人間関係に難あり

 30歳独身彼女なし。加えて、去年現在地に移住してきたため、友達もいない。この生活に満足していたのだが、GWに帰省し、叔父の家に訪ねたところ、叔父には「煩悩はこれからも一人でも楽しく生活していくんだろうな」と叔母に「ご飯作ってくれる人はいないのかい?」と言われた。ちなみに、父と母は人間関係については全くコメントしてこなかったので、これまであまり気にしていなかった。結婚を絶対にしないという思想を持っているわけではないので、結婚願望がないわけではない。しかし、いわゆる婚活に割く関心・意欲・態度が欠落している。
 とは言いつつも、心配してもらっているうちが華なので、ここ最近マッチングアプリをちょくちょくやっている。そして先日、マッチした人と飲みに行ってきた。とてもいい人だったし、飲み会自体はとても楽しかったし、また会う約束もしたのだが、どうも「違う違うそうじゃない」と心の鈴木雅之が囁いてくる。でも、誰かと飲みに行くこと自体は好きなので、また会う。そして、これと言って何も起こらず時間のみが過ぎていく。こんなことが最近続いている。相手が嫌だというよりも、いまいち決断できないのだ。
 世の中の人はどうやって相手を決めるのだろう。若き日の煩悩もある人と「付き合う」という決断をしていたはずなのだが、最近何を基準に決断するのかが、よくわからなくなってきた。もう歳も歳なので、あっちゃこっちゃ行くわけにもいかないし。つい最近まで「悪いのは全部君だと思ってた 狂っているのはアンタなんだって」という「世界の終わり」状態だったのだが、その状態異常も解除され、今は「狂っているのはボクなんだって」ということを自覚する毎日である。「どっかにいい人いないかな」なんてありきたりなことを言っているのではなく、僕自身のあり方を考え直す「世界の始まり」の時期に来ているのかもしれない。とりあえず、今会っている人にしっかり向き合ってみよう。その前に風邪を治さないと。

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