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【ゲーム】Satisfactory

未知の惑星で自分好みの工場を建設しよう!というゲーム。
マインクラフトとかの類かな?
9/10に正式版リリースらしい。

紹介

オープンワールドで好き勝手に工場を建設して、工業製品を作り、納品するゲーム。

まずは鉄の鉱山を探す。
鉄の鉱山から鉄鉱石を無限に採取できる。
鉄鉱石を鉄製品に加工できる。
鉄製品を納品したらミッションクリア。
そんな感じ。
この動画をみるとイメージつかめるかも。

このゲームのポイントは、機械や工場を作って、自動化できるところ。
鉄鉱石を自動で掘る機械を作れば、手作業で掘る必要がなくなる。
鉄鉱石を鉄製品に加工する工場を作れば、手作業で加工する必要がなくなる。
ベルトコンベアを作れば、工場から工場にアイテムを運ぶ必要がなくなる。
ベルコトンベアと倉庫を組み合わせればアイテムを貯められるようになる。
そんな感じでどんどん便利になっていく。

最初は鉄と銅を使うけど、石炭、石油、アルミニウム…と使う素材がどんどん増えていく。特に液体や気体は取り扱いが難しい。
各素材の鉱山の場所は結構離れているので、ベルトコンベアだけで輸送するには限界がある。トラックや鉄道などを作って効率よく輸送する必要がある。
また、各施設には電力を供給する必要がある。序盤は初期基地の発電機だけで賄えるが、中盤からは発電所を建設する必要がある。工場の拡大に伴い必要な電力もどんどん増えるので、石炭発電、石油発電など次々に設置してゆく。

そんな感じで、扱う素材の種類が増え、作れる製品も100種類以上になり、輸送と保管場所と電力を考えながら工場をガンガン拡張しまくるゲーム。

良い点

・資源は無限に採取できる。
・建物の建設と解体はボタン一つで即時。
・建物を解体すると、建設時に使った素材が全額返ってくる。なので雑に作って解体してOK。
・建物は劣化しないので、一度建てたら半永久的に有効。
・建物が壊れるといった、プレイヤーに不利なイベントは起こらない。
・ほとんどのタスクは手作業でも進行できるので、「1足りない」みたいな場合の対応がとても楽。(すべてを手作業で進行するのは物量的に無理)
・オープンワールドがめちゃ広くて、ちょっとしたイベントやストーリーもあり、探索も楽しい。

難しい点

建物の扱いが非常に楽な反面、素材や製品の扱いはかなりシビア。

・工場内に保管できる素材と製品は1スタック分しかない。素材がなくなると工場は止まるし、製品がいっぱいになっても工場が止まる。
・製品の種類がかなり多い。例えば、「モジュラー・フレーム(鉄製のフレーム)」を作るには「強化鉄板」と「鉄のロッド」が必要で、「強化鉄板」を作るには「鉄板」と「ネジ」が必要で、計5種の工場が必要。
・製造する製品の種類によって、消費する素材のスピードと製造される製品のスピードが異なる。これがかなり厄介で、ちゃんと計画しないとすぐに素材不足や製品過多になる。

具体的にどうなるかというと、使う素材の種類が増えれば増えるほど、工場の稼働率は供給速度が一番遅い素材に引っ張られる。モジュラー・フレームを100%の稼働率で作りたいのに、ネジの製造が間に合ってなくて、稼働率が30%になってるとかザラにある。ネジを増産するにはネジの素材である鉄のロッドを増産する必要があり、鉄のロッドを増産するには鉄のインゴットを、鉄のインゴットを増産するには鉄鉱石が必要だが、鉄鉱石を掘る速度には限界があり…
仮にネジと鉄のロッドと鉄のインゴットの工場を追加しても、コンベアの接続がやりなおしになる。コンベアを無計画に増やすと工場がぐっちゃぐちゃで訳わかんなくなる。そこまで頑張ってネジを増産したのに、稼働率は100%どころか35%くらいにしかならず、今度は鉄板が足りないことが発覚し…という感じ。

