見出し画像

【徹底解説】来期もおすすめ!【SPYRAL】

0.はじめに

この記事は「SPYRAL全然分かんないけど興味はある…」というような人でも読めるように執筆したつもりです。
基本的なことから丁寧に記載しているので既に知識がある方には少し冗長だと感じるような部分があるかもしれません。ご了承ください。
もしそういう方がいましたらもくじから興味のある部分に飛んでいただければと思います。

また、1月の制限改定が出ましたが、このデッキはメインデッキに規制されたカードが1枚も入っていません。来期も使えるデッキとなっていますので、来期使うデッキがまだ決まっていない方には是非最後まで目を通していただければと思います。

1.SPYRALとは?

この記事で解説する【SPYRAL】というデッキは、所謂展開系と呼ばれる系統のデッキだと私は考えています。
自分のやりたい事を通す事を重視していて、それが通ってしまえば=勝ちに繋がるようなイメージですね。

展開系デッキの他の例で言うと、【ドラゴンリンク】や【未開域】などとほぼ同じ分類になるでしょうか。
先攻時の圧倒的な勝率は勿論ですが、後攻時でも手数を活かして相手の先攻展開を返して勝つ事が出来るデッキです。

また、現在の環境デッキでは
「手札誘発の直撃を避けながら軽度な妨害+次のターン以降の攻め手になるリソースを構えて相手にターンを渡す」
という風にリソース重視の先攻展開が行われる事が多いです。
つまり、手数が多く強力な攻めを実現することの出来るデッキであればある程度後攻でも捲りやすい環境と言える訳です。

ここで【SPYRAL】の良い所と悪い所を挙げると、

〇良い所
・初動の種類が豊富(展開に絡むカードが複数存在する為手数が多くなりやすい)
・形成出来る盤面の強度が圧倒的(基本的に返されない)
・比較的手札誘発に強い(今流行っているロンギヌスが直撃しない)
・盤面に触れるカードを絡めながら展開していける(後攻でも弱くない)
・テーマギミックの固定枠が少なく、強力なカードが多数採用できる(デッキパワーが高い)
〇悪い所
・サーチを多用する為手違いやライオウ、超雷龍に滅法弱い
・とても大振りな展開をする為、途中で失敗してしまうとリカバリーが効かないことがある
・初動の種類も多いが、そもそも1枚初動が存在しない上に引くと弱いカードも数枚存在する為、事故率は低いとは言えない
・展開が複雑

ざっくりこのような感じでしょうか。
それぞれの項目の詳細に関しては後述しますが、こうして書き出してみると悪い所の大半はプレイや構築である程度カバー出来そうに見えますね。
また、良い所は前述の、「手数が多く強力な攻めを実現することの出来るデッキであればある程度後攻でも捲りやすい環境」という私の考えが正しいのであれば環境にマッチしているデッキと言えるのではないでしょうか。

今回解説する構築はこうした私の考えを基に作成しました。
なるべく事故率を下げながらも展開力をキープしつつ、多めの手数でリカバリーが効きやすいようにしたつもりです。
【SPYRAL】は元々存在するデッキですが、事故率が高い点が問題でした。
詳しくは後述しますが、『BLAZING VORTEX』で登場した<金満で謙虚な壺>によって飛躍的に安定性が向上したのが非常に大きいです。
また、実際にそこそこ高い勝率をキープ出来ていますので、環境的な視点で見たデッキ選択はかなり正しかったと思っています。


2.サンプルレシピなど

先日(11/28)行われた朝霞CSで優勝する事が出来た構築です(個人成績はシード込み5-2)。
また、ほぼ同じ構築(サイドのみ数枚違い)で12/12日に行われたわよCSではベスト8に入賞する事が出来ました(個人成績は5-1)。
マッチ単位の勝率としては10-3で約77%の高勝率を出せています。
以降、この構築を前提に解説を進めます。

画像1

画像2


3.採用カードについて(メインギミック編)

