第6回 門松貴さん

なんちゃって文系

真面目な高校生なら必ず立たされる運命の分かれ道がある
そう、文理選択だ。
しかし僕の場合、文理選択という分かれ道は存在せず、文系という王道のみが存在するだけだった。理由は簡単だ

数学ができないから

第1回で書いた通り、僕は自分自身の可能性と向き合わなかったために理系という選択肢すら得られなかった。必然的に文系へと進むことになった。
高校1年の時に受けた文理の適正検査で理系の適性があると診断された。ことあるごとに理系だと思われることがあった。そんなしょうもないことが理由で、僕は理系に対する可能性を感じていた。勉強はしないくせに。

文系に進んでも僕の中には数学への未練があった。浪人の1年間のある時期、僕は必死で数学を勉強していた時期があった。数学ができる新しい自分への憧れがあった。結果として僕の学習はうまくいかず、受験で数学を使わないという決断を下した。浪人にとってはただのタイムロスでしかなく、中高6年間勉強してこなかった自分には当然の結末だったが悔しかった。

挑戦に失敗などない

文理融合のSFCに入って、僕は数学と初めて向き合うことができた。何物にも縛られず、自分のペースで楽しく数学の勉強ができる。こうした今の自分があるのは数学への挑戦を諦めなかった浪人の時期があってこそだと実感している。
結果として僕の挑戦は成功だったのだ

自分では失敗してきたように感じでもその経験が生かされる場所は必ずある

これが門松さんの話から得た教訓だ。門松さんも文理どちらでもない時期があったという。(僕なんかとは別の次元の話であるけれども)
門松さんの経験にしろ僕の体験にしろ、失敗に終わる挑戦などない、別の形でその挑戦は報われるのだ。臆せず自分の思う挑戦をしてほしい。

余談だが常識をぶっ壊す場所、それがSFCだ


続く

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