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HP Pavilion Gaming Desktop TG01-0720jp を開けてみた

事前の調べ方が足らなかったのかもしれませんが開ける手順のマニュアルが見つかりませんでした。メモ的にこの記事を残しておきます。
HP社のデスクトップPCは「トルクス」と呼ばれる特殊ネジが使用されています。

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銀色はインチネジ、黒色はミリネジですがいずれも「T15」のトルクスビットが適合します。マイナスドライバでも回すことが出来ますがネジをなめやすいのでトルクスレンチなどを準備したほうが良いでしょう。
背面のミリネジ1個外し、側板をスライドすると開けることが出来ます。

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開けてHDD増設用の金具を取り外してレイアウトを眺めてみます。
まずCPUファンに目をやってみるとこれは純正ファンかな?冷却力も静音性もほどほどなので交換しても良いかもしれませんね。
その上に目をやるとメモリスロットがあります。2スロットですが8GBのメモリ(DDR4-2666)が2枚差さっているので空きはありません。メモリスロットの上には無線LANモジュールの差さっているmini PCIeがあります。無線LANモジュールはRealtek RTL8822CE(802.11ac対応)です。無線LANモジュールの右上はType2280のM.2 SSD(250GB)です。東芝(KIOXIA)のKXG60ZNV256Gが差さっています。HDDは東芝のDT01ACA100でフロント側のシャシーに固定されています。
PCIeスロットはx16が1、x1が1です。厚みのあるビデオカードに対応するため、x16がマザーボードの外側になるやや特殊な配置です。x16とx1両方使う場合はx1側は1スロットサイズのカードしか搭載出来ないレイアウトです。また、ケースがあまり大きくないので搭載できるビデオカードの長さもある程度限られてしまいます。ビデオカードの電源コネクタの位置などにもよりますが20cmくらいまでになると思います。
ケースファンはこの写真の左下部分、やや見切れていますが90mmファンが搭載されています。

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電源は右下側、つまりPCを立てて使用する場合はPCの下側になります。80PLUS GOLDのものが入っています。ゲーミングPCと謳っているので当然かもしれませんが電源変換効率のよい電源は発熱が少ないのでいいですね。電源容量は500Wです。ミニタワーサイズのPCとしては充分ですが増設するビデオカードによっては容量が足らないかもしれません。その場合は電源の交換を検討してください。

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増設HDDの金具や黒の目隠し?パネルを取り付けた状態です。SATAのSSDやビデオキャプチャボード2枚を差した状態です。左上の増設HDD金具はフロント側の側面にインチネジで1個で固定されています。
増設用のSATAケーブルはPCに付属していないので増設時には併せて準備が必要です。
増設カードの固定金具はネジ止めではなくケース部品でプレスして固定するタイプです。

全体的にコンパクトにまとめているため、拡張性にはやや難がありますが使い方がはっきりしている方には問題無い作りになっているのではないでしょうか。ケースのフレームはアルミ製のため剛性はあまりありません。横置きのための足も付いていないことから横置きにして他のPCを上に重ねて使用するなどには向いてなさそうです。その分PCが軽くなっているので掃除などで移動させるのは楽なPCです。

次回は「使ってみた」編です。