見出し画像

多摩地名の由来 相原

 八王子駅からJR横浜線で横浜方面へ、八王子市南端のニュータウンが広がる、八王子みなみ野駅を過ぎると、御殿山の峠を貫くトンネルを抜け、相原駅に到着します。ここは東京都町田市。次の橋本駅からは神奈川県相模原市になります。

 相原の地名は平安時代後期から鎌倉時代にかけて八王子から相模を治めていた武蔵七党・横山党の粟飯原氏(あいはらし)にちなむといわれます。
また相原は東京と神奈川の都県境を流れる境川を挟んで町田市と相模原市にまたがっている地名で武蔵国(東京)と相模国(神奈川)の「あいだにある原」というのが由来であるという説もあります。

ケヤキ (2)

中村佰年桜 (2)

 相原の見どころは、地元の人には有名な二本の木。一本は駅の東側、ホームからも見えるケヤキ。樹齢200年を越えるとされ、小雨のときは大きな傘を広げたように地面が濡れないほどの大きさ。町田市指定の保護樹木です。もう一本は駅の西側の線路沿いにある中村佰年桜。樹高、幹回りとも立派なソメイヨシノで毎年、春になると美しい花を咲かせます。      (『よみうりサンタマリア』2018年4月号)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?