第一回 今村久美さん編

名門私立の落第生

僕は神奈川県の某私立男子高校1年生。サッカー部所属。

中学受験で第一志望だった学校に入ることが出来た僕は、男しかいない環境で文字通り青春を謳歌していた。

とにかくサッカーが好きで、週4回の練習に加え、自主練にも毎日熱心に取り組んだ。おかげで1年生ながらレギュラーである3年生に混じって練習することが出来ていた。
毎年5月にある体育祭では応援団に参加し、毎日放課後は7時の完全下校まで演舞や応援をとことん練習していた。クラスの選抜リレーや棒倒しの練習にも積極的に参加し、どうすれば優勝出来るか、2時間も3時間もみんなで考え込むぐらいには体育祭に本気になっていた。

そう、自分の好きなことにはとことん向き合う人間であった。

体育祭が終わると訪れる試練がある。定期試験だ。

自慢じゃないが僕は定期試験は毎回30位以内には入っていた。
まあ、下から数えてだが。
別に勉強が嫌いなわけではない、勉強するよりはボールを蹴ったりゲームをしたりする方が断然楽しかったんだ。
サッカー部のチームメイトはめちゃくちゃ頭がいい、というより勉強が楽しくて
楽しくて仕方がない!て感じだった。試験期間はズーーーーーっと勉強の話を楽しそうにしている。話に入れない僕はパズドラするだけ。
高一の中間試験は、、、、240位ぐらいだったかな。全体270人で。

迷ったら楽しい方を選べ!でも、、、

さて、大学生になって思うことは

サッカーに捧げた高校時代は別に間違ってない。なんでかっていうと、、、
実際問題、僕は慶應生になれたし(笑) 冗談です
今思い返しても、あの高校時代は宝石のような時間だった。
ありのままの自分をさらけ出せる、男だけの空間。
今村久美さんのお話から学んだこととして、人間、迷ったら楽しい方を選ぶべき。
僕は迷いすらしてなかったけど、高校の3年間なんか、二度と戻ってこない特別な時間だ。自分のやりたいