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FX個人投資家はまだまだドル/円に強気?7月高値(139.39円前後)を年内に更新すると半数以上が予想(2022年8月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が、57.9%であったのに対し「円高・米ドル安」と答えた割合は15.6%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△42.3%ポイントと、依然として高水準にはあるものの、前月の△45.2%ポイントからプラス幅がやや縮小した。調査期間前後の米ドル/円相場は、約1カ月ぶりに137.71円前後まで上昇。その後、135円台に下落する場面もあったが、米長期金利の上昇を支えに下げ渋った。こうした底堅い動きを目の当たりにしたことで、個人投資家は米ドル強気・円弱気の見通しを維持したと考えられる

今後1カ月の米ドル/円相場の高値と安値の予想については、最高値が145.00円、最安値が125.00円となり、高値の平均値は138.80円、安値の平均値は130.37円であった。高値の中央値は139.00円、安値の中央値は132.00円だった。前月調査から1~3円程度、円高・米ドル安方向へシフトしており、個人投資家の米ドル/円相場に対する見方は強気を維持しているものの、やや慎重化しているようだ

※高値と安値が逆の回答や片方だけの回答などを無効とした上で、上位3%と下位3%の回答をカットしてデータを処理

今年の米ドル/円相場は7月の139.39円前後で天井を付けたと思いますか

今回の特別質問として「今年の米ドル/円相場は7月の139.39円前後で天井を付けたと思いますか?」とたずねたところ、「天井を付けた」は30.0%、「天井を付けていない」が53.9%で、まだ上値余地があると見ている向きがやや多い事がわかった。その理由について自由記述形式で聞いたところ、「天井を付けた」と答えた向きからは「(米国の)インフレがピークアウトしそう」、「金利差はさらに拡大するが、アメリカの景気も下降する」などとの声があった。「天井を付けていない」と答えた向きからは「そう簡単には(米国は)インフレを抑え込めないだろう」、「今後も日米金利差は拡大する」などの他、「ユーロ不安など、やはり(米ドルには)安心通貨として需要があると思う」との指摘もあった。

この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。