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セミリタイア民のタイミー体験レポ

経済番組を見てたら、183億もの大型融資を受けたアルバイトのサイト(アプリ)があると聞いて、体験してみました。アルバイトは10年ぶりか20年ぶりか、まあとにかく久しぶりだったのですが、手続きが超簡単で驚きました。昔とは大違いですね。

■ 使い方について

アプリの使い方は簡単。
・スマホでアプリを落としてインストール。個人情報(本人確認書類や振込先口座や自撮り写真など)を登録。
・近隣エリアの募集を検索して、条件確認して気に入ったら申込。

ここまで早い人は10分ぐらい?自撮りなどに手間取っても30分ぐらいだと思います。

自分が応募した会社はどこも審査なし即採用決定(恐らく応募すれば自動で確定)。中高年がアルバイトというと、年齢や外見に引け目を感じながら直接訪問または電話で申し込むようなケースもイメージしてしまいますが、タイミーの場合スマホでポチポチ操作するだけで年齢差別もなく応募完了するのはストレスフリー。
※仕事内容によって職歴や性別制限はあります、例えば20Kg以上の物を反復運搬するので男性限定といった注意書きや、接客のため服装や髪の色の指定が記載されていたりします。

他のサイトやアプリも比較しましたが、アプリ上での検索と応募のストレスを減らす努力がタイミーは優れていると感じます。

当日は、飲食や物流倉庫のバイトの場合、
・指定の場所に集合。入口で点呼や説明の後、作業場所に移動して、簡単にできる作業を延々と数時間。
・わからないことは聞けばOK。相手も新人バイトの扱いも慣れてます。
・作業開始時と終了時にQRコードを読み込むことで、勤務記録。
・最短で即日報酬が振り込まれます。

といった感じです。働いた側の企業への評価が公開されたり、ドタキャンした人にはペナルティがつく仕組みもあるので、企業側と応募者側との関係が対等でクリーンで安心して働ける良いサービスだと感じました。例えば、早く終わっても全額払いますと明記してあったり、1分でもオーバーしないようにスタッフが15分前から作業終わらせようと気を配ってたりと、自分が思ってたバイトの世界と比べてホワイトで逆に驚きました

アルバイトの種類も豊富で、東京近辺では、飲食、レジ打ち、物流倉庫作業、などは募集豊富です。他にもデリバリー、ティッシュ配り、ポスティング、イベント設営撤去、テレアポ、ワクチン接種の案内係、保育、介護、など。

珍しいものでは企業側が時給交通費を支払う形で採用活動をしているものもありました。採用に応募する側がアルバイト代をもらうのは奇妙に感じましたが、企業が採用活動を行う場合、採用専門サイトにお金払っても相応のコストがかかわるわけですから、そっちより安く大勢にアプローチできて合理的なのでしょう。

■ セミリタイア民視点での評価

実際やってみて、多くのメリットがありました。
投資に役立つ。自分のようなホワイトカラーの人間はニュースや本の知識だけでブルーワーカー業界を知ったつもりになりがちですが、実際に働くと景気や労働者不足や外国人労働者問題などを肌で実感できて、知識偏重の人よりちょっとだけ有利になれたんじゃないかと思います。実際に働かなくても募集内容を継続して見続けるだけでも、景況を感じられます。ちなみに年末は物流倉庫で外国人労働者と一緒にクリスマスケーキやおせちをベルトコンベアで仕分けしてました。
社会勉強になる。世界が広がる。例えばショッピングセンターのフードコートでバイトすると、裏側に従業員通路や搬入搬出口がありつつ、客にはそれを極力見えにくくする建築構造を理解できたり、狭いスペースで効率良く作業したりアルバイトでも即戦力になれるような業務単純化など企業側努力などが見えてきました。
金をもらって苦労を買える。老後のことを考えると肉体労働含めた多様な仕事の経験が、「苦労知らずの年寄り」にならないために役立つと思います。例えば、介護や運送業の人への感謝の気持ちが自然に出たり、初対面の人との話のネタが広がるとか、そういったところで差が出ると思うんですね。
刺激になる。対人関係や仕事の刺激に飢えてる時など、簡単に刺激を得られるのが良いです。ただし正社員より作業が3倍遅いとかよくあることで、迷惑になってなかったか?と引け目を感じて終わることもあって、社会貢献してる実感を重視するなら少しでも得意な分野の仕事が良いですね。中高年ばかりの職場で働いていた人にとっては、若い人が多い職場に行くと若さの刺激を受けられるでしょう。
コスパはいまいち。未経験ですぐ応募できるものは最低時給クラスが普通です。お金が欲しい人は高単価の仕事を別のサイトで探した方がいいです。
世間体は気になる。上記のようなメリットがあるとはいえ、そこそこ収入のあった人が最低時給クラスのアルバイトをしているのを前職の人に見られたらやだなーというのは正直あります。東京は広いのでそのリスクはほぼゼロと思っていいと思いますが、地方の人が長期やる場合はネックになるかもしれません。

■ 確定申告の手間について

2022年のタイミー収入は5日分で数万でしたが、他の雑所得が20万超えてるので確定申告しました。契約形態は募集企業との日雇いの雇用契約となり、源泉徴収票をアプリからPDFで落とせます。

経費(交通費や軍手購入など)は控除申請できるのか調べてもよくわかりませんでした(グレーゾーンがあって白黒つけづらいのでしょうか?)、少額ですし控除申請の手間も面倒なので今回は申請しないことにしました。

源泉徴収票は1日あたり1ページ、1年分1ファイルにまとまっているので、私の場合は印刷して税理士さんに送って終わりです。人によっては、日雇いバイトを年200日働くと200ページの源泉徴収票を添付することになるのでしょうか(^_^)

■ まとめ

というわけで、セミリタイアやFIREの皆様、そして普通に働いている人もタイミーでのアルバイト体験いかがでしょうか?

私のようなデスクワークしか知らない人間にとっては、世界が広がる良い経験になりました。

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