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エンブレムのために

関東リーグ1部 第10節
vs バディランツァーレ
3-1 勝利

前節の大敗、そしてその翌週のTRMも大敗と正直チームとしての流れがよくはなかったこの2週間。

チームとして危機感を感じて各々がやらないといけないことに対して向き合おうと試行錯誤していたと思います。

その中で勝点3を取れたことはチームにとって大きな大きな勝利だと思います。

そして迎えた今週の前期リーグ最終節。

結果は0-3で敗戦。

開始早々のCKから坂本さんにボレーを決められ、こちらも耐えながら得点機会を作るも点が取れず、パワープレーを始めたところから2本返されて。

勝てば3位だったゲームを落としたダメージは大きいです。

地域CLには3位まで出場できて、そこに滑り込むためにも勝点を積みたかったです。




ファイルフォックス八王子にはファミリアというカテゴリーがあります。

OBを中心に構成されていますが、その中にはトップ昇格を目指す若手の選手がいます。

普段の練習にも参加していますが、関東リーグには登録されていないので出場することはできません。

それでも一緒に公式戦に帯同してアップを手伝ってくれたり、映像を撮影してくれたり、ホームゲームの時は朝から設営をしてくれます。


2021シーズン

『チーム』を主語に

これをバルドラール浦安セグンドでは合言葉としていました。

その中でずっとその言葉をピッチ外でも体現し続けた選手がいました。

練習の準備を率先して手伝い、ベンチ入りしながらも出場時間がなく、それでもチームに対してポジティブな声を出し続ける。

その選手はリーグ最終節に出番が回ってきました。

その週の練習で明らかに試合に出るセットに組み込まれていて、誰もが出番が来たんだと思ってました。

ただ、当の本人は練習からガチガチに緊張していて普段以上にあり得ないミスをしてました。

ただ、公式戦では誰よりもチームのために走り、あわやゴールを取るところまで迫ってました。

その後ケガもあり、翌シーズンは出場機会がなかったですが、彼はブレることなくチームのために動き、声をかけ続けました。

そんな彼が今はセグンドでマネージャーをやっているのはクラブとして財産だと思います。

ただ、大阪で大阪っぽいもの食べようって言ってるのに1人でカツカレーを食べに行ったこと、これだけは認めてません。笑


セグンドに入った時のキャプテン、大橋勇太くん。

勇太くんは初めて会った時は周りからめっちゃいじられてるし、若く見えるから2個上くらいかなって思ってたら6つも上でビックリしました。笑

めちゃくちゃ優しい人で、所謂キャプテンらしくないキャプテン。

ある試合会場でトイレのスリッパを並べてる勇太くんがいました。

試合前、戦うスイッチを入れてる時にそこに気付く勇太くんのことが大好きになりました。

勝負の神様は細部に宿る

勇太くんがそれを意識して行動してはいないと思うのですが、めちゃくちゃ大事なことを教えてもらいました。

その後トップチームに昇格し、膝の大怪我もあり2018シーズンに再びセグンドで一緒にプレーしました。

そのシーズンは自分も公式戦になかなか絡めず、スタンドから見守ることが多いシーズンでした。

試合後にアイシングの氷を作って渡すといつも「きくりんありがとうね!」と言ってくれる人でした。

勇太くんは点を取ると必ずメンバー外が固まって観てるところを見つけてガッツポーズを向けてくれました。

そういうところがナチュラルにできるカッコいい人でした。

選手権のアップでジャージのお尻破れてたけど
それもまた勇太くんらしい笑

2023年1月の選手権関東大会決勝戦
vsペスカドーラ町田アスピランチ戦

残り1分半くらいで出場機会を貰いました。

ジャージを脱いで交代ゾーンで慎と代わってピッチに入った時に対面のスタンドで観ていたメンバー外の選手たちが拍手をしてくれるのが見えました。

この試合が自分にとって3シーズンぶりの出場機会だったこともあり、まだ当時は声出し応援もできない状況だったのでメンバー外の選手たちが拍手で後押しをしてくれてるのが見えて、これ以上見たら泣いちゃって試合にならなくなるって思い目を逸らしました。笑

その拍手に呼応するかのようにサポーター席や会場から温かすぎる拍手が聞こえてきて、今でもその拍手の光景と音は心に残ってます。

この日のこと、この大会についてはこれを見てください。


自分は子どもの頃からサッカーが上手いわけでもなかったし、フットサルだって上手い選手ではないです。

常に周りには自分より優れた選手がいたし、競争にも勝てなかった、苦しい時間の方が長いフットサル人生だと思います。

その中でどうやって生き残り、どうやって上に上がっていくかを考えていました。


とにかくチームのために戦う。


それはピッチ内でもピッチ外でも。

結局この戦い方が競争社会の中で良かったのかは分かりません。

多分、未だにFリーグのピッチには立てていないので恐らく成功ではないのでしょう。

ただ、目の前の試合を戦う上では絶対に必要なことだと思っています。

試合に出たくても出られない人が少なからずいる。

応援してくれる人たちがいる。

そういう人たちがいる中で、自己の成功のためだけにプレーすることがどうしても正しいと思えなくて。

フットサルはチームスポーツ。

チームスポーツの中で一番価値の高いものはチームの成功です。

チームの成功、勝利が選手の価値を上げると思います。

そして、それはピッチ内でもピッチ外でも同じです。

チームのために、エンブレムのために行動する。

結局そこに帰結すると思うし、このカフリンガ戦はチームとしてそこが足りなかったのかなと思いました。



他の試合の結果を受けて上位リーグで戦えることになりました。

ギリギリ踏みとどまることができたので、ひとつでも上の順位に行けるように練習からハードワークを続けていきます。

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