展開で主に使用するカードについて記載します。名前の横の数字は採用枚数です。

メインデッキ

・SPYRAL-ジーニアス(1)

画像3

このテーマの顔と言っても良いモンスター。
どちらの効果にもターン1が付いていないので展開中に少なくとも3回くらいは効果を発動することになります。
1度目の効果では<SPYRAL GEAR-ビッグ・レッド>を持ってくることが多いです。

自身の効果で特殊召喚すると墓地へ送られる際に除外されてしまいますが、<SPYRAL MISSION-救出>をコストにして効果を発動、それにチェーンして救出を除外してジーニアスを特殊召喚すると除外を防ぐ事が出来ます。
また、他にレベル1のモンスターが場にいればエクシーズ素材にする事でも除外を防ぐ事が出来ますので、これらの動きは覚えておく事が大事です。

このデッキは基本的にこのカード+何かで動く事になりますので、このカードにいかにしてアクセス出来るかが重要です。

・SPYRAL GEAR-ドローン(1)

画像4

【SPYRAL】には相手のデッキトップを言い当てるとアドバンテージが発生するカードがいくつかあるのですが、それをギャンブルではなくしてくれるのがこのカード。こいつ、とっても良い奴です。
先行で<SPYRAL RESORT>しか手札に無くて展開が出来ない試合がありました。
こいつをサーチして召喚、効果で相手のデッキトップを弄りつつリンクリボーに変換してターンを返したのですが、トップ操作がハマって相手が事故ってくれたおかげで勝てた試合がありました。
それくらい相手のデッキトップ操作は強力な場合があるので覚えておきましょう。

また、一応3つ効果があるのですが、あまり下2つは使用しません。
③の効果は過去に1度だけ使用した事がありますが、今回の朝霞CSでは使用する機会がありませんでした。

このカードを3枚+<機械複製術>を採用すると展開パターンが増えるのですが、今回は不採用としました。理由としては非常にシンプルで、採用して回した際に目に見えて事故率が上がったからです。
このデッキは基本的に様々なカードの組み合わせで動くのですが、ドローンと複製術はそれぞれお互いとしか噛み合わないので(ドローンはダンディのみ対応しますが)微妙に感じました。単純に被りたくないのもあります。

・SPYRAL GEAR-ラスト・リゾート(1)

画像5

実は結構凄い事が書いてあるカード。基本的には<SPYRAL-ボルテックス>に装備する事になります。
②の効果は直接攻撃を装備対象に付与するもので、ETやEDなどでは意外と使用機会があったりします(わよCSで1度だけ使用しました)。
ジーニアスから2番目か3番目に持ってくる事が多いです。

・SPYRAL-グレース(2)

画像6

このカードも非常に出番の多いカードです。このテーマは恵まれた種族が多く、こいつは魔法使い族の上級なので、<マジシャンズ・ソウルズ>の登場で従来に比べとてもアクセスしやすくなりました。

②の効果を通す事=<SPYRAL-ボルテックス>の成立となるので、ここを通せるように展開しましょう。
具体的には、このカード+1体で<警衛バリケイドベルグ>をリンク召喚、成功時にグレースをチェーン1、バリケイドベルグをチェーン2にして効果無効を避ける事が出来ます。回収した<SPYRAL MISSION-救出>も捨てる事が出来て一石二鳥の美味しいコンボですね。
また、①の効果にはターン1が付いていませんので、展開の中でこのカードは3回もしくは2回場に出すことを狙います。

こいつを何回場に出せるかで展開の最大値が決まってきますので、展開中に頭に入れておくと良いでしょう。
基本的には1枚しか使用しないので複数採用したくないカードですが、そうすると引いてしまった場合にソウルズが腐ってしまう為、泣く泣く複数枚採用しています。2枚引いたら文字通り泣きましょう。ぴえんです。

・SPYRAL-ダンディ(1)

