見出し画像

若者が期待する政党は「自由民主党」5割、「立憲民主党」1割 未曾有のコロナ禍、客観的に世の中を見る目が特徴 —第4回学校総選挙

今年の秋までには衆議院選が必ず行われますね!
学校総選挙では「第4回 学校総選挙 あなたが期待する政党は?」を実施し、5,000票に迫る投票をいただきました!

今回の投票は、2020年10月実施の「第1回学校総選挙 あなたが期待する政党は?」の第2弾として、菅内閣発足時から若者の期待に変化はあったのか?という点も踏まえながら、結果を発表していきます!

【概要】
■投票受付期間:2021年6月25日(金)~7月11日(日)
■投票方法:オンラインによる調査
■投票地域:日本全国
■投票対象:10歳~29歳
■投票数:4,523票


【結果】若者が期待する政党は「自由民主党」5割、「立憲民主党」1割

学校総選挙_期待する政党_2021年6月

1位が「自民党」(50.8%)、続いて「立憲民主党」(9.2%)、「日本維新の会」(7.5%)、「国民民主党」(7.1%)、「公明党」(5.3%)、「れいわ新選組」(4.5%)、「日本共産党」(3.6%)、「古い政党から国民を守る党」(2.3%)、「社会民主党」(1.0%)となり、「その他の政党」は 8.7%との結果となりました。

しかし、前回より支持率は13.6ポイント減

期待する政党_202106

ここで注目すべきポイントは、菅内閣発足直後に行った前回の学校総選挙の投票と比べると自民党の支持率が13.6ポイント減少している点
続く「期待する政党の理由」をみると、若者たちの菅内閣への期待に応えきれていないことが伺えます。

■期待する政党のする理由は?

ここからは、若者が「期待する理由」を政党ごとに一挙にご紹介!

■自由民主党

未曾有のコロナ禍への対策に一定の評価

・コロナという未曽有の事態でも上手く、国を回している。非難もあるが、
 なんやかんや上手くいっているのでは。(男性・20歳)
・コロナ渦の見通せない状況下でも迅速な対応を行っていたから。
 (女性・22歳)

他の政党よりマシ

・他の党よりマシなだけで期待値は低いです。(女性・29歳)
・他の政党に投票してもマニフェストが実現される気がしないので、
 消去法です。(男性・18歳)

政権が長く実績のある自民党への安定感

・大震災、コロナ禍と様々な対策措置を講じてくれた。 安定感はあった
 (女性・29歳)
・今まで戦後の日本で政権を取ってきた実績があるから。(男性・18歳)

■立憲民主党

自民党の対抗馬として期待

・野党第一党として与党に代われる存在感を示してほしい。(男性・29歳)
・自民党への不信感が強くなった為(男性・19歳)

枝野代表に対する称賛の声

・枝野代表の国会論戦を聞いて、正義感のある優秀な政治家だと感じた。
 (男性・16歳)
・夫婦別姓など革新的なイメージがある。枝野さんの印象も良い。
(女性・27歳)

■日本維新の会

吉村知事の大阪政治の結果に評価

・ダメなところもあるけど、それでもやっぱり大阪の政治を良くしてくれた
 (男性・18歳)
・吉村知事のコロナ対策の対応が良いと感じた。(女性・25歳)

党員の革新的なリーダーシップ

・発足時も今も、トップの推進力とリッダーシップに勢いがかなりある。
 革新には勢いも必要。(女性・25歳)
・既得権益層によって守られた組織や規制を改革してくれそうだから。
 リーダーシップのある人材が多いから。(男性・18歳)

■国民民主党

政策提案型の政治に今後も期待

・与党に対してただただ批判するのではなく対案を提示したり、政策が同じ
 場合は同調するという姿勢が良い。(男性・21歳)
・先日の党首討論で具体策を並べており、唯一討論の形を成していた。
 提案型野党としてこれからの野党を担うことを期待する。(男性・16歳)

国民に寄り添った政党

・国民生活を重視し、現実的な政策ベースの政党だから。(男性・20歳)
・国民の多くの意見を国会に率直に主張しているから。(男性・26歳)

■公明党

福祉・教育政策に期待

・教育費の無償化だけでなく、結婚の支援や子育て支援など性別関係なく
 若者をサポートするような考えを持っている。(男性・20歳)
・コロナ対策と経済の両面を1番考えてるし、福祉や教育に力を入れて未来
 を見据えていてくれるから。(男性・27歳)

自民党のブレーキ役

・自民党に全て従う姿勢ではなく、まあまあいい関係を築いているから。
 (男性・25歳)
・与党であるため、自民党の暴走をある程度止める効力がある。
 (男性・16歳)

■れいわ新選組

山本太郎代表の活躍に期待

・山本太郎議員は国民に親身な政策を掲げ、コロナ禍の不安を少しでも
 なくそうという努力が見られた。(男性・19歳)
・山本太郎は誰よりも地道に頑張ってるから。(女性・24歳)

何か変えてくれそう

・古い時代を切り壊してくれそうだから。若者目線の政党だから。
 (女性・25歳)
・政治を良くしようという心意気がみられる。そこに具体的な政策も存在
 するし、人材がいる(男性・19歳)

■日本共産党

社会的弱者に寄り添う姿勢

・最も弱者に寄り添う立場だから。オリンピック開催反対や、同性婚や
 ジェンダー平等の実現を掲げていて革新的。(その他・19歳)
・性的マイノリティ、技能実習生など弱者に寄り添う政策を掲げ、実行して
 いると感じるから。(女性・27歳)

ブレない主張

・政策が一貫しており、全ての政党の中ではマシだから。(男性・22歳)
・政策や方向性がブレず、確かな野党としての実績があるから。
 (男性・23歳)

■古い政党から国民を守る党

NHKの受信料を払いたくない!

・NHKの強制的な受信料を無くしてほしいから(男性・27歳)
・NHKに歯向かうことのできる唯一の政党だから(男性・19歳)

目新しい取り組みを評価

・最近はNHK問題だけでなく様々な諸問題に取り組んでいる点と浜田聡
 参院議員と丸山穂高衆院議員の活躍が素晴らしいから。(男性・19歳)
・新しいことにチャレンジしようとしているため(男性・13歳)

■社会民主党

女性党首/ジェンダー平等の実現を標榜

・選択的夫婦別姓や雇用のジェンダー平等と社会での男女格差にも触れた
 政策を掲げている所に好感が持てる。(女性・28歳)
・女性の党首で、若者の生活を考えてくれている感じがする。(女性・22歳)

人権意識の高さ

・LGBTQなど社会的マイノリティーの立場の人に寄り添った政策を打ち出し
 ているため。女性・19歳)
・国民の経済・教育格差是正に最も真摯に向き合っており、労働者目線の
 政党であると感じるから。(男性・18歳)

政治への期待は低下の兆し

「その他の政党」の回答が、3.6%から5.1ポイント増加の8.7%まで伸長し、前回の2倍以上の得票率となりました。理由を見ていくと、政治に対する期待感の低下を伺うことができました。

・期待している政党はない。互いの言動を批判し合うだけで、国をより良く
 していこうという精神が感じられない。(男性・23歳)
・現状どこの政党も期待できないと感じます(男性・15歳)

そのほかには「日本第一党」や「都民ファーストの会」などの政党名が挙がっていました。

まとめ

✅ 支持率トップは前回同様「自民党」(50.8%)
✅ 「自民党」はトップを維持するも14ポイント減
✅ 野党の支持率は微増に留まる
✅ 前回から最もポイントを伸ばしたのは「その他の政党」。

前回の「第1回 学校総選挙」をおさらいしたい方はこちら!