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コンサルファームより転職し、入社1日目から中長期経営戦略を作った話

この記事はM&Aクラウドアドベントカレンダー2022の8日目の記事です。

M&Aクラウドにて、事業推進室 室長をやっている星野と申します。
年の瀬で皆さまもバタバタと忙しい毎日を過ごされているのではないでしょうか。
弊社は12月から新しい期が始まるので、「新たなスタートだ!」という気持ちと「今年も終わりか〜」という気持ちが混ざって、忙しい気持ちになっています。
 
今回M&Aクラウドのアドベントカレンダーのテーマは「今年の振り返り・来年の抱負」になるので、「今年も終わりか〜」の気持ちを強めで、気ままに振り返ってみようと思います。

今年の振り返り

コンサルからM&Aクラウドに転職

M&Aクラウドには今年の5月に入社しました。
1社目はIT/人材系のクラウドワークスで、マーケや事業開発をしており、2社目ではアクセンチュアというコンサル企業で中期経営計画の策定や新規事業系のプロマネをしていました。
 
元々前職のアクセンチュアに就職した時からも、スタートアップの事業会社に戻ってくることは見据えていたのですが、30代が近くなったタイミングでチャレンジしようと決め、「市場規模の大きいマーケットと対峙している × 社会課題を解決できる × 自分の経験が活きそう」という文脈でのスタートアップ企業を探し始めました。
(ちょうど2月ごろに転職活動をしていたのですが、同タイミングで引っ越したばかりの家が管理会社の不備により部屋中が水浸しになる事件が発生し、ホテル暮らしを1ヶ月しながらのWeb面接と印象深いイベントでした)
 
そんな中でドンピシャだったのがM&Aクラウドでした。

  • 市場規模の大きいマーケットと対峙している
    →M&Aというデカい市場。プレイヤーはいるけど、参入余地がある。

中小M&A仲介市場の規模と現在のM&Aクラウドの立ち位置
  • 社会課題を解決できる
    →売り手の課題、買い手の課題どちらも根深い。絶対解決すべき。

M&Aが増えることの社会的な意義
  • 自分の経験が活きそう
    →新卒で入った会社がマッチングプラットフォームの事業で、同じモデルということで知見が活きる(気がする)。

M&Aクラウドが提供するソリューション

上記の理由と併せて、ファイナンス系にそこまでキャリアの軸足を置いたことがなく、個人としての課題意識もあったので、エージェントから紹介されたと同時にこの会社興味ある!となりました。
そして、面接を進める中で、その思いを強めていき、最終面接の代表 前川との面接では、約2時間現状の会社の課題と今後どうするべきかのディスカッションした時の面白さが決め手となり、入社を決めました。
 
今思えば、具体的な職種とか役割は多くは話していなかった記憶があります。それよりも、
M&Aというマーケットの面白さ
マッチングプラットフォームというビジネスモデルの面白さ
面接で会った人たちの面白さ
が先行して入社を決めたと、今振り返れば思います。
 
とはいえ、入社するということは役割があるということで、入社と同時に事業推進室という組織を立ち上げ、室長をしてほしいと言われ、最初のミッションが「中長期経営戦略を作る」でした。

最初のミッションは、中長期経営戦略の策定

 そもそも「事業推進室とはなんぞや?」と思う方もいるのではないでしょうか?それは私もでした。笑
 
事業推進室は、経営-事業の橋渡しとしての役割と、事業横断的に発生する課題を解決する役割の二つを担うことを期待されての発足でした。
一般的には経営企画などがこのような役割を担うケースが多いと思いますが、当時M&Aクラウドでは上記の役割を担う組織がなかったことと、事業に軸足をおいて取り組んでいきたいということで、事業推進室という形でスタートしました。
 
とはいえ、自分の中でも何からどうやればいいのだろうかと考えていた初日に与えられた最初のミッションは「中長期経営戦略を作ること」でした。

一般的に中長期経営戦略の目的は大きく二つのケースがあるかと思います。

  • 対外向けに会社としての中長期方針を発表し、主に株主からの信頼や期待感を醸成することを目的としたケース

  • 社内向けに会社として中長期の方針、経営の想いを従業員へ浸透させることを目的としたケース

M&Aクラウドでは、今回後者である社内向けの中長期経営戦略を策定し、
「今M&Aクラウドでやっている仕事が未来にどう繋がるのか、全員が同じ方向を向いて、自ら考えて思いっきり走れるようにする」
そんな代表の及川・前川の想いから作成することがきまりました。

もちろん入社したばかりの人間にその会社の経営戦略を一人で作るなんてことはできません。主な役割はプロマネとして下記のような段取りで作成を進めました。

1.中長期経営戦略の策定における全体プロセス・スケジュールを設計
2.大枠となる資料全体の骨子を策定する
3.代表の及川の想いを徹底的にヒアリングする
4.ヒアリング内容をベースに大筋ストーリーをドキュメントで作成する
5.ストーリーを経営層/マネージャー層と合意を取る
6.想いをサポートするファクト情報を整理する
7.資料化する
8.全社向けに発表する

1年間の中期計画の作成・アップデートサイクル
中長期計画の作成スケジュール

以上のプロセスを経て、完成したのが「10兆円ロードマップ」になります。(弊社のビジョンは「時代が求める課題を解決し時価総額10兆円企業へ」で、そのビジョンを達成するための道筋ということで10兆円ロードマップという名前になりました)

10兆円ロードマップの表紙

作ってよかったなと感じることとしては大きく2点あります。

  • 社内の中での共通見解を作ることができる
    →ビジョン目標である「時価総額10兆円」を目指す上での全体方針が整理されているので、経営や各事業が戦略を考える上での基本的な考え方として利用することができる

  • 採用候補者に対して、会社として中長期の方向性を伝えやすい
    →全て見せることはできないが、一部掻い摘みながら説明できるので、会社が今後どうなっていくのかの説明に利用できる

もちろんずっと同じ戦略なんてことはなく、今回作った戦略を定期的にアップデートすることも必要だと思います。

そして、私はこのPJで整理した経営としての重要テーマに対してプロマネや実行者として推進していくことをテーマに事業を推進していました。

来年の抱負

入社当初は事業推進室としての役割に悩んだことも結構あったりしたのですが、この半年でやるべきことはクリアになってきました。

  • 会社としての重要テーマを各部署を巻き込んで推進する

  • 横断的に発生するボールを拾っていく

  • 事業が円滑に進むような組織設計、運営をしていく

そして今期からは経営企画も正式に発足され、経営企画との棲み分けも重要になってきます。考えなくてはいけないことや、やらなくてはいけないことはたくさんあり、めちゃくちゃ大変ですが、それ以上に楽しいです。

事業推進室としても、会社としても積極採用中なので、少しでも興味を持っていただけたら一度お話ししましょう!

個人としても、来年は30歳を迎える年になります。
充実した1年を過ごせるよう、アクセル全開で突っ走ります。

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