画像7

このテーマの主人公枠です。特殊召喚できるSPYRALネームなので重宝しますが、確定で特殊召喚できる訳ではないのが惜しい所ですね。
基本的には展開中にドローンが絡まない場合に相手のデッキトップを確認する目的で効果を使用する事が多いです。
後攻ではデッキトップを言い当てさえすれば②の効果で後ろを破壊しながら展開出来るので盤面を返すのに貢献してくれます。

SPYRALの効果で特殊召喚すれば②の効果が起動できるので、自身の効果以外でも特殊召喚を狙っていきたいモンスターの1体です。

・SPYRAL-ボルテックス(1)

画像8

このデッキの最強置物カードです。召喚のコストは大抵<SPYRAL GEAR-ビッグ・レッド>+<SPYRAL-グレース>+SPYRAL何か1枚になるでしょう。

①の効果は自分側の対象はボルテックス自身を選ぶことが多いです。
基本的にこのカードには<SPYRAL GEAR-ラストリゾート>が装備されていますので、こちら側の損失は0で効果を発動する事が出来るわけです。
先行では相手のモンスター2体を破壊出来れば大抵の相手は止まりますし、罠デッキ相手に対しては言うまでもなく非常に強力です。
もちろん後攻で盤面を返すのにも有用ですね。

打点が2800あるのもとても強く、1ターンキルをする際にリンク3を素材としたアクセスコード(5300)+ボルテックス(2800)でちょうど8000ラインに到達する事は覚えておくと役に立つでしょう。

・マジシャンズ・ソウルズ(3)

画像9

カテゴリとしては【ブラック・マジシャン】のカードとして登場したこのカードですが、【SPYRAL】を使う人達の間ではこのカードはSPYRAL新規だと言われていた気がします。
まあそんなことはさておき、このカードは<SPYRAL-グレース>をコストとして墓地に落としながら特殊召喚出来るレベル1、尚且つ②の効果で<SPYRAL MISSION-救出>などを墓地へ送りながら更にカードもドロー出来てしまいます。
この時点で相当強力なカードなのですが、魔法使い族なので<神聖魔皇后 セレーネ>の素材となる事も出来て本当に無駄がない最強カードです。

基本的にはこのカード+<SPYRAL-ジーニアス>で展開していくことになるのでこれらレベル1にアクセス出来るカードを大量に採用しています。

・SPYRAL GEAR-ビッグ・レッド(1)

画像10

<SPYRAL-ジーニアス>からサーチできる死者蘇生です。ジーニアスを蘇生したりグレースを蘇生したりします。
装備魔法でデメリットが無いので、<マジシャンズ・ソウルズ>のドロー効果のコストに出来るととても美味しいですね。ソウルズで落としたグレースを蘇生してグレースで救出をサーチ、救出とこのカードをコストに2ドローする流れが非常に綺麗で強力です。
個人的にはこのデッキのお気に入りの動きの1つです。

・SPYRAL RESORT(2)

画像11

とってもいいやつ。制限から帰ってきてくれてありがとう。
万能サーチカードな上にSPYRALモンスターに対象耐性を付与してくれます。
手札誘発の当て所筆頭候補なので<灰流うらら>や<幽鬼うさぎ>もこのカードが踏んでくれます。
エンドフェイズに墓地からモンスターを1枚戻す効果は忘れないようにしましょう。分かりにくいですがメインデッキに戻せるカードのみ処理が可能なので注意が必要です。

また、このカードがデッキに無いと<SPYRAL-グレース>の効果が起動出来なくなってしまうのでその点は頭に入れておきましょう。
最悪<トロイメア・ユニコーン>で自分のデッキに戻す事も出来ます。準制限になってからはあまりやらない動きですが、一応覚えておいて損はないです。

・ワンチャン!?(3)

画像12

前述のキーカードである<SPYRAL-ジーニアス>や<マジシャンズ・ソウルズ>の足りない方をサーチする事が出来ます。

他に特筆するべき事はありませんが、強いて言えばソウルズをサーチした際の2000ダメージには気を付けましょう。一応<セキュア・ガードナー>を最終盤面に添えることでケアが可能です。

