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二十歳の唄

煙草が嫌いと言う君の横顔が僕を刺した
君は僕がヘビースモーカーだなんて知らないんだろうか僕は君を知っていた

知っていた

君の好きな映画を何度も見返して泣いた
君の泣く場所も結末も、好きなあれもこれも全部知っていた

つもりだった
分かってた

分かってた

君も僕を知ってると思ってた

思ってた

思ってたはずだった、

君は僕を知らなかった


君と引いた御神籤は2人揃って末吉だった
待人 来るでしょう
ってここに居るでしょうなんて言えないでしょう

君の知らない僕を見せたかった

君は知ろうとしなかった


知ろうとしなかった


くしゃくしゃのハイライトを出そうとする隣で、君は煙草が嫌いだと、笑ってた

ひとつ、今日は寒いと凍える君を
ふたつ、大人になりたくないと笑う君を
見つめる権利を僕だけのものにしたかった

味方なんてものに憧れてた
君をずっと味方にしてたかった

君は今誰の味方なの
誰に味方されてるの
ぼくが味方じゃダメだったの
君の物語にこれからも関われるなら
悪のヒロインでも通行人Dでも何でもよかった

僕は君を知っていた、知っていたはずだった
君は僕を知らなかった、知ろうとしなかった

君にクシャクシャにされたこの心は
もう2度と元に戻らないんだ

君はどう生きてるの?
僕は今日も、君のこと想って生きてるよ


眠れない夜に、納得いかない世の中に、哀を込めて
20歳の唄

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