見出し画像

つまみ細工の得意分野

久しぶりの投稿です。

今日は「つまみ細工」という技法の「得意分野」について

柔らかい表現が得意

素材が布ですから。やはり、布の柔らかさが生きる形。

つまみ細工は、最初は真四角の布です

鹿の子は左の生地、絞りの文様のこと。
最初はこの四角い布です

大きさは様々ですが、とにかく
真四角、正方形!

それが、丸い花びらや…

「丸つまみ」にしたところ

花びらの先端が尖った「剣つまみ」という菊などに使う花びらに…

大きな菊の花を、2段目まで葺いたところ


必然的に「お花」が中心に

なりますよね。
かんざしといえば、たくさんのお花が集まった可愛く華やかなものですし。

元々、年若いお嬢さんが日本髪につけるために発展したもので、可愛く、可愛く作られてきて、現在でもつまみ細工といえばお花、可愛いものです。

逆に、できない表現もある

柔らかいものと真逆
「四角い」「固い」などの表現は不得手な技術です。

できなくはない。
四角い土台を埋め尽くすように花びらを葺けば、四角いものにはなります。

でも、そのどこかに
柔らかさ
可愛さ

などがあります。

かと言って、かっこいいものができないかというと…

「鶴」は凛々しく飛ぶ姿を表現

こんな感じのものは作れる。
鶴は凛々しく、男性への贈り物、男の子の七五三祝いなどに使われます。

金属のような見た目はできませんが、素材や技法にはそれぞれ得手不得手があります。

そのいいところを見つけて、伸ばして、新しい表現が作れたら、もっともっと、つまみ細工を作ることが楽しくなると思っています。

金属作品への憧れがどこかにある

着物を着ることがたまにあり、そういう時にはどうしても帯留など、「金属」の固さがカッコいいなあと思ってしまうので、つまみ細工に、その表現はできないけど…と考えた頭の中、でした(^^)

柔らかい表現のつまみ細工、楽しいですよ。
盆栽町つまみ細工教室
工藤美保

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?