・SPYRAL GEAR-マルチワイヤー(1)

画像13

<SPYRAL-ジーニアス>からサーチできるコストの要らない<鳳翼の爆風>です。<SPYRAL-ダンディ>または<SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス>を最終盤面に残す事で構える事が出来るようになります。
現在の環境では初動を潰すことが重要なので、このカードの妨害性能はそこそこ高いです。

展開に繋がるカードではないので事故要因にはなってしまいますが、それでも採用したいと思っています。引いて困ったら最悪ソウルズでコストにしてしまいましょう。

・SPYRAL MISSION-救出(3)

画像14

<SPYRAL-グレース>からサーチできるカードです。このカードの採用枚数次第で展開がどこまで伸びるかが決まってきます。
2枚でも十分に強力な先攻展開が出来ますが、手札があまり強くない時や相手の盤面を返しきる際に3枚目が欲しいケースがあるので採用しています。

事故をより嫌うのであれば2枚でも良いとは思います。展開が弱くなってしまう場合もありますが、2枚で事足りるケースも多いです。

エクストラデッキ

・警衛バリケイドベルグ(1)

画像15

一見何が強いのか分からないカードだと思いますが、ちゃんと役割があって採用しています。

・召喚時に効果を発動できるリンクモンスターであること
主な役割はこっち。<SPYRAL-グレース>の項目でも記載しましたが、グレースを素材としてリンク召喚した際にこのカードの効果をチェーン②で発動することでグレースに対するうららをケアする事が出来ます。

・①の効果で<SPYRAL RESORT>を回収する事が出来る
当たり前ですが、もちろんRESORTを墓地から回収する事が出来ます。
展開に失敗したゲームでもRESORTを回収したおかげで勝った試合がありましたので忘れないようにしましょう。

・プラチナ・ガジェット(1)

画像16

こいつも一見弱そうに見えるかと思います。
①の効果で<SPYRAL-ジーニアス>や<SPYRAL GEAR-ドローン>を特殊召喚するのが主な役割ですが、このカードをEXモンスターゾーンに出さないといけない上にリンク素材にならない為、扱いが少し難しいカードとなっています。

このカードを使用する展開ルートがあるので採用しているのですが、長くなってしまうので詳細は後述します。

・SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス(1)

画像17

【SPYRAL】唯一のエクストラデッキのモンスターです。
<SPYRAL-ダンディ>として扱うので最終盤面に残すと<SPYRAL GEAR-マルチワイヤー>の発動条件を満たす事が出来ます。
また、このカードが場にあると<SPYRAL-ジーニアス>が特殊召喚効果を発動出来るようになるので、基本的に場に残しながら展開していきます。
リンク素材にした後は<SPYRAL MISSION-救出>で場に戻してあげましょう。

②の効果は<SPYRAL-グレース>を特殊召喚する事が多いです。ジーニアスにアクセス出来ていない場合はジーニアスを出したり、余裕がある時は<SPYRAL GEAR-ドローン>を出す時もあります。

幽鬼うさぎを貰うと特殊召喚出来ない話は有名(?)だと思いますが、リンク先が無くなっても回収効果は使用する事が出来るので覚えておきましょう。

・神聖魔皇后 セレーネ(1)

画像18

魔法使い族が入っている展開系ではお馴染みのこのカード。
<SPYRAL-グレース>や<マジシャンズ・ソウルズ>を特殊召喚して<召命の神弓-アポロウーサ>や<アクセスコード・トーカー>に繋げます。
魔法カードが沢山入っているので墓地に3枚用意するのは容易ですが、リンク召喚する前に墓地は確認しておきましょう。

・トライゲート・ウィザード(1)

画像19

先攻で置いて強いカード。3方向に相互リンクする事でターン1で発動無効+除外という強力な妨害効果を使用できます。
<召命の神弓-アポロウーサ>とセットで使うので魔法罠を無効にする事が多いですね。
1相互と2相互の効果も実はそこそこ強く、後攻時には使うチャンスがあります。