最終納品製品のひとつ、「組立指揮システム」を作るには、以下のパーツが必要。

組立指揮システム
└自律制御ユニット
│└自動ワイヤー
││└固定子
│││└鋼管
││││└鋼鉄のインゴット
││││ └★鉄鉱石
││││ └★石炭
│││└ワイヤー
│││ └銅のインゴット
│││  └★銅鉱石
││└ケーブル
││ └ワイヤー
││  └銅のインゴット
││   └★銅鉱石
│└回路基板
││└銅板
│││└銅のインゴット
│││ └★銅鉱石
││└プラスチック
││ └★原油
│└ヘビーモジュラーフレーム
││└モジュラーフレーム
│││└強化鉄板
││││└鉄板
││││└ネジ
││││ └鉄のロッド
││││  └鉄のインゴット
││││   └★鉄鉱石
│││└ネジ
│││ └鉄のロッド
│││  └鉄のインゴット
│││   └★鉄鉱石
││└ネジ
│││└鉄のロッド
│││ └鉄のインゴット
│││  └★鉄鉱石
││└コンクリート綱梁
│││└綱梁
││││└鋼鉄のインゴット
││││ └★鉄鉱石
││││ └★石炭
│││└コンクリート
│││ └★石灰石
││└鋼管
││ └鋼鉄のインゴット
││  └★鉄鉱石
││  └★石炭
│└コンピューター
│ └回路基板
│ │└銅板
│ ││└銅のインゴット
│ ││ └★銅鉱石
│ │└プラスチック
│ │ └★原油
│ └ケーブル
│ │└ワイヤー
│ │ └銅のインゴット
│ │  └★銅鉱石
│ └プラスチック
│ │└★原油
│ └ネジ
│  └鉄のロッド
│   └鉄のインゴット
│    └★鉄鉱石
└スーパーコンピューター
 └コンピューター
 │└回路基板
 ││└銅板
 │││└銅のインゴット
 │││ └★銅鉱石
 ││└プラスチック
 ││ └★原油
 │└ケーブル
 ││└ワイヤー
 ││ └銅のインゴット
 ││  └★銅鉱石
 │└プラスチック
 ││└★原油
 │└ネジ
 │ └鉄のロッド
 │  └鉄のインゴット
 │   └★鉄鉱石
 └AIリミッター
 │└銅板
 ││└銅のインゴット
 ││ └★銅鉱石
 │└クイックワイヤー
 │ └★カテリウム鉱石
 └高速コネクター
 │└クイックワイヤー
 ││└★カテリウム鉱石
 │└ケーブル
 ││└ワイヤー
 ││ └銅のインゴット
 ││  └★銅鉱石
 │└回路基板
 │ └銅板
 │ │└銅のインゴット
 │ │ └★銅鉱石
 │ └プラスチック
 │  └★原油
 └プラスチック
  └★原油

液体を含む素材6種を100個以上の工場で加工して、ようやく組立指揮システムの工場が稼働する。
ただ、何も考えずに工場を作ると、稼働率は平気で10%とかになってしまう。これが4000個必要で、稼働率100%でも80秒に1個しか作れないので、稼働率10%だと製造完了まで900時間かかるみたいな惨状になる。
最大効率で組立指揮システムを製造するには、下流工程の工場100個を全て100%で稼働させる必要があり、至難の業。
組立指揮システムの工場を10個に増やせば時間は1/10になるけど、そのためには工場が1000個以上必要になり、必要な資源や電力やスペースもそれぞれ10倍になり・・・と終わりなき道が始まる。

私は最終的に工場1個稼働率83%で妥協して、150時間くらい放置して4000個製造しました。

組立指揮システムなどを製造する大工場。光っている道路みたいなのがベルトコンベア。
最終納品の図。組立指揮システムと同じかそれ以上に面倒な製品4種を納品すれば完了。

一応、素材の消費スピードと製造スピードは全て開示されているので、丁寧に逆算すれば無駄なく100%の工場を設計することは可能。そうやって設計した工場が計算通り稼働しなかったときの絶望感は筆舌に尽くしがたいので、ぜひ味わって欲しい。




楽しかった思い出

上記の通り最終納品まで完了しました。
プレイの記憶が新しいうちに、楽しかったところやヤバかったところなどを書き記しておきます。

序盤 ありえん楽しい

サティスファクトリーの序盤はマジで楽しい。

何もわからないまま本拠地を設置するだけで結構ワクワクする。
無限に掘れる鉄鉱石をモリモリ回収したり、そこら辺に生えている樹の実や草を回収したり、チュートリアルどおりに手作業でコツコツ製品を納品したり。

最初に感動したのは、携帯式採鉱機を作って設置したとき。
今まで手作業で掘っていたのがバカらしくなるくらいのスピードで、あっという間に100個の鉱石を掘ってくれる。しかも複数設置できる。携帯式採鉱機で掘った鉄鉱石で携帯式採鉱機を作れば無限機関の完成である。すごい。すごすぎる。ゲーム序盤なのに、もう一生鉄鉱石には困らない。

初めて作る製錬炉や製作機も、いよいよ工場っぽくなってきて楽しいが、同時に電力という問題に初めて直面する。
手作業から開放されると同時に、発電機の燃料集めに奔走しなければならなくなる。初めてブレーカーを落としたあたりで、なんのために工場を作って自動化したのだ…?と自問自答したくなる。

そして序盤最大の山場が、石炭との出会い。
石炭発電機を作れば、完全自動の発電が可能になり、燃料集めから開放される。是が非でも作りたい。
でも、石炭は、鉄銅石灰と違い、限られた場所にしか存在しない。ここで初めて、本拠地から遠い資源についてどう扱うか、という選択を迫られる。
石炭を本拠地に引っ張ってくるか、発電機を現地に設置して電気だけ引っ張ってくるか、本拠地ごと引っ越すか。
あとから考えると、石炭の段階ではどれを選んでも問題ないんだけど、真剣に考えて選択するのが楽しかった。

