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2022/2/11 枯葉を拾い上げた水曜日

毎週1つ更新できたらいいなと思っていたのに1つ1つ納得してちゃんと書きたいな〜となって結局下書きが溜まって月1更新になってる。だから日付けの時差があるけどまぁしゃーないということで。2月はたくさんあったからまたそのうち更新します。



「乃木坂46の新内眞衣でした!」

高校3年の夏に乃木坂を好きになった年の冬。
偶然起きていた水曜日の深夜3時半が彼女の声との出会いだった。

その日はたしか、寝るのが遅くなってお風呂から出た後だったか、寝付けなくてトイレに行った後だったかは覚えてないけど、夜中になんか音が欲しくなってラジオのアプリを開いた。
ラジオのアプリ自体は推しメンが土曜日の朝に15分ぐらい番組を持っているのを知っていたので一応入れていた。(休日の朝なのでまともに聴いてはいなかったけど…)
そんなラジオ素人が知っている文字は「オールナイトニッポン」と車の中でたまに流れる「tokyoFM」ぐらいで、夜中にアプリを開いたところで正直なんの番組でもよかったというのが当時の心境。

そんな中「乃木坂」「オールナイトニッポン」という単語に惹かれてその番組を聴いた。あー水曜の3時半か~乃木坂の番組やってるって見たことあったな~と。おもしろかったかは覚えてないけど聴きやすい声だなという印象だった。
乃木坂のメンバーって言っても、アイドルグループの全員の名前と顔が一致するほどオタクになるつもりもなかったし、他に有名なメンバーの名前は知っていても、当時の自分は推しメンだけでいいという気持ちがあったので、ラジオ番組のパーソナリティが誰でどんな人なのか?とかは名前を聞いたところで”へぇ~そんな人もいるんだ”って感じだった。

現役で大学に受かれるわけがないと思ってある意味死んでいた当時の自分は現実逃避として水曜日の深夜3時に彼女のラジオを聴くようになっていた。

グループ最年長。OL兼任。選抜常連だけど3列目の端という定位置。
ラジオを聴いて、推しメンの番組を見ているうちに”水曜のラジオをやってる人はこの人か~”と自然と知っていく。話す内容もアイドルがファンに媚びるようなものではなくて、「水道が止まった」「餃子が美味い」「靴の修理」「ふるさと納税」「やまとなでしことキムタクのドラマが好き」「花粉はつらいし夏は一瞬だし秋が終わったら鍋の季節」などの20代の女性の日常。もちろんグループの舞台裏とか仕事の話もあったけど、大学を卒業して就職もした人のトークはどこか共感できるものだった。握手会に行った時も「若いうちに貧乏旅行しときな~」とか。その自分にもありえそうなぐらいの日常トークが本当におもしろかったなと今あらためて思う。

約9年のアイドル活動。そのうちの6年程をグループの最年長として過ごした。だからこそ卒業ラッシュが続くここ数年はいつ卒業してもおかしくなかったし、毎年1月の彼女の誕生日あたりには「卒業発表」と番組の「改編突破」という2つの緊張感溢れていた。

その改編突破は、聴き始めて1年ちょっとで深夜3時の「オールナイトニッポン0(2部)」から深夜1時の「オールナイトニッポン(1部)」への昇格。ANN1部昇格から1年後には週替わりパーソナリティとの2人体制。
徐々に変化していくにつれて気づき始める新内さんラジオの最終回。
年下のメンバーや学生時代の友達が新しい人生を歩んでいたりする時の流れの中で、その時も近いのだろうなと…その分最後まで応援できたらなと。
そう思って聴くことも増えていたのかもしれない。


そして2021年の11月。水曜日の深夜。乃木坂46からの卒業発表。
「私、新内眞衣は、乃木坂46を卒業します。」

インスタやモバメでの事前告知。久しぶりの一人喋り。番組開始あたりから薄々見える涙目感。そして発表前に泣き出してしまった新内さん。
おそらくshowroomで配信を見てた人や新内さんファンの多くの人が、この日の放送がどんなものになるかに気づき、各々気持ちを準備していた夜だった。

泣き、言葉に詰まりながらでも、自分の言葉での発表。
アイドルとしてパーソナリティとしての責務を全うした新内さんは格好よく誇らしかったし嬉しかった。すぐ喋れなくなって上柳さんを呼んでたけど…笑
あと2ヶ月ちょっとか~。たくさん楽しんでほしいな。とただそれだけだった。

時はあっという間で年も明け、乃木坂46初の30代になり、いつのまにか2nd写真集の発売と卒業セレモニーの開催を決め、怒涛のように2月10日を迎えた。会場は慣れ親しみ、かつて風を切って歩いていた東京・有楽町。(笑)

東京で今年2度目の雪が積もった日。それが彼女のアイドル人生最期の日。

OPの新内さんがニッポン放送を巡ってからのOverture。
数少ないオリメンがいる楽曲披露&珍しい3ショットトーク。
ANNで夜から朝に繋いでいた上柳さんがMCのコラボ企画。
最年長の恩人に対しての想い。辞めていたかもしれない初選抜曲の披露。
最初で最後のソロ曲。慕ってくれた後輩からの手紙。
最後まで2期生としての誇りを胸に駆け抜けたセレモニー。

どのコーナーもどのパフォーマンスも9年間の活動で積み上げてきたもの。
新内さんが本当にたくさんの人に愛されているんだなと感じるステージで
嬉しかったし寂しかったし誇らしかったし悲しくなったそんな夜だった。


「やりきった!楽しかった!」
他のメンバーと比べたら少し遅めの加入。
あの時、人生を変えようと思ってくれてありがとうございました。
「2推しでも!1本目のCMまででも…!」
ちょっとした偶然で人ってこんな変わるんだ、変わってしまうんだ。
と身をもって知った4年間でした。


乃木坂46として9年間歩んできてくれてありがとうございました。
人生のちょっとした先輩として尊敬してました。
大人の余裕と格好良さ、おもしろいぐらい抜けているギャップ。
どれも好きでした。



もうちょい書けそうな気もするけど、言葉が詰まってきたのでひとまず。
それぞれの思い出はまたどこかで。

新内眞衣さん!卒業おめでとうございます。
本当にオツカレサマデシタ!

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