上には<トロイメア・ユニコーン><召命の神弓-アポロウーサ>、左には<トロイメア・フェニックス><セキュア・ガードナー>、右には<SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス>を置く事が多いです。

・召命の神弓-アポロウーサ(1)

画像20

先攻で置いて強いカードその2。なるべく早出しすることで手札誘発がケア出来るようになります。
2体を素材にして出すと攻撃力が1600と低くなってしまいますが、<リンクリボー>や<トロイメア・フェニックス>を用意しておけば戦闘で破壊される心配も無くなります。

同一チェーン上では1度しか発動できません。覚えておきましょう。

・森羅の姫芽宮(1)

画像21

レベル1の汎用エクシーズモンスターです。ジーニアスを除外から守りたいだけなので別にこのカードである必要はありません。好きなランク1を採用しましょう。
とは言え2体素材のランク1はそもそも少なく、無難にこのカードが一番使いやすいかなとは思います。モンスターの比率も少ないので大抵何かしら加えられます。まあこのカードまで通ってる時点であんまり加えたいカードも無いのですが…


4.展開パターン(基本編)

このデッキで最も基本の展開パターンである<ワンチャン!?>(<SPYRAL-ジーニアス>に繋がるカード)+<マジシャンズ・ソウルズ>(ソウルズに繋がるカード)の組み合わせでの展開について解説します。

1.<SPYRAL-グレース>を墓地へ送り<マジシャンズ・ソウルズ>の効果を発動、ソウルズを特殊召喚
2.<ワンチャン!?>を発動して<SPYRAL-ジーニアス>をサーチ
3.ジーニアスを通常召喚して<SPYRAL GEAR-ビッグ・レッド>をサーチ
4.ビッグ・レッドを発動、墓地のグレースを特殊召喚
5.グレースの効果発動、<SPYRAL MISSION-救出>をサーチ
6.ビッグ・レッドと救出をコストにソウルズの効果発動、2枚ドロー
7.ジーニアス+グレースで<SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス>をリンク召喚
8.グレースの効果を発動して<SPYRAL RESORT>+<SPYRAL-ボルテックス>をサーチ
9.RESORTを発動、効果を発動して<SPYRAL-ダンディ>をサーチ
10.ダンディ効果発動(当たった場合と外れた場合で少しルートが変わります。ここでは外れたものとし、当たった時のルートは後述します。)、相手のデッキトップを確認
11.相手のデッキトップが確定したのでヘリックスの効果を発動、墓地からヘリックスのリンク先にグレースを特殊召喚
12.グレースの効果発動、救出をサーチ
13.ヘリックス+グレースで<神聖魔皇后 セレーネ>をリンク召喚、カウンターを3つ乗せる(墓地のワンチャン!?+ビッグ・レッド+場のRESORTで3つ)
14.カウンターを3つ外しセレーネの効果発動、墓地からグレースを特殊召喚
15.グレースの効果発動、救出をサーチ
16.セレーネ+グレースで<召命の神弓-アポロウーサ>をリンク召喚
17.墓地の救出の効果を発動、墓地からヘリックスを特殊召喚
18.救出をコストに墓地のジーニアスの効果を発動、特殊召喚して<SPYRAL GEAR-ラスト・リゾート>をサーチ
19.ジーニアス+ソウルズで<森羅の姫芽宮>をエクシーズ召喚
20.ジーニアスを外して姫芽宮の効果を発動、運が良ければ手札が増加
21.救出をコストに墓地のジーニアスの効果を発動、それにチェーンして墓地の救出の効果を発動、墓地のジーニアスを特殊召喚して<SPYRAL GEAR-マルチワイヤー>をサーチ
22.ジーニアス+姫芽宮で<トロイメア・フェニックス>をリンク召喚(アポロウーサの左下)
23.ダンディをコストにジーニアスの効果を発動、特殊召喚して<SPYRAL GEAR-ドローン>をサーチ
24.ジーニアス+ヘリックスで<トライゲート・ウィザード>をリンク召喚(アポロウーサの下及びフェニックスの右)
25.墓地の救出の効果を発動、墓地のヘリックスを特殊召喚(アポロウーサの右下及びトライゲートの右)
26.墓地のダンディ+グレース+ビッグ・レッドを除外してボルテックスを特殊召喚
27.手札のラストリゾートの効果を発動してボルテックスに装備、マルチワイヤーをセット
28.エンドフェイズにRESORTの効果発動、ソウルズをデッキに戻す

