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多摩地名の由来 小山ケ丘

 町田市の北西部にある小山ケ丘は京王相模原線多摩境駅を中心に東西に長細く伸びる地域です。多摩ニュータウンの西の端に位置しており、もともとは小山町の一部でしたが、2004年の区画整理により名称が変わった新しい地名です。大型マンションやロードサイドの商業施設が林立する新興住宅街で、2005年には小山ケ丘小学校が、2012年には小山中学校が開校するなど、ファミリー層が新規に入居し人口が増加している地区でもあります。
 地名に「丘」とあるように、もともとは多摩丘陵の里山が広がる丘陵地帯で、八王子市南大沢と隣接する都立小山内裏公園は今も雑木林が残り、貴重な動植物が生育し、豊かな自然が保全されています。

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 そんなのどかな公園ですが園内にあるは旧陸軍が相模陸軍造兵廠で製造された戦車の走行試験や操縦訓練のために整備した道で「戦車道路」とも呼ばれます。現在は緑あふれる遊歩道として整備され、ジョギングや散歩などを楽しむ市民の憩いの場となっています。

(『よみうりサンタマリア』2016年12月号)

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