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「冬色のカーテンです。大切にしてね」 そう書いたメモと一緒に、白のレースカーテンが送ら…
目が覚めて、窓から外を見ると、もう日が沈んだ後だった。 ――しまった。 夜の風が来…
――あれ? 意気揚々と渓流釣りに来てみると、ヒグマの親子が釣り糸を垂らしていた。僕と…
「おーい!」 呼ばれて目を開けると、顔の上に大きな白い羽がふわりと落ちた。寝てる時に僕…
新雪の上に、灰色の塊が横たわっている。おそらく、車と接触したオジロワシだ。怪我はしてい…
近所の広い公園で車を停めて読書をするのが好きだ。 ――コンコン。 助手席の窓を見て…
――ピンポーン 私は「はぁ……」と大げさに溜息をつく。仕事の〆切間近で集中している時の「ピンポーン」ほどイラつくものはない。作業が強制中断される。 郵便屋さんや宅配便の人はいいのだ。まぁもっとも、出来るだけ「ピンポーン」を聞きたくないので、営業所で受け取ることがほとんどだが。 「はいはい……」 ドタドタと玄関へ行き、ガラッと乱暴に引き戸を開けると、2メートルを超えるであろう、ヒグマが立っていた。クマは「ん」と、手に持っている秋鮭を差し出す。 「もうそんな時期か