最終盤面:EXモンスターゾーンにアポロウーサ(素材2体、相互リンク)+フェニックス(相互リンク)+トライゲート(3方向相互リンク)+ヘリックス(相互リンク)+ボルテックス(ラストリゾート装備)+マルチワイヤー+RESORT
手札:使っていない3枚+ソウルズのドロー2枚+
姫芽宮が成功していれば加えた1枚+ドローン

ジーニアスソウルズ

ここまでが基本の展開です。妨害としてはアポロウーサのモンスター効果無効×2+トライゲートの効果無効(除外)+ボルテックスの盤面2枚破壊+マルチワイヤーのデッキバウンスとなります。ざっくりカウントして5妨害といった所でしょうか。また、全員戦闘破壊耐性があり、SPYRAL2体に至っては効果の対象にもならないのでこの盤面を返すことは至難の業です。展開に成功した時点でほぼほぼ勝ちと言っていいでしょう。

・分岐ルート(ダンディが当たった場合)

手順10でダンディが当たった場合のルートも解説します。
ダンディが当たったとしても手順16までは変わりません。
手順17からのルートが変わります。

17.救出をコストに墓地のジーニアスの効果を発動、特殊召喚して<SPYRAL GEAR-ラスト・リゾート>をサーチ(ダンディが既に場に居る為救出でヘリックスを先に用意する必要が無い)
18.ジーニアス+ソウルズで<森羅の姫芽宮>をエクシーズ召喚
19.ジーニアスを外して姫芽宮の効果を発動、運が良ければ手札が増加
20.救出をコストに墓地のジーニアスの効果を発動、特殊召喚して<SPYRAL GEAR-マルチワイヤー>をサーチ
21.ジーニアス+姫芽宮で<トロイメア・フェニックス>をリンク召喚(アポロウーサの左下)
22.墓地の救出の効果を発動、墓地のヘリックスを特殊召喚
23.ヘリックス+ダンディで<トライゲート・ウィザード>をリンク召喚(アポロウーサの下及びフェニックスの右)
24.墓地の救出の効果を発動、墓地のヘリックスを特殊召喚(アポロウーサの右下及びトライゲートの右)
25.墓地のダンディ+グレース+ビッグ・レッドを除外してボルテックスを特殊召喚
26.手札のラストリゾートの効果を発動してボルテックスに装備、マルチワイヤーをセット
27.エンドフェイズにRESORTの効果発動、ソウルズをデッキに戻す

ダンディが当たった場合も外れた場合も最終盤面はほぼ変わりません。
当たった場合は墓地に救出が一枚温存出来ますし、外れた場合は救出を使用しますがドローンが手札に加わります。

※この展開ではセレーネの特殊召喚効果を起動するために場と墓地で合計3枚の魔法カードが必要となります。ワンチャン!?などの魔法を1枚経由したパターンでは手順6でビッグ・レッドと救出をコストにしてソウルズで2ドローする事が出来ますが、ジーニアスとソウルズをどちらも素引きした場合はビッグ・レッドではなく魔法カードを1枚コストにすれば問題ありません。(手札に魔法カードが1枚も無く、ジーニアス+ソウルズのみで展開しなければならない状態、かつソウルズの2ドローで使用できる魔法を1枚も引かなかった場合はこの展開パターンは使用できません。基本的に起こらないケースだとは思いますが…)


