【ゲームレビュー】Destiny2


ゲームについて

太陽系を舞台にしたオンラインルーターシューターFPS。
今年までは年に一回の大型DLCと年数回のシーズン制を取っていて、それぞれのタイミングでストーリー・装備の追加がある。(今年物語が一段落したこともあり、来年からは少し形式が変わるらしい)

所持DLC

・Destiny 2: 孤独と影パック
・Destiny 2 「影の砦パック」
・Destiny 2 「光の超越パック」
・Destiny 2: Bungie 30周年パック
・Destiny 2: 漆黒の女王
・Destiny 2「光の終焉」
・Destiny 2 「最終形態」

各DLCに関する雑感はこちら

ざっくり総評

ルーターシューターだけどトレハンだけが魅力じゃない。壮大なSFストーリーと人間ドラマも味わえる……かもしれない

+膨大な武器、防具、コンテンツ
+遊び方に個性が出せるクラス、サブクラス制
+魅力的なストーリー、人物、ロケーション
+挑戦し甲斐のある高難易度コンテンツ
+やりこみ要素の充実

-新規で始める場合ゲーム内の説明だけでは足りない可能性がある
-基本無料ではあるもののDLC無しでは色々と厳しい
-古いストーリーがゲーム内で遊べなくなっている
-友人やVCが無いと途端に難しくなる高難易度コンテンツ
-単調になりがちな周回

良い点

ルーターシューター、トレハンのゲームとして十分に遊べる装備の量があり、その種類も豊富。

武器には現在18の武器種があり、またそれぞれの武器種に2~4のフレーム(※1)があり、更にそれぞれの武器にランダムな効果が4つ(※2)付いている。
防具には6つのステータス(※3)があり、それぞれランダムな値になっている。
また武器防具にはそれぞれ1つしか装備できない代わりに固有の特殊効果を持つエキゾチック装備という装備がある。
(※1:高威力低レートやその逆、遠距離攻撃可能な剣など)
(※2:基本的にはバレル+マガジン+特殊効果2種)
(※3:それぞれ自身の耐久力やスキルなどに影響する)

様々なコンテンツでこれらの中から自分好みの装備・組み合わせを見つけていき、集めた装備で更にコンテンツに参加していくことになる。その中で「この組み合わせが欲しいけど出るまではこっちで妥協するか」、「この武器いつか使うかも」といったトレハンの要素を十分に楽しめる。

異なる特徴があるクラス・サブクラス

フィジカルで攻めたり守ったりするタイタン、魔法使いのようなウォーロック、忍者やアサシンを思わせるハンターの3つのクラスがあり、更にそれぞれに特徴の異なる6つのサブクラスがある。

例えばタイタンで巨大なドームシールドを出し味方を守っても良いし自身をミサイルにして敵に突っ込んでいっても良い、例えばウォーロックで上空から剣で斬撃を飛ばしても良いしビームを撃っても良い、例えばハンターで透明になりながら敵を切り刻んでも良いし強力な投げナイフをばらまいても良い、とクラス毎、サブクラス毎に特徴的なスーパースキル(※1)やスキルが有る。
(※1:必殺技、アルティメットと呼ばれるようなスキル)

また、各サブクラスでパッシブ能力を自分で選ぶこともでき、これらと武器や防具でビルドを組んでいくことになる。

このクラス・サブクラスと武器防具の組み合わせによって、武器の火力をスキルでサポートする、逆にスキルで戦うのを武器でサポートする、ひたすら敵を殴り倒し続けて武器はほぼ使わないといった色々な遊びを高いレベルで実現出来る。

トレハンだけではなくストーリーや人物、ロケーションも魅力

太陽系を冒険し宇宙規模の壮大なストーリーが描かれるが、設定やロケーションだけで回すのではなく魅力的に描かれた登場人物たちがストーリーを回していくためより魅力的に映る。
各DLCで追加されるメインストーリーだけでなく、合間のシーズンで追加されるストーリーにおいてもこれは変わらない。
またストーリーの細部の補完は様々な方法で手に入る膨大な伝承によって行われるため、ストーリーをどこまで受容するかを自身で選ぶことができる。

ロケーションについても太陽系が舞台だと地球以外ではどこも荒涼としがちなところを、各惑星や衛星がテラフォーミングされたという設定と敵として出てくる種族の構造物によって星や地域毎にきちんと特色が付けられている。

これらの組み合わせによってトレハン・ルターシューターゲーでありながらも満足度の高いストーリー体験を味わえる。

集めた装備で挑む高難易度コンテンツ

装備を集めビルドを組んだ先にはナイトフォール、迷宮、レイドといった高難易度コンテンツがある。
基本的な3人用のPvEアクティビティを高難易度化したナイトフォール、ギミック処理やボス戦などのステージがある3人用ミニレイドである迷宮、そして6人でボスやギミックに挑むことになるレイドの3種類が存在し更にナイトフォールには5種類、迷宮とレイドには2種類の難易度が存在する。

