20歳の自分に受けさせたい文章講義

話せるけれど、文章を書けない人に向けて、文章を書くためには何が必要なのか、どんな考え方をすればいいのか、明らかにしている本である。
そもそもの間違いとして、同じ言葉を扱っていても、書くことと話すことに関しては、全く異なる行為である。その認識をもたなければ、文章を書くことはままならない。

そもそも、文章を書けることによって、人は何を得ることが出来るのか。それは、考えることである。文章を書けるようになると、考える技術が身につくようになり、モノの見方が変わり、世界が変わるようになるのである。

では、どんな考えをもって文章を書けばいいのか。
それは、翻訳である。翻訳とは、どういったことかというと、そもそも、そこで感じた想いや感じ方を、誰かに伝えたい、その誰かを意識することに他ならない。つまり、文章を書いたとしても、それが理解されなければ、その翻訳は失敗したといってもいいのである。

もう一つ大事なことは、理解するというのは、アウトプットをして初めて、理解することに繋がるということである。ここでは、その経緯を再構築、再発見、再認識、という3つのプロセスに分けて伝えているが、自分が聞いたことや見たことを振りかえって文章にすることで、たくさんの気づきを得ることにつながるのである。

そう、文章は書いたもの勝ちである。文章を書いた人だけが、たくさんのことに気づいて、たくさんの問題解決の提案や、新しいアイデアを出せるような人になっていくのである。

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