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FX個人投資家、向こう1カ月の『米ドル高円安』予想、過去最大に(2022年4月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が74.2%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は13.2%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△61.0%ポイントとなり、2013年1月以来の高水準だった前月の△56.5%ポイントからプラス幅が拡大。2013年5月に記録した57.8%を上回り過去最高値を更新した。調査期間前後の米ドル/円相場は、127円台前半まで弱含む場面があったとはいえ20年ぶりの高値圏で高止まりした。3月以降1カ月半ほどの間に114円台から129円台へと急上昇したにも関わらず「押し目」が浅い事が、かえって個人投資家の先高期待を強めたようだ。

今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が140.00円、最安値が117.00円となり、高値の平均値は131.84円、安値の平均値は124.93円であった。高値の中央値は131.00円、安値の中央値は125.00円で、前月から10円前後米ドル高・円安方向へシフトした。4月後半に入り、米ドル/円相場は調整含みの動きとなっているが、125円付近では下げ止まると見ている個人投資家が多いようだ。

米ドル高・円安が進んでいますが、米ドル/円相場は今年中にどこまで上昇すると思いますか

今回の特別質問として、「米ドル高・円安が進んでいますが、米ドル/円相場は今年中にどこまで上昇すると思いますか」と尋ねたところ、「130-132円」との回答が27.1%で最も多かった。次いで「134-136円」が20.8%で、以下「128-130円」が16.3%、「132-134円」が14.4%と続いた。「140円以上」とした向きも10.7%いた。調査期間直前に付けた約20年ぶりの高値129.40円前後は通過点に過ぎないとの見方が8割以上を占めている。最も買いたい通貨が「米ドル」で、最も売りたい通貨が「円」であるとする問5および問6の回答と整合的な結果であろう。

この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。