気づきの人間学

全ては自分が源である。
上記の考えを持っていない人、すなわち被害者意識の人間に対して、どのような考え方が出来れば被害者意識を抜け出し、責任者、という立場で考えられるのかを述べている本である。

その被害者意識から、自分が源だと思えるようになるために、人間にとって最も重要な事柄は「深く気づく」ことだと述べている。
自分の内面をみつめて、自分の行動・態度・考え方に気づき、毎日の生活の中で日々、反省を繰り返すことが出来たならば、たとえお金がなくても、学歴がなくても、経験がなくても、必ず幸せな人生を歩んでいける。
気づきとは、反省と直感であり、深い気づきがあるからこそ、改善や創意工夫が生まれ、その謙虚さが、人生をよりよくしてくれるのである。
気づきのレベルが高い人は、どんなに素晴らしい成功を成し遂げても、毎日の生活の中から反省点を見つけ出し、成功の上に胡坐をかかずに積極的に改革・改善を推し進めていく。
人間は、その人の気づきのレベルの枠でしか人生を送ることは出来ない。
それ以下もなく、それ以上もありません。全ての人生の結果は、その人の気づきのレベルに応じて決まっていくのである。

気づきはもっといってしまえば、モノゴトをどうやって解釈するかという解釈の仕方なのである。目の前に起きた出来事をどう解釈するか。
それを意識して継続的に行えることが出来れば、全ての出来事は自分が原因であり、だからこそ自分が源なのだ、という意識をもつことにつながるのである。

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