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生物生存造形

この先どうやって生きていけばいいんだろうか
最近そんなことばかり考えてしまう

自分を殺して誰かの犠牲になることを求められてきた20年間だった。今、いざ自由になった時、目に映るのはやりたいことも楽しいこともない、と死んだ目で佇む自分だった。彼は日々を惰性で紡ぎ、自分を受け入れてくれる環境と酒と薬の海をぷかぷかと浮いていた、甘えていた、甘えながら、この先どうやって生きていけばいいんだろう、と考えていた。


怠惰の海にぷかぷかと浮かびながら、気付けば歳を重ね、世界が広がるにつれて、これまで関わるようなことのなかった方々と接するにつれて、これまでの自分がどれだけ狭い世界で生きていたのか実感する。


狭い世界で捥がいてた貴方は、大きな世界で泳ぎ出すの


その下手な泳ぎ方じゃ陽に届くことはないかもだけど

周りの大人たちはその泳ぎを嘲笑するかもしれないけど


私は広い世界でのびのびと溺れることができるの

陽を見ぬまま沈んでもいいの


広い世界でもがいてもがいてもがいて

それでも沈む、そんな時に笑っていればそれでいいの

それが私の幸福論なの

memento mori - 死を忘れるべからず

これはぼくの人生論なの



20220514 絶望から哀を込めて

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