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氷見の憩いの喫茶店「コーヒーハウス マイケル」


私が大好きなまち、富山県氷見市にある喫茶店

「コーヒーハウス マイケル」のママさんから聞いた、とっても心温まるお話。

マイケルは、約40年ほど前に氷見の中央町にできた喫茶店です。

お店の外からなみなみ漂う昭和の雰囲気。

私が初めて行ったときは、お店の扉を開けるのにちょっぴり緊張しましたが、思い切ってえいっと開けると、ママさんが笑顔で「いらっしゃい」と出迎えてくれて、ほっとしたのを覚えています。

名物メニューはボリュームたっぷりの
「焼きカレー」。

ごはん、カレー、ハンバーグ、チーズ、卵がのった、おなかいっぱいのメニューです。
(スパイシーなカレーがこれまたおいしくって、ボリューミーなのにぺろりと食べられちゃう!)

他にも、ボリューミーで魅力的なメニューが勢揃い。

カウンター席にはいつも、常連さんの姿があります。
地域おこし協力隊の若い人、ゲームテーブルで遊びに、毎日のように来るという地元のおじいちゃん、ママさんと楽しそうにおしゃべりするおばあちゃんなど、たくさんの人がマイケルでの時間をすごしています。

そんなマイケルですが、お店を始めた当時、ママさんには「ママ友との交流の場を作りたい」という思いがあったのだそうです。

というのも、当時喫茶店は男の人のための場所。女の人がほっとくつろげるような場所ではなかったそうです。

そこで、ママさんは、「子どもの帰りを待つまでの時間、ママ友同士で気軽にお喋りできるような場所を」と、お店を始められました。


次第に、漁師の人も息抜きをしに訪れるように。
(港町ならではですね。)

マイケルのメニューがボリューミーなのは、朝早くから働いて美味しい魚を釣ってきてくれる漁師さんに、少しでもお腹いっぱい食べてもらいたいというママさんの想いから。

また、遠方から漁に来る漁師さんには、漁業期間が終わって帰ってしまわれる前に、お店に通ってくれたお礼としてコーヒーカップをプレゼントしていたそうです。

お店に置いてあるカップはすべて違う柄のもの。

そんな想いのこもったカップをプレゼントして、ふと氷見を思い出したり、また氷見に行きたいと思ってもらえるようなきっかけを作りたかったとママさんはおっしゃっていました。

朗らかであたたかい、包容力のあるママさんのお人柄が、エピソードの1つ1つから溢れ出ていて。

こんな素敵なお話を聞かせてくださり、とても、とても、心がじーんとあたたかくなりました。


お会計を済ませて帰るとき、ママさんがわざわざ出口の外までお見送りに来てくださって、キャンディも持たせてくれました。

「気をつけて、行ってらっしゃい。」

きっと、お店を始められたときから、たくさんのお客さんに掛けてこられたであろう言葉。

その言葉の安心感に優しく背中をぽんっと押されて、お店に入る前より遥かに軽く、だけど力強い足取りで次の予定に向かうことができました。

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コーヒーハウス マイケル
富山県氷見市中央町14-4
9:00〜18:00(不定休)

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