特に初見でフレンドと挑む迷宮やレイドは、ギミックの解き方や立ち回り、ボスへのダメージの出し方などを話し合ったり役割分担をしながら進める関係上達成感がありクリアまでとても盛り上がる。

報酬のある様々なやりこみ要素

様々なコンテンツにエリアの探索や収集物、ソロクリアやパーティーのクラスを統一してのクリアなどのやりこみ要素としての目標が設定してある。

目標によってはそれでしか手に入らない報酬が設定されている事がある他、複数の目標を達成することでゲーム内で表示できる称号が手に入るなどチャレンジ要素とそれをアピールできるシステムが存在している。

悪い点

新規で始める際のハードルの高さ

最低限のチュートリアルと拠点の案内のクエストが終わった後はそのまま放り出されるため何をしたらいいのかが分からなくなる。

武器に付く様々な特殊効果も選択肢が多い上に曖昧な表記だったりすることも多く、そもそも武器にどの特殊効果が付くのかは外部サイトを使わないと分からない。

このように特に1人で始めようとすると手探りで進めるか自分で色々な事を調べるかをしなくてはならないため、新規で始める際のハードルはそれなりに高い。

基本無料の範囲が狭い

DLCにはストーリー、新しい武器、レイド等のコンテンツ、場合によっては新しいサブクラスが付属していて、これが無いと同じようなプレイモードをひたすら周回するか何のコンテンツもないロケーションをさまよい歩くことになる。

シーズンパスにはストーリー、新しい武器、複数のコンテンツが含まれていて、ごく一部は無料でも利用できるもののストーリーは導入だけ、コンテンツも1つだけとこちらも遊べる範囲がとても狭い。

このように各DLCを持っているか、シーズンパスを持っているかで遊べる幅が大きく変わる。

現在ではメインストーリーに関してDLC2本分が無料公開されているためそれらを楽しむことはできる。一方で後述する通りストーリーは途中から始まるため、分かりにくさや没入のしにくさも感じる可能性がある。

追えない過去のストーリーが複数存在する

リリース当初のメインストーリー、最初のDLCのストーリー、過去のシーズンのストーリーは基本的にゲーム内で体験することができない。

容量削減のためにリリース当初のストーリー、最初のDLCのストーリーの2つがゲーム内から削除されている他、各シーズンのストーリーもメインのストーリーに影響してくる過去のシーズンのストーリーもゲーム内で閲覧、体験することが出来ない。

これは良い点で挙げた魅力的なストーリー、人物を現状では十全に味わえないということでもある。

1人で遊び続ける難しさ

通常のコンテンツにはマッチングシステムが存在しているため1人でも問題なく遊ぶことができるが、高難易度のコンテンツにはマッチングシステムが無いため友人を集めるかゲーム内のパーティー募集システムを使う必要がある。

ゲーム内のパーティー募集システムの存在から一見問題ないように見えるかもしれないが、特にレイドなどではギミックの都合上各々がボイスチャットを繋いでいるのといないのでは大きく難易度に差が出ることも少なくない。

また日本人の人口もあまり多くないためゲーム内で組んだパーティーでは意思の疎通が難しく、ギミックなどに対する深い理解や予習が必要になる可能性も高くなる。

遊び方や時期によっては目立つ単調さ

欲しい装備が無くなってから新しい武器が追加されるまでの時期やDLCやシーズンパスが無い場合など、同じようなコンテンツを周回する以外にやることが無くなったと感じることも多いため単調で飽きる可能性もある。

レビューの中では触れていないがPvPやPvEvPといったモードも存在するためそちらにハマることができれば単調さは回避できるかもしれない。

まとめ

ルーターシューターでありながらトレハンだけでなくストーリーや人物なども魅力的で、様々なやりこみ要素やPvE以外にもPvPやPvEvPといった対戦系のコンテンツもあるためハマればどこまでも遊び続けられる。一方で、そこに辿り着くまでのハードルの高さや数によって挫折してしまったり飽きてしまうということも十分に考えられるゲームである。

ストアページやこのレビューを見て興味がある、興味沸いたという方は一度無料部分を遊んでみて欲しい。そしてもっと遊んでみたいと思ったら(できれば友達とかを誘って)本格的に始めてみて欲しい。欠点も目立つけど負けないくらい魅力もすごいおすすめしたいゲームだ。





各DLCについては気が向いたら別にレビューを書こうかなと思います。
文章を書くのは久々なので読みにくかったら申し訳ないです。


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