昨日のドル円相場ときょうのひとこと(4/29 金)
日本政府の円安けん制発言はまだ中レベル 実弾介入への警戒感薄く円売りは継続へ
-------------4/28ドル円相場------------------------
日銀の「毎日連続指値オペ」で20年ぶり130円台へ。財務省の円安けん制で反落する場面もあったが、日米金融政策の格差は埋め難くNY市場で131.251まで上伸。
OP128.416 HI131.251 LO128.335 CL130.855
-----------4/28主な出来事---------------------------
12:09 日銀、金融政策の現状維持を発表
「10年0.25%の指値オペを、明らかに応札が見込まれない場合を除き、毎営業日実施」
「必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」
「政策金利は、現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定」
「22年度コアCPI予測+1.9%(従来+1.1%)」-展望リポート
「22年度GDP予測+2.9%(従来+3.8%)」-展望リポート
15:30 黒田日銀総裁
「指値オペの有無による政策スタンスの憶測を払拭するために明確化した」
「全体として円安がプラスとの評価は変えていない」
「今回の政策がより円安を促すものだと思っていない」
「最近の急激な為替変動はマイナスとの認識は財務相と同じ」
18:27 財務省幹部
「為替の足もとの動きは『極めて』憂慮すべき」
「必要な場合には『適切な対応』を取る」
21:00 ドイツ4月消費者物価指数・速報値(前月比) +0.8%
前回+2.5%
予想+0.5%
21:00 ドイツ4月消費者物価指数・速報値(前年比) +7.4%
前回+7.3%
予想+7.2%
21:30 アメリカ前週分新規失業保険申請件数 18.0万件
前回18.4万件(18.5万件)
予想18.0万件
21:30 アメリカ1-3月期GDP・速報値(前期比年率) -1.4%
前回+6.9%
予想+1.0%
21:30 アメリカ1-3月期個人消費・速報値(前期比年率) +2.7%
前回+2.5%
予想+3.5%
~ウクライナ・ロシア関連ヘッドライン~
・ドイツ議会 大型兵器の供与など求める動議を可決
・IAEA 「原発の上空をミサイルが横切る」と連絡受けた
--------4/28株式・債券・商品------------------------
日経平均 26847.90△461.27
豪ASX 7356.886△95.719
上海総合 2975.485△17.203
英FT 7509.19▽83.58
独DAX 13979.84△185.90
NYダウ 33916.39△614.46
日10年債利回り 0.230%▼0.016
豪10年債利回り 3.081%△0.026
英10年債利回り 1.877%△0.065
独10年債利回り 0.900%△0.099
米02年債利回り 2.6173%△0.0263
米10年債利回り 2.8224%▼0.0094
NY原油 105.36△3.34
NY金 1891.30△2.60
------------4/29注目材料---------------------------
<国内>昭和の日で休場
特になし
<海外>
10:30 豪1-3月期生産者物価指数
14:30 仏1-3月期GDP・速報値
15:00 英4月ネーションワイド住宅価格指数
15:00 独3月輸入物価指数
15:30 スイス3月小売売上高
15:45 仏4月消費者物価指数・速報値
16:00 トルコ3月貿易収支
17:00 独1-3月期GDP・速報値
18:00 ユーロ圏4月消費者物価指数(HICP)・速報値
18:00 ユーロ圏1-3月期GDP・速報値
18:00 デコス・スペイン中銀総裁講演
19:30 ロシア中銀政策金利
20:00 メキシコ1-3月期GDP・速報値
21:00 南アフリカ3月貿易収支
21:30 カナダ2月GDP
21:30 米1-3月期雇用コスト指数
21:30 米3月個人消費支出(PCE)
21:30 米3月個人所得
21:30 米3月PCEデフレーター
22:45 米4月シカゴPMI
23:00 米4月ミシガン大消費者態度指数・確定値
------------4/29ょうのひとこと---------------------
昨日のドル円は2002年4月17日以来の高値131.251円まで上昇しました。財務省幹部の発言で円が買い戻される場面もありましたが、最終的には効果なしに終わりました。それもそのはず、財務省の円安けん制発言は口先介入としてまだ中レベルです。低レベルの「緊張感を持って注視」から「適切に対応」へとややトーンが高まったものの、実弾介入を匂わせる「断固として対応」よりは一段落ちる表現にとどまっています。日米金融政策の方向性の違いという分かりやすいテーマに沿って、ドル円の上値試しの動きはもうしばらく続きそうです。
本日もよろしくお願いいたします。