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その声がけ、子供の成長する機会を奪っていませんか?

今日は2週間振りの野球の練習でした。


息子がお世話になっているのは、


「サワディーズ」というシラチャ日本人学校に通う生徒が中心の軟式野球サークルで、

シラチャの日本人学校グランドにて毎週日曜日朝9時から12時まで練習しています。


監督もコーチも野球経験者のお父さん達が担当して下さり、休日の朝から子供たちのために惜しみなくサポートして下さっていて、本当に頭が下がります。


和気あいあいとした雰囲気の中、経験者も未経験者も自分のペースで楽しく練習しています。


ウチの息子も全くの初心者から始めて、まだルールもよく分かっていないながら、友達と走り回れるのが楽しいみたいで、いつも楽しみにしています。


もしもシラチャにお住まいの小中学生のお子さんをお持ちの方で、タイでも野球に触れさせてあげたいという方、たくさんの友達がほしいという方がおられたら、是非いらして下さい!


(宣伝でした。)


さて、


練習の時は基本的に監督やコーチに任せて、僕自身は球拾いやサポートに徹して、息子に対してできるだけ口を挟まないようにしています。


できるだけ、、、。


ですが、なかなか口で言うほど簡単ではないのは、スポーツをやっている子供さんをお持ちの親御さんはよくおわかりになるのではないでしょうか?


フリーバッティングの守備についている時の事です。


中学生の先輩達が打つ番で、ウチの息子はレフトを守っていました。


そして僕はその更に後ろに立って様子を見ていたのです。


練習も佳境に入り、集中力も体力も切れてきており、なかなかボールが飛んで来ないこともあり、グローブを外して、座り込み、土いじりを始めてしまいました。


しばらくはじっとその様子を眺めていたのですが、全くもってバッターの方も見ないし、打球にも反応しない状態。


そんな折に右打ちのチームで一番長打力のある先輩の打席となったので、


「このままだとレフトにボールが飛んでくる可能性高いし、何よりも危ない」


そう思った僕は思わず、「ボール来るから、しっかりと見て!」 と苛つきをあらわにした感じで声をかけてしまいました。


それから息子は不満そうにゆっくりと立ち上がり、フラフラとしながらバッターを見ていました。


結局、レフトではなくて、センターオーバーの打球が飛んできて、中継のために動くも、中継の玉を上手く取れずに、チームメイトからも愚痴られて、グダグタになってしまいました。



こういうシチュエーションでは、声をかけるのは当たり前の事かもしれないのですが、

言った後で、「しまった、またやってしまったー。」と反省しました。


僕に言われて、後ろ向きな感じでプレイをし、上手く出来ずに、チームメイトからも愚痴られて、気分はだだ下がり。


父親からもがっかりされて、更に追い打ちとなり、やる気を失なってしまう。


そして、次回以降も成長なく同じことの繰り返し、、、。


逆に、もし、僕が声をかけていなかったら、どうなったでしょうか?


あくまで仮定の話で、実際にどうなるか分かりませんが、こういうケースも考えられるということです。


グローブもはめず、打者の方も見ない状態のところに、急に打球が飛んでくる。


ボール見ていないから動けないし、チームメイトからの大声が飛んで来たことで、ボールが飛んできていることに気づき、動き出すも取れない。


後ろにそらしたボールを必死で追いかけて、中継に来ているチームメイトに投げる。


「しまった。自分がちゃんと見ていなかったから、後ろにそらしてしまった。ボールが飛んでくるかもしれないから、次からはちゃんと集中して見よう。」


自分の油断で、失敗したことを認識して、失敗を次回に活かす意識に変わるかもしれません。


僕の一言が、息子の成長の機会を奪ってしまったとも考えられるということです。


もちろん打球が直接飛んできて、顔などに当たることで怪我することも考えられます。


なので、手放しに何も言わずに見守ると言うことは難しい部分もあります。


しかしながら、軟球ですし、外野も深いところにいるので、そうそう強い球が直撃することはありませんし、当たっても大した怪我はしないということも少し考えてみれば分かります。


命に関わる事、他人やモノに対して致命的な被害をもたらしてしまうリスクなど、どうしても全力で止めなければならないこともありますが、


どこまでを許容して、見守ることができるのか?


そういう部分の見極めが父親としての自分の課題です。


結局、今日のことは、その後に息子に話をすると、


「お父さんよりも、〇〇君に文句言われたのが腹がたった。次は絶対取ってやる!」


と、こちらの心配はよそに、別の方向に闘志を燃やしていました。(笑)


いやいや本当に子育てって難しいですね。

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