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多摩地名の由来 暁町と暁橋


 八王子市暁町は南北を浅川と中央自動車道、東西を小宮公園と国道16号線に囲まれた地区です。浅川沿いは平地で住宅地や商業地が広がっていますが、小宮公園寄りの北東側は小さな丘になっており、このあたりがひよどり山です。
 暁町の名は割と新しいもので、1977年の住居表示の実施によって、それまでの中野町、大和田町、左入町、滝山1丁目、尾崎町、それぞれ一部の地域を命名したものです。
 地名の由来は、この地区と元横山町を結ぶ暁橋に由来しています。暁橋は1923年、両岸の住民の要望により木造橋が架けられました。元横山町側の暁橋南詰には橋の完成を記念した「暁橋架設費寄附芳名碑」があり、寄付者の名が刻まれています。現在の橋は2代目で、1960年に架け替えられたコンクリート橋で長さ122.6メートル、幅6メートル。東側の浅川大橋、西側の浅川橋に挟まれた小さな橋ですが、地域の人たちの生活なくてはならない橋となっています。(『よみうりサンタマリア』2015年4月号)

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