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ドル/円の小動きいつまで?動き出すきっかけとは

※こちらはオンラインセミナー「超実践FX~マネ育トレーニング」の講演内容をベースにしています。

ドル/円が小動きになっている理由は?

<マネ育相談BOXに寄せられたご質問>
ドル円は106-107円台で大きな動きがありませんが、いつまで小動きが続くのでしょうか?

無題

まず、ドル/円相場が横ばい推移をしている背景としては、新型コロナの影響を受け、日本の輸出入総額がリーマン・ショック以来の大幅な落ち込みとなった事が 考えられます。
(貿易取引では、輸出入者どちらかの国の通貨、または米ドルなど第三国の通貨で商品の売買を行うため、外国為替相場が取引にも大きく影響します)

無題

2つ目は「有事のドル買い」という言葉があるように、円だけでなくドルも安全通貨としてリスクオフ時に買われ、リスクオンでは売られるようになったためです。
このためドルと円が同じ方向に動いてしまう傾向が強まっているのです。

無題

そして6月30日時点の投機筋の円ポジション状況(シカゴIMM)を見ると、ショート・ロングともにピーク時の3分の1にまで減少しており、ここからも海外投機筋の関心が薄れていることが読み取れます。

無題

ドル/円が動き出すきっかけとは?

<マネ育相談BOXに寄せられたご質問>
ドル/円が動き出すとしたら何がきっかけになるでしょうか?

過去のケースを振り返ってみると、そもそもアメリカ大統領選の年は為替相場自体があまり動かない傾向にあります。
これは次期大統領の政策次第では大きな変化がもたらされる可能性があり、政策姿勢を見極めたいという思惑が働いている事が想定されます。
今年の11月に米大統領選挙を控えていますが、それまでは動きが鈍くなる可能性が高く、当面は今の状態が続くと見ています。

無題

ただ、過去の例から10-12月になると動きがでるケースが多く見られます。
政権が新たなスタートを切った後は、選挙前の凪相場から一転して相場が動き出すきっかけになるかもしれませんので、政策の方向性を見極めつつ取引に挑みたいところです。

無題

おわりに

超実践FX~マネ育トレーニングの最新号では「ドル/円の小動きいつまで?動き出すきっかけとは」のタイトルで7月前半のドル/円相場/為替ドリル「米景気指数が良好でドルはどうなる?」、マネ育相談BOX「ドル/円が小動きになっている理由は?」「ドル/円が動き出すきっかけとは?」、QUICK月次調査「2020年下半期 コロナ禍からの景気回復ペースは?」「東京市場関係者91名のドル/予想レート」と盛りだくさんの内容でお送りしています。

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