【ゲーム】シレン6 モンスターを通してやや特殊な考察

何の話? みたいな文章を書きたくなった

神髄のモンスターテーブルから見えるなにか

ねむり大根(みだれ大根)とゲンナマゲイズの不在から、「射程がヒマ投げ・部屋内・フロア内の特殊攻撃は不適切」だと判断されたのではないか。
一方で、袋荒らしとがいこつまてんは登場するから、「射程が一直線の特殊攻撃までは適切」というラインが見える気がする。

単純な簡単難しいの話もあるけど、
・メタ装備が無いとめちゃくちゃ辛いが、メタ装備があればほぼノーリスク(持ち物検査の運ゲー化)
・メタ装備がない場合の対策難易度が非常に高い(知識、技術方面での高難易度化)
・メタ装備がない場合、気配察知系の有無で難易度が大幅に変わる(ただでさえ強い気配察知の必須度がさらに上昇する)
と考えると、あんまりいいことないよね。
ラビ、スコッピーあたりが再登場しなかった理由にもつながる。

逆に無双だと「メタ装備持ってきてね」と言わんばかりに大根が待ち構えているが。

単純ダメージのヒマ投げ射程はデブーチョとアーク(とスカイ)が登場するので、「ダメージであればヒマ投げ以上もOK」がラインなのかな。
アークドラゴンは看板モンスターだから、これをモンスターの頂点に据えた、という見方もできる。
デブートンやデブーゴンが不在なのは、同じ遠距離ダメージ系統のアークを際立たせるためかな。

(シューベルは上記ポリシーに反して部屋射程だけど、助けを呼ぶイメージを先行させた結果ということで)

倍速

シレン6のモンスターの強さは、フィジカルの強さと”倍速”に集約されている気がする。

大物荒らしが俊足荒らしになったのは驚愕だが、スルードラゴンとふくりゅうもシレっと倍速になってたり、深層にミラクルチキンと冥王が立ちはだかったり、低層から死の使いやカラクロイドが配置されていたり、天狗面山伏とピカズドンのコンボだったり、とにかく「倍速で風来人を処す」というアツいメッセージを感じる。

この倍速偏重は一長一短あって、対策が一貫していて技術を習得しやすい点はいいところ。低難易度化の方針に沿っている。
距離を詰めてくるモンスターのバリエーションとしては、前作のピョンダイルやヤンぴーやもざらしのほうが多彩で楽しかった感はある。ただしラビとバクはやめろ。

既存モンスターの調整

フィジカル面はもはや語るまでもないとして、特殊能力や一部は名前などにも調整が入っているのが面白い。
調整箇所は多いながら、調整の方向が基本的に明確化とシンプル化によるわかりやすさ方面のものが多く、好感が持てる。
一部にまだまだ複雑な仕様はあるものの、シレンの伝統としてあえて残している部分と、ゲームバランス面で頑張っている部分が垣間見えて面白い。

結果、桃まんは25%回復なのに腐った桃まんは30%回復(腐おにに統一したと思われる)みたいに意味不明になっている部分もあるけど、御愛嬌。

新規モンスターの皮を被った既存モンスターの調整

開発スタッフやってんねぇ!と思った部分の一つ。

シレン4や5の新モンスターは、良くも悪くも非常に個性的だった。
タネッコやコロンのようなかわいいヤツ、草の人や栗のような面白いヤツ、ラビやバクやゾウやスコッピーのような害悪、ピッピッピやフォーリーのようなただただ鬱陶しいカスなど。。。

シレン6は原点回帰の旗の下に再登場モンスターが多いぶん、新モンスターは4や5を超えてもっと個性的になるかと思いきや、全体的にマイルドというか、ちょっと没個性的というか、忍者と山伏に集約されちゃってるというか。
火遁と1割バッターがヘイトを稼いでいてちょっと面白い。個人的には火遁より水遁のほうが嫌い。

低難易度化の弊害で個性的なモンスターが作れなかったのか…?とも思ったけど、結論としては「新モンスターは既存モンスターのリファイン版である」と認識した。
新鮮味に欠けるなとは思うものの、シレンは2以来です!みたいな人からすると純粋な新モンスターとそう変わらないからまあいいのかな。

・タコぎん
調整ハムポン。銀だこ。
鬱陶しい他者バフを自己バフに調整し、今作のテーマの一つである水属性になった。

・いたずら小僧
調整ギャドン。
アイテム破壊をマイルドにしつつ、今作のテーマである水とのシナジーをもたせつつ、属性が浮遊から1つ目に変わった。

・バッター
調整ギャザー。
巻物だけは効くようにしたが、属性が無くなった。
今作には火炎入道もいる。

・火遁忍者
調整畠荒らし。(本家も出てくるけど)
武器盾腕輪壺といった長期的なリソースには手を出さず、
お金には手を付けず、食料は焼きおにぎりとして残し、
シレンくんの持ち物には手を出さない、紳士の畠荒らし。
忍者は五行ありきでデザインされていると思われる。

・水遁忍者
テッポーウオーとケロぼうずが結婚して生まれた子供。(オドロも出てくるけど)
濡れるだけだと他のアイテム破壊より弱い、サビだけならオドロでいい、遠距離サビはウザすぎる、と調整に苦慮したのではないか。

・木遁忍者
変わり身の術と丸太の罠が結婚して生まれた子供。
モンスターとしてはオリジナルか。

・金遁忍者
シンプルなガマドーン。
スーパーチャットとギタン投げの大切さを教えてくれる。
分かりやすいような、ぜになげはニンジャではないような。

・土遁忍者
目潰しお竜と土塊の杖が結婚して生まれた子供。
オリジナリティの高い動きで面白いし、土塊の性質も学べる。
強くはなくウザくもないのもよい。

・般若面山伏(暴走)
山伏版キグニ族。
モンスターとしてはキグニ族のほうがシンプルだけど、他者バフにしても面白いし脅威度がある。挙動が若干調整しきれてない感は残念。

・狐面山伏(アイテム化)
山伏版ンドゥバ。まもけんからの輸入(?)
アイテム変化部分がバレバレなので、実質的にはアイテム化する代わりに先制を食らう程度の効果に留まっていて比較的マイルド。

・翁面山伏(モンスター送り込み)
調整版ラビ。

・おかめ面山伏(状態異常回復)
調整版ゾウ。

・天狗面山伏(倍速)
調整版カンガルー。

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