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学び:「障害」の意味をそもそもから考えてみる🌈✨


「障害」という言葉は、聞く時も、言う時も、心か、胸か、脳か、自分の中のどこか中心が大なり小なりピクリとなる言葉です。


息子のことを紹介する時、「軽度知的障害があって…」と説明することがありますが、今はそれほど抵抗はなくても、やっぱり最初は口に若干苦いような感覚もあった気がします。


「障害」って、漢字の意味合いからすると「妨げや邪魔になる害」ってことですよね。


そう、読んで字の如く、という観点では「害」なのです。


そりゃぁ、愛する我が子と「害」のコラボに両手を広げてウェルカムなんて、なかなかできないですよね。

苦さはこうしたところから来るものなのでいたしかたないと思います。


でもね、実際に知的障害がある以上、「障害」という言葉は、生きていく上で切ってもきれない言葉でもある。


つまりは、受け入れないと、知らず知らずのうちに子泣きじじいくらいの重い何かを背負い続け、延々しんどいまま、ということになります。



ここで、以上!としても良いくらいなのですが、せっかくなので、自分自身の「障害」に関する考えやとらえ方などをもう少し深堀りして書いてみたいと思います。


ちなみに、私自身の頭の整理のため書いていくものなので、何か半永久的に使えそうな答えを求めるものでも、考え方を押し付けるものでもありません。


考え方やとらえ方なんて、行く先の出会いや経験などによっていくらでも変わるので、あくまでも今の時点での備忘録といたします。

もしこの先もお読みいただけるなら、気軽に参考としてお読みいただければ幸いです。




さて、いざ「障害」とは?と聞かれると、案外モゴモゴしちゃったりしますね。


そもそも、何にとって妨げや邪魔になるのよ、何にとって害なのよ…と、私の中のオラオラ人格が前のめりになったりもするわけです。



ということで、まずは最初にChat GPTさんに聞いてみました。


「障害」の意味について簡単に教えて。


※「簡単に」って重要


Chat GPTさんのお答えがこちらです。

「障害」(しょうがい)という言葉は、一般的に「何かの進行や達成を妨げるもの」という意味を持ちます。文脈によって、次のような意味で使われます。
物理的な障害: 物理的に何かを阻むもの、例えば道にある障害物や障壁。
精神的・身体的な障害: 身体や心に何らかの機能的な制約がある状態。例として、視覚障害や発達障害などが挙げられます。
システムや機器の障害: コンピュータや機械が正常に動作しなくなること。システム障害など。

それぞれの文脈に応じて、具体的な意味やニュアンスが異なる場合があります。


ほぉ、なるほどですね。


「何かの進行や達成を妨げるもの」…なるほどですね。


つまり何の進行や達成を妨げるかによって、内容も変わってくるということですね。


私にとって、身近かつ一番背筋が凍るのは回答にもあった「システム障害」ですね。

システムに関わる仕事もしているので、特に「😱」となります。

とはいえ、仕事をしていてもしてなくても、世の中システムで動いているので、誰しも😱となるものかもしれませんね。


「障害」に対してマイナスイメージしかなかったのは、「システム障害」という言葉のせいかもしれません。


システム障害の場合は、正常に動作しているシステムが、何らかの原因、例えば通信障害…あ、ここでも障害って出てきましたが、通信の回線が妨げられたり、仕様の変更を実施したら事前の確認やテスト不足で不具合が生じたり…みたいな理由で、動作しなくなったりするってことですね。


これはとてもわかりやすい例で、何にとっての妨げかといったらシステムのユーザがそのシステムを利用することの妨げになって、何にとっての「害」かと言ったら、ユーザ…つまりはお客さんだったり管理者だったりということになりますね。


お客さんだったら、したい手続きができなかったり、管理者だったら、その不具合を解消するために本来別の仕事に当てられる時間を使って作業したりお客さんへの対応をしたりするので「害」の内容も範囲も多岐に渡ります。


回答に書かれていた物理的な障害もわかりやすくて、例えば道の真ん中に障害物があったら、誰かが道を通ることの妨げになって、何にとっての「害」かは、道行く人々となりますね。



