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初めての一般質問。

みなさん、こんにちは!
佐賀市議会の11月定例会が終わり、議会での仕事を一通り経験をしました。
(まだまだ経験出来ていない事は多々ありますが、、、)
その中でも、『議会の華』と言われる一般質問に挑戦をしました。
今回のnoteでは一般質問を通して得た経験を綴ってみたいと思います。

佐賀市議会の一般質問とは

本市の一般質問では総括質問と一問一答といって他の地方議会では見られない珍しい方法をとっています。通常の一般質問は議会前方の演壇に立ち、質問事項を一度に演説形式で行います。その質問に対し、執行部(行政側)が議員と入れ替わり演壇にて答弁をするというのが一般的です。
議員と執行部は共に練り上げた質問や答弁を行いますが、互いに30分近く演説をするので、傍聴者には質問や答弁が分かり辛くなってしまいます。
そこで、本市の議会では一般質問の冒頭に総括質問という「大枠の質問」を行います。執行部は「大枠の質問」に対し、答弁を行った後に議員と執行部は正面に相対し、一問一答形式で小気味よく質問と答弁を繰り返していきます。
この方法により、傍聴者にとって分かりやすくなるだけでなく、議場にライブ感や緊張感が生まれてくると実感しました。

一般質問に至るまで

一般質問をするにあたって、自分の質問事項を執行部側に事前通告をします。事前に通告したら原稿を読み合うだけで意味がないという意見もありますが、60分という限られた時間で生産的な議論を行う為にはある程度のすり合わせが必要になります。議員によって質問のスタイルはそれぞれですが、執行部と細部まですり合わせる方もいれば、隠し球を持ち、答弁に対してアドリブで切り返すという方もいます。
執行部への事前通告を行うと、すり合わせの為のヒアリングを行います。今回、私は子育て世帯への支援拡充を訴えました。その拡充内容は給食費の無償化など予算を付けて事業化しないと実現出来ないものでしたので、ヒアリングの際に「財政が厳しいので出来ません。」の一点張りになってしまいました。議場でそのように答弁されてしまうと、その答弁は永遠に記録され、出来ないものは出来ないものとされてしまう恐れがあります。それぐらい議場での発言には重みがあります。

0か10ではない答弁を得る

私は、議場において「出来ません。」の答弁を得ないために執行部の意思を確認する質問の構成にする事にしました。そこで給食費の全無償化や一部無償化を実現している他の自治体を例に挙げ、答弁内で評価をしてもらう事にし、財政に余裕があればやりたい、そこに向けて検討をしていきたいという答弁をもらえるように頑張りました。出来る出来ないの0か10の答弁ではなく、1でも2でも良いから可能性が残る答弁を求めたのです。
結果としては『出来ない』という答弁はなく、ほんの少しでも可能性を見出せるものになったと思います。

市長に想いを同じにしてもらう

今回の一般質問を通して一番学んだ事は、市長に想いを同じにしてもらう事でした。市の事業の最高責任者は市長です。市長が首を縦に振れば、その事業は議案化され、私たち議員が審議を行う事になります。その為には市長に自分の想いや、その事業の効果をデータなどの事実に基づいて訴える必要があります。

一般質問を終えて

『議会の華』と言われる一般質問は付け焼き刃の勉強では臨めません。現在、地方自治体は多くの課題を抱えています。それらの課題をほんの少しでも解決へと導く為にも、私たち議員は勉強を重ね、政策を磨いていく義務があるだろうと改めて学ことが出来ました。
自分の親と同じくらいの執行部の方々を相手に緊張しきりな初めての一般質問でしたが、議員としての仕事の重みをしっかりと感じ、これからの議員活動の小さくない一歩になったと思います。
次回の2月定例会に向けて他の自治体の調査や勉強を続け、政策をさらに磨いてまいります!!

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