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BTS:花様年華_WINGSのショートフィルムを横につなげてみる(アイコン編)


前回の「アイテム編」があまりに長くなってしまったので、二つに分けた後半です。


もし良ければ前半もあわせてご覧ください↓



そもそものWINGSのショートフィルムシリーズについては、こちらの説明記事をご参照ください↓



今回は、前回の記事で書ききれなかったWINGSのショートフィルムシリーズの最後に表示されるアイコンについて書いていこうと思います。


さっそく始めていきましょう!





それぞれのアイコン


まずは、それぞれのアイコンについておさらいです。

そもそも名称はアイコンで良いのか謎ですが、WINGSのショートフィルムの最後に登場するタイトル画像のマークのことです。


動きがあるので、実際のところはぜひそれぞれのショートフィルムにてお確かめください。

※ 動画のリンクは冒頭の説明記事にございます


ポイントになるところの画像を順番に並べてみますね。


 WINGS Short Film #1 BEGIN:

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WINGS Short Film #2 LIE:

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WINGS Short Film #3 STIGMA:

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WINGS Short Film #4 FIRST LOVE:

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WINGS Short Film #5 REFLECTION:

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WINGS Short Film #6 MAMA:

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WINGS Short Film #7 AWAKE:JIN

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という感じで、それぞれ似ているようでいてまったく異なるアイコンとなっております。




アイコンのパターン


並べてみると、移り変わる順番や組み合わせなどにパターンがあることがわかります。


共通事項としては、歪みや亀裂等があるものは存在しますが、すべてが円を基盤としていること。

最後は4つの円を基盤としたアイコンの組み合わせであること。



ちょうど#1~3、#4~7に分かれて、アイコンの出現パターンが変わります。

#4~7は以下①~④の順番となり、#1~3は③がなく①②④の順番になります。


① 黒いアイコンが出現する

② 白いアイコン(①の色が反転)が出現する

③ 2つのアイコンが合わさって新たなアイコンになる

④ 4つのアイコンが出現する


具体的な例で見ていきましょう。


例えば#4のユンギの場合はこんな感じ↓です。

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一方の#1のジョングクはこんな感じです↓

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たいていが①と②は白黒の反転ですが、ナムジュンだけは①がガラスのようにキラリンと光り、②が割れた状態なので異彩を放っています。

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また、ソクジンは③の融合がなく、4つの円だけなのも少し違います。

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③で融合があるパターンでは、他のメンバーのアイコンとフィルムの主人公であるメンバーのアイコンが合わさって、別のアイコンになるという流れが共通しています。


しかも、その組み合わせにはダブりがありません。


例えば、先ほど書いたユンギのケースは左がジミンの②、右がユンギの②で新たなギザギザアイコンが生まれています。

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ということで、このパターンから何か見えてくるかもしれない!と思って、表にしてみました。

アイコンのままだと誰が誰かわからないのでアルファベットと色で分けています。


完成したけれど、いろいろな意味で気持ち悪い表はコチラ↓↓↓

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ちなみに③の融合後のアイコン&融合やメンバーの①②にも関係ないまっさらな円は以下の通りで示しています。

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T_Crownさん、前回の関係図でも思ったけど、正気じゃないよね?やっぱり暇だよね?という声が聞こえてきますが、やっぱり気が触れている暇人かもしれません🤣

そして、よくわかりません🤣


何となくパターンがあるのはわかりますが、前述の③の融合パターンしかわかりません🤣


やっぱりIQ148の天才を召喚してモヤモヤを素敵な笑顔で吹き消してほしいです。

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しかしながら、唯一わかる③についてもう少し掘り下げたら、少しの発見ががありました。


『Blood Sweat & Tears』の組み合わせと一緒じゃないかな、と。



冒頭で、美術館のようなところに入っていくシーンありますよね。

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うっすらと何となくペアがある記憶だったのですが、完全に③の組み合わせと一致しているんです。


ユンギとジミン

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ナムジュンとジョングク

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テヒョンとホソク

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この全体シーンでもペアがわかります↓

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この冒頭シーンだけでなく、本編でもこの組み合わせで深く関連していきます。


組み合わせが一緒だから何かって言ったら、わからないのですが…😅


いやぁ~、面白いですね~。

ただただ面白いですね~。

気持ち悪い表を作って良かったです♪


謎解きパズルみたいな感覚でした。

最終的な答えはまだ見つけられなそうですけど、ショートフィルムについては十分に満腹になっております。


あ!でも『デミアン』を読んだらまた何か見方が変わるのかもしれないので、別腹も持っておきましょう。


おそらくこの辺りはいろいろな方々が発見・考察されているところだと思いますし、他の動画や小説などと組み合わせれば、違うところもたくさんあるかもしれません。

それでも、久々に未知のものを謎といていく子ども時代のパッション的なものがよみがえりました✨



いずれは『Blood Sweat & Tears』も書く予定ですが、ほほぅ…めちゃくちゃいろいろな美術品がありますね。

どれが何かって、調べるのたいへんそう…。(特に彫刻)