身体的な障害については、いろんな場合があると思いますが、例えば、歩行であったり、物をとったりというような動作ができない、もしくはスムーズな動作ができないという妨げがあり、何にとっての「害」かは、障害を持つ方ご自身にとって…ということになるかな、と思います。


ただ、ここでちょっと引っかかるのは、確かにスムーズに実施することはできないかもしれないけれど、他の手段を使ったり、時間をかけることで実施できたりもするし、工夫や慣れによって「当たり前」になることもあるので、これまでに述べた例とは違って、明確に「害」とは言い切れないんじゃないかな、と。

例えば歳をとって体が不自由になることだって、起こりうる現状は重なるところがありますが、「害」とは表現しないですよね。



精神的な障害については、さらになんだかぐちゃぐちゃ、ぐるぐるします。


例えば、息子の例で言ったら、言葉の発達が著しく遅いことを当てはめると、言葉で誰かとコミュニケーションすることの妨げになるとして、何にとっての「害」かと言ったら、息子と、さらには息子とコミュニケーションが必要な誰か、ということになりますかね。


まぁ、そりゃぁね、年相応、スムーズに言葉で会話できたら良いとは思いますけども、「害」ほどの強いネガティブ表現がふさわしいかと言ったら、やっぱり違和感です。


この違和感は2年以上前からあって、「害」がやっぱり言葉のイメージとして、受け入れにくい感じがするんですよね。



以前、英語圏の海外在住の友人に、何となく聞いたことがあるんです。


「障害児」ってなんか、強いネガティブな言葉だと思うんだけど、英語では日常的な言葉で何ていうの?、と。


「children with special needs」かな…という回答でした。


あぁ、なるほど!

さすが英語!

そういうポジティブな言い回しが大好きだ!

…などと感じました。


これは日本語直訳したら、「特別な必要がある子どもたち」、つまりは耳慣れた日本語にするとしたら「特別支援が必要な子どもたち」みたいなことになるでしょうか。


「特別」ってなんかいい…。


ちなみに、Chat GPTさんにも同じ質問をしてみました。


英語では「障害児」のことを何と呼称する?

「障害児」は英語で「children with disabilities」や「children with special needs」と表現されます。これらの表現は、より包括的で配慮のある言い方として使われます。

具体的には:Children with disabilities: 「障害を持つ子どもたち」という意味で、身体的、知的、感覚的な障害を含む広い範囲を指します。
Children with special needs: 「特別な支援が必要な子どもたち」という意味で、障害だけでなく、学習障害や行動面でのサポートが必要な場合なども含まれます。


これらの言葉を使うことで、子どもを障害で定義するのではなく、個々のニーズに焦点を当てることができます。


うんうん、確かに「包括的で配慮のある言葉」で間違いないですね。


そして、一番最後のところ、「子どもを障害で定義するのではなく、個々のニーズに焦点を当てることができます。」ってところ。

これ、テストに出ますね!



何となく、腑に落ちました。


「障害児」は、妨げになることや「害」にフォーカスオンしているので、違和感なんですね。



私自身、最初の説明導入では息子について「知的障害」という言葉を用いますが、その後はほぼ「障害」ということは使わないです。


「言葉の遅れがある障害がある」だったら、代わりに「言葉の遅れがある特性がある」というようにしています。


何となくそちらの方が言いやすく、しっくりくるというざっくりとした理由でしたが、かなり後付けで本日自分が敢えてそうしていた理由が言語化された気がします。


単に言葉、されど言葉。


まったく「害」がないかと言ったらそうではないですし、実際に強い印象の「障害」という言葉は大切なことを伝えるのに有効だったり役に立つこともあります。


自分自身の考え方やとらえ方が様々なように、その言葉の受け手はさらに多種多様です。


だからこそ、他の人はどうであれ、まずは一旦自分の中での整理をしておくと、それは自分自身や大切な人を守る鎧になるかもしれませんね。


悪いことやネガティブな言葉と共に生きるか、良いことやポジティブな言葉と共に生きるのか。


限られた時間の人生だもの。

やっぱり後者が良いです。


気楽に強く生きようと思うこの頃、学びの備忘録を共有させていただきました。

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