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難病になって学んだこと

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2016年突然腎臓の難病を発症しました。9回にわたる入退院をくり返す中で学ぶことがありました。
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#気付き

「難病になって何を学んだんですか....?」(8)最終回

(写真は2017年9月に撮影した伊江島で見たきれいな夕焼け) シリーズを何回続けるか決めずに書き始めた 「難病になって何を学んだんですか?」 今回8回目で一旦終了することにしました。 病気になって何もできなくなり、 四六時中、頭はボ〜ッとしているとはいえ 考える時間が随分あり、学び直しなどをしました。 ハイパフォーマンス・コンサルタントの髙澤健(たかざわたけし)です。 難病を発症して何を学んだかと尋ねられることが少なくありません。 これを読んでくださっているあなたの成長

「難病になって何を学んだんですか....?」(5)

(写真は2016年8月ころの減塩食) 2016年7月に「紫斑病性腎炎」という腎臓病の難病を発症して、何を学んで来たかについて書いています。続けて読んでくださっているあなたも、初めてこの記事をご覧になった方にも、まず知って頂きたいことがあります。 それは、2021年10月現在、「寛解」に至っているということです。この病気によってダメージを受けた腎臓は元の状態に戻らないので「完治」とは言うことができないのですが、腎炎は治まったわけです。どうぞご安心ください。 ハイパフォーマ

「難病になって何を学んだんですか....?」(2)

(写真は難病を発症した2016年7月に訪れたオクスフォード大学マートンカレッジ) 「紫斑病性腎炎」 これが2016年イギリス出張中に発症した難病の病名です。2015年施行による難病指定(指定難病224)となっています。もう2年先に発症していたら、難病としては指定を受けることがなかったのかもしれません。 基本的に難病に指定される病気は、原因が特定できず、明確な治療法がなく、患者が少ない上に、長期療養をしなければならない、というような条件があります。 どのようにして発症し

「難病になって何を学んだんですか....?」(1)

(写真は2016年7月13日人生初めて入院した日の病院食) 研修旅行の企画準備のためイギリスへ 2016年6月29日に日本を発ち、ウィーン経由でロンドンへ向かいました。リーダーシップ研修旅行の準備をするためでした。 それまで米国への研修旅行を企画していたのですが、米国は「スクラップ&ビルド」の考え方があり、時代が変わればこれまでのものを完全に壊して新たなものを作るか、さもなくば、そこを出て新たな地でゼロから新たに始めるという世界観があります。 日本の様に歴史がある国の