5.採用カードについて(その他編)

項目3では解説しなかった、メインギミック以外の採用カードについて記載します。展開を補助する役割のカードが殆どです。

メインデッキ

・増殖するG(1)

画像22

言わずと知れた手札誘発。最近はメインに3枚入っていないデッキも多いですね。展開系としては非常に助かります。
<抹殺の指名者>で除外する為に1枚採用しています。別に引いても弱くないので2枚入れるか悩んでいます。

他のデッキでは展開に役立てる事が出来たりする事もありますが、このデッキで召喚する機会はまず無いでしょう。

・灰流うらら(3)

画像23

言わずと知れた手札誘発その2。3枚採用していないデッキなんて【エルドリッチ】くらいではないでしょうか。
特に言うことはありません。最強カードです。

・墓穴の指名者(2)

画像24

展開系と言えばこのカード。引いている時の安心感が凄いです。
これも特に語る事はありませんね。ただただ強いです。

・抹殺の指名者(3)

画像25

展開系と言えばこのカードその2。こちらも引くとストレス軽減出来ます。
このカードを採用すると様々な手札誘発も一緒に採用したくなりますが、<SPYRAL RESORT>のおかげで<エフェクト・ヴェーラー>や<無限泡影>は直撃しにくいので採用していません。

・テラ・フォーミング(1)

画像26

<SPYRAL RESORT>の3枚目です。
必要無い時に撃つと<SPYRAL-グレース>のサーチ効果が使えなくなる事もあるので気を付けましょう。

・ワン・フォー・ワン(1)

画像27

このデッキの核である<SPYRAL-ジーニアス>と<マジシャンズ・ソウルズ>にアクセス出来る最強カードです。
ちなみにこのカード+コスト1枚で展開出来ます。唯一の1枚初動と言えるかも知れませんね(コストが必要なので厳密に言えば1枚ではないですが)。

詳しい展開ルートは後述します。

・閃刀起動-エンゲージ(2)

画像28

<閃刀機-ホーネットビット>の2枚目3枚目です。1ドローはほぼほぼ出来ませんので素直に先撃ちしましょう。

・閃刀機-ホーネットビット(1)

画像29

出したトークンを<閃刀姫-カガリ>にしてこのカードを回収、もう一度発動することでリンク2が作れる優れものです。
後攻時には特に役立ちます。<トロイメア・フェニックス>からスタートして妨害を1枚踏んだり出来ると偉いです。
また、出てくるトークンがレベル1なので<ワンチャン!?>に対応しているのも素晴らしいですね。

実はこのトークン、リリース出来ません。<リンクリボー>の墓地効果のコストに出来ない点は注意しましょう。

・死者蘇生(1)

画像30

THE・制限カード。昔は1枚入っているのが当たり前でしたが最近は入っているほうが珍しいですよね。
このデッキでは墓地から特殊召喚しても強いカードが多いので普通に強いです。このカードは「初動に絡まないから」という理由で多くのデッキで採用が見送られていると思いますが、<マジシャンズ・ソウルズ>と組み合わせればこのデッキでは初動になったりもします。

書いてある事以上の動きはしませんが、普通に強力なカードですね。

・星遺物を継ぐもの(1)

画像31

<死者蘇生>の2枚目です。ターン1の制約があるので1枚採用しています。リンクマーカーを用意する必要があるものの、<マジシャンズ・ソウルズ>と一緒に使う際は<リンクリボー>を出せば良いだけですし、展開中であればリンクマーカーが足りない事は無いと思いますので、実質死者蘇生のようなものです。雑に強い1枚ですね。

・三戦の才(1)

画像32

出た当初は話題になりましたが、蓋を開けてみたらそこまででも無かったカード。
基本的に先攻前提なので使えない時も多いですし、被りがきついので1枚の採用です。
【エルドリッチ】に対してはほぼほぼ撃てないので、環境次第で採用を検討した方が良いカードです。

・金満で謙虚な壺(3)