石炭発電機が完成し、携帯式採鉱機を自動採鉱機に置き換えれば、ついに完全自動化した工場の完成である。夢にまで見た不労所得。無駄に貯蔵コンテナを並べて製品を無限に保管したくなる。
完全自動化が達成できると、序盤は終了と言える。

中盤 探検と輸送と液体と二種製造

石炭の際に「本拠地から遠い資源についてどう扱うか」という問題と直面したが、中盤はこの問題が一気に本格化する。
カテリウム、石英、硫黄、アルミ、そして石油。
それぞれ遠方の限られた場所にしか存在しないので、これらを全て回収できるような都合の良い場所は存在しない。

これらの資源を探す探検に出かけるのは楽しい。
なにせ工場は完全自動化しているので、探検に出ている間の時間も無駄にならないのだ。
初期装備での探検はかなり大変だが、装備品を整えることでどんどん探索が楽になり、探索範囲が広がる。マップは広大で探索のしがいがあるというレベルではなく、激しい高低差や強烈な敵キャラもいる。毒ガス、洞窟、ナメクジ、謎のマーサー・スフィアやソマースループ、墜落船、そして放射性物質などを発見してテンションが上がる。ハシゴや土台を駆使して無理やり攻略するのも醍醐味。

いよいよ希少な資源にたどり着いても、採鉱機の電力をどうするか、輸送はコンベアにするか、トラックにするか、資源ごとに悩むことになる。
トラックを使うと、燃料問題やトラックステーションからの受取など新たに流通の課題に直面する。しかしここで輸送問題から逃げると、鉄道の際に泣くことになる。

そして最後に立ちはだかるのが、原油(石油)とボーキサイト(アルミニウム)である。
液体は固体と違い、パイプやコンベアやトラックによる輸送が極めて面倒。
現地で製品に加工してから輸送したほうがマシになる。
・・・そしてこれをやると、「第二工場」「第三工場」ができてしまい、ことあるごとに遠方の工場まで出向く必要が生まれてしまう。遠方の工場でトラブルが発生しても気づきにくく、「最近なんかプラスチックの搬入が少ない気がする…」みたいな状態になりがち。

そして原油やボーキサイトの加工あたりから、1つの工場から2つ以上の製品が製造されるようになる。
原油からプラスチックを作りたいだけなのに、副産物で重油が作られてしまい、重油を適正に処理しないとプラスチックの生産も止まってしまう。固体であれば産廃(AWESOMEシンク)に投げ込めばいいが、液体はどうしようもない。
液体は視覚的に判断しづらく、流量や揚力の概念があるので、適正に処理するのはなかなか骨が折れる。特に石油発電所の燃料にトラブルが起きると被害が甚大になり、難易度が跳ね上がったように感じる。

終盤 鉄道と信号と気体と原子力

いよいよ最終局面、素材は窒素とウランが加わる。
気体は液体と大差がないが、放射性物質のウランは別格の厄介さがある。
私は原子力は諦めて、大量の石油発電で誤魔化しました。

「第二工場」が増えるにつれ、いよいよトラック輸送にも限界が来て、鉄道による安定した大量自動輸送への切り替えを迫られる。
このゲームの鉄道は無駄に本格的で、自分で複線を引き、信号制御まで設定する必要がある。設定をミスると普通に衝突脱線事故が起こるという本格仕様。

鉄道による流通網が整備できると、いよいよこのゲームのほぼ全ての素材をコントロールできるようになる。最終納品目標となる超絶面倒なパーツづくりに取り掛かるのだが、ここでまさかの鉄・銅・電力が大幅に不足する。

そこらじゅうにあふれていた鉄や銅を片っ端から集めても全然足りないくらいの量を要求され、鉄の鉱床を探してネジなどを製造することになる。そして最終製造機である粒子加速器は、消費電力が桁違いの石油発電所10個分。素材どころか、稼働の電力を確保するだけで一仕事。
この一連の動作が、ある意味ゲーム序盤に原点回帰したかのよう。

そして最大の問題として、大量の素材を使用すると、コンベアの最高速を遥かに超えた量になってしまう。鉄道流通や倉庫間移動が1ラインでは破綻してしまい、複数ライン化を要求される。
ゲーム序盤からコツコツ増改築を繰り返し、何百もの施設が複雑怪奇に組み合わさった超巨大工場を、これから複数作り直す…?

かといってコンベアの限界値に合わせて工場の稼働率を下げると、納品完了まで900時間とかバカみたいな話になる。
この問題を解決するには・・・頑張るしかない!

こうやって達成した最終納品は感動もひとしお。
二度とやりたくないようなまたやりたいような不思議な気分。
さああなたも工場長になろう!

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