深海墨之助

本年は明治初期、日本一の名工と久米邦武も称えた深海墨之助にスポットライトを当てます。
明治6年のオーストリアのウイーン万国博覧会はジャポニズム旋風が欧州を席巻し始め、大成功を収めた。それを受けて前期香蘭社が設立され、深海も弟竹治と共に参画しました。
明治9年、後に香蘭社と袂を分け、精磁会社を共に創立し社長を務める手塚亀之助とフィラデルフィアで開催された万博に参加するために渡航しました。
手塚とは莫逆の友でした。数年前、厳父年木庵喜三が存命中、中国で腕試ししたいと有田を出奔した墨之助を長崎まで追いかけ連れ戻したのも亀之助でした。
フィラデルフィア万博では彼の作品は高く評価され、欧州の名だたる窯であるフランスの王立製陶所のセーブルよりも高い値段がつけられたのです。
閑話休題、そこで彼がモノにしたカップアンドソーサを下に有田の知られざる名工、「深海墨之助」のデザインを有田焼花伝造として復刻することにしました。
名付けて「色絵花兎文シリーズ」です。
カップ&ソーサー、ティーポット、ディナー皿、デザート皿、パン皿をまずは製作します。
出揃うのは三月頃になります。
乞うご期待‼️

#note書き初め

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