ついでにどこの所蔵か調べて、いずれ世界旅行した時に見に行こうかな。


さらにはつながりや組み合わせの意味もわかるかもっ🤩


これはまさに、ワクワクすっぞ案件でございます。



ここでえんもたけなわではございますが…などど締めたいところではありますが、もう一つ書きたいことがありますので、しばしお付き合いくださいませ。



アイコンの意味


パターンはいろいろ書いてみたものの、本当によくはわかりません。

しかし、そもそも…というところで疑問に思ったことがあります。


そう、そもそもです。

このアイコンは何なのでしょう。

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円?球?玉???…魂???


いったい何なのでしょうか。

1つ現れて、色が白黒反転して、融合してみたりして、最後は4つになってみたりして…。


白と黒にも意味がありますよね。

融合する、しないにも意味がありますよね。

最後の4つの組み合わせにも意味があるはずですよね。


で、けっきょく何ですか、この玉は。



玉…、そういえば、玉子が出てきたな、とふと思い出します。


『AWAKE』の冒頭のセリフです。


The bird fights its way out of the egg. The egg is the world.  Who would be born must first destroy a world.

その鳥はその卵から抜け出そうと闘う。その卵とは世界そのものである。生まれ来るものはまず世界を破壊しなければならない
The bird flies to God. That Gods name is...Abraxas

鳥は神のもとへ飛ぶ。神の名はアブラクサス


この玉は「egg」なんじゃないかな、と思ったんですね。

丸いし。


「egg」は「the world」ということですが、『AWAKE』以外にも世界や領域に関するセリフがとても多いです。

卵は殻があり、殻に守られて育った雛は、やがて殻を破って外に出てきます。

小さな雛にとって、真っ暗な闇の中でもがいて、外に出ようと殻を砕くのはもがき苦しい闘いかもしれません。


ここまでの花様年華はどちらかというと若い彼らが多くの苦難や抑圧、無力であるという小さな領域の中に閉じ込められて、そこから脱却するためにもがいているように思えます。

そう、殻の中でもがいて、成長して、殻を打ち破って外の世界に飛び出ようとしている比喩的なところもあるかもしれません。



玉が彼らにとっての卵だとしたら、①と②の玉はそれぞれの人物を表すのではないでしょうか。


実際に、当てはまりそうです。


ジョングクは、(ちょっと無理があるかもしれませんが)鳥の羽に見えなくもないです。

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ジミンは、リンゴをかじったあとですかね。
そして、唯一このアイコンが作中の中に出てくる人物でもあります。

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機械の手が「コレナンダ?」とロールシャッハテストを試すように表示していきたのはジョングクとジミンのアイコンで、ベッドのある場所で表示してきたのは後ほどのホソクで登場する「eva」でした。

こちらのシーン↓では、足元を水にとられ、後ろには施設の絵、そしてジミンのことを囲むように自身のアイコンが表示されています。

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どうにもこの玉に囚われて抜け出せない、もしくは抜け出す気もないような印象も受けます。



テヒョンは、銃弾が貫通した痕でしょうか。

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ユンギは、ピアノに見えなくもないです。

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ナムジュンは、お部屋がガラス張りになりましたし、②で割れているのでまさに彼の閉じ込められていた領域を意味すると思います。

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ホソクは「eva」ということでそのままですね。

「eva」=母をずっと追い求めていると思うので、その追い求める殻に閉じ込められています。

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ソクジン…

そ、ソクジンさん…、これは何ですか???

ひとりだけわからないのですが…😅

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突然の蜘蛛の巣?蜂の巣ですか?

それともフェンスかな?…にしては歪ですよね。

何でしょうか。




さて、ここまで長らく書いてきましたが、まだまだ気づいていないこと、考えるべきことが山のようにありそうですね。


そして、改めて思います。


バンタンの世界観、すごいです!

突然の語彙力低下になりますが、やはりすごいんです!!!


ものすごく綿密に考えられているのだな、ということがとてもよくわかります。

すべての謎を解くなんて、到底できそうにありません😅


花様年華自体が悲しく苦しいお話が多いので、敬遠してきたところもありますが、じっくり味わうと、悲しく苦しいだけではなく、そこに芸術としての魅力がとてもとても詰まっています。


何よりも、その魂が美しいです。

次はどの作品にするか決めていませんが引き続き、花様年華について楽しく追求していきたいと思います。


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