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どうなる2020年の為替相場!ポイントはやはり米大統領選?

※こちらはオンラインセミナー「超実践FX~マネ育トレーニング」の講演内容をベースにしています。

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2020年の為替相場の見通し

2019年は全般的に値動きが小さい年となり、ドル/円に関しては年間値幅は8円程度に留まりそうです。

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そこで、2020年の動向が気になるところですが、QUICKがまとめた月次調査(有効回答数78)によるとドル/円の見通し平均は、最高値が「103.98円」、最安値は「113.03円」との結果(単純平均)が出ており、ここから判断した限りだと来年も10円以上動かないと見通しということになります。

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来年は「強いドル」になると読んでいる関係者が目立つようで、最も上昇する通貨はドルと答えた人の割合が4割弱と最も高く、次いで日本円となります。
ただ、そうなると、ドル高と円高の綱引き状態で方向感が出づらいとの見通しにたどり着くのは無理はありません。逆にもっとも弱くなる通貨としては、人民元や日本円があげられており、日本円に関しては「最も強い」と「最も弱い」がそれぞれ2割以上で強弱感が対立しているような状況です。

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2020年の注目点

なお、2020年の注目点として、関係者の関心は米中通商交渉と米大統領選にほぼ集中しています。 2019年は米中問題に一喜一憂する展開となりましたが、それでも年内の値幅は8円程度に留まったところを見ると、来年も同問題で大きく円高・円安が進む可能性は低そうだとにらむのが一般的でしょう。

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次に米大統領選挙ですが、現在はバイデン氏をはじめウォーレン、サンダース氏ら「4強」で混戦模様です。
市場が最も警戒するのは極左・ウォーレン大統領の誕生ですが、今後候補がだれに絞られるかでマーケットが大きく動揺するでしょう。

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そのほか、2020年のテールリスクを挙げてもらったところ「世界的な金融危機」(38%)が4割近くに上っています。
低金利下の膨張予算懸念などが広がっていますが、今すぐにリーマンショック級の経済危機に陥る可能性は低いとみていいでしょう。

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おわりに

超実践FX~マネ育トレーニングの最新号では「どうなる2020年の為替相場の見通し!市場関係者のアンケートで判明した上昇・下落予想通貨と相場のテーマ/正月休みにフラッシュ・クラッシュは再来するか!?」のタイトルで
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