画像33

このデッキの問題児。扱いが非常に難しいです。このカードのおかげで飛躍的に安定性が向上しているのは間違いないので私は絶対に3枚採用するべきだと思っていますが、本当にプレイが難しく、正直言ってなるべく引きたくないです。

このカードの撃ち方に関しての考え方は複雑な為、個別で解説しようと思います。

エクストラデッキ

・サクリファイス・アニマ(1)

画像34

汎用リンク1です。魔法使い族なので<神聖魔皇后 セレーネ>の素材になる事が出来ます。
<セキュリティ・ドラゴン>と<トロイメア・ユニコーン>を使用したい場合は<リンクリボー>をセキュリティの上に作るのではなくこいつをセキュリティの下に作るとユニコーンでドロー出来たりします。1ドロー大事。

実はこいつの効果を使用した展開ルートがあります。後述しますが少しだけおしゃれです。

・リンクリボー(1)

画像35

汎用リンク1その2。リンクマーカーが下向きなのが偉いですね。
2つある効果がどちらも強く、最終盤面に添えることもあります。
また、<セキュア・ガードナー>の素材にもなるので右向きのマーカーが欲しい時にも便利な1体です。

・セキュア・ガードナー(1)

画像36

<リンクリボー>を素材として出せるリンク1です。登場機会は多くないですが、右向きのリンクマーカーをレベル1のみで用意出来ますし、<ワンチャン!?>のライフコストを踏み倒したりとしっかり仕事がある1枚です。ET、ED付近でも強力ですね。

・閃刀姫-カガリ(1)

画像37

新規イラストの方が可愛いので好きです。こいつのおかげで<閃刀機-ホーネットビット>がリンク2になります。

こちらも後述しますが、ホーネットビット+ソウルズorジーニアスで展開出来るので、登場機会はそこそこ多めです。リンクマーカーが弱すぎるのが玉に瑕。

・セキュリティ・ドラゴン(1)

画像38

汎用リンク2。主な出番は後攻です。破壊耐性持ちの厄介なモンスターを対処してくれる良い奴ですね。
<セキュリティ・ドラゴン>→<トロイメア・ユニコーン>→<アクセスコード・トーカー>と繋げて相手の場を壊滅させてやりましょう。

・トロイメア・フェニックス(1)

画像39

汎用リンク2その2。リンク2で1番使われているのではないでしょうか。こいつは先攻でも出番があります。相互リンク状態のモンスター全員に戦闘破壊耐性を付与してくれるので、盤面がより強固になります。
<SPYRAL MISSION-救出>をコストにして効果を発動出来ると美味しいですね。

・トロイメア・ユニコーン(1)

画像40

汎用リンク3。こいつもずっと使われてますね。
後攻で破壊耐性持ちのモンスターを処理するのはもちろん、<SPYRAL RESORT>の項目でも触れましたが、自分のカードも戻せるのでデッキに無くなってしまったRESORTを戻してからグレースでサーチする、といった事も出来ます。使用機会は少ないと思いますが、覚えておくと役に立つでしょう。

・アクセスコード・トーカー(1)

画像41

後攻で最強の汎用リンク4。弱い部分が見当たりません。
基本的にリンク3+1体で召喚出来るので、攻撃力は5300だと思って問題無いです。
また、このデッキはアクセスコードに向かうまでに複数のリンクモンスターを経由する事が多い為、破壊効果を最大限活かす事が出来ます。

自身をコストとして除外し発動する事で<スキルドレイン>適用下でも1枚破壊出来るのは覚えておくと便利ですね。

6.展開パターン(応用編)

項目4では基本の展開パターンを解説しました。
この項目で解説する展開も最終盤面はほぼ同じですが、途中の部分が複雑になっていたりします。
特定の2枚の組み合わせである程度強力な展開が可能なパターンをいくつか記載しています。

・<閃刀機-ホーネットビット>+<マジシャンズ・ソウルズ>+魔法カード二枚

ここから先は

8,726字 / 5画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?