イマドキの若いモンは会社の宝だ!

全ての仕事は、相手の問題解決を通じて自己表現を営み、社会貢献をしていくこと、という定義から、会社でのやりがいを、なぜ若者が持ていないのか解き明かしていき、やりがい発見のポイントを「会計的視点」に落とし込んで、各業界の収益、会計構造に関して記している本である。

そもそも人は仕事をどのように捉えているか?その視点で見てみるとほとんどの人は、給料、人間関係、作業、上司の評価、部下の評価、会社に対しての評価、労働時間、など、そういった視点からしか仕事を見ておらず、本来の「相手」あっての仕事、という視点が全く抜け落ちている。「相手」があって初めて仕事は周り、相手のために尽くし、その相手のために作った商品やサービスが相手が思う価値より低いコストで製造をすることの大切さ、それを忘れている人が多い。つまりは、会計的視点から物事を見ているひとがほとんどいないのである。
栄養学の知識を持っていない人が、見せかけの食習慣で健康を保とうとするのと一緒で、会計的視点をもっていない人が仕事をすれば、見せかけのサイトやホームページ、そして福利厚生でしか、仕事を見なくなってしまう。
だからこそ、会計的視点が必要なのである。

会計的視点とはすなわち、「モノ」と「コト」を見極めて、どこで利益を出しているのかを見極めながら、達成したいビジョンを描くことである。例えば、「銀行」という業界を、「モノ」で見てしまえば、お金を貸しているところ、すごく固い業種、という形で見ることが出来るが、「コト」という形で見れば、お金を預かり、その預り金で各会社に対してお金を貸して収益を上げる「こと」を通じて、日本企業の発展に貢献する業種なのである。手段でみるのではなく、目的から見れば、正しいやりがいが持てるようになるのである。また、会計的視点で見れば、全てのモノがビジネスチャンスとしてとらえることが出来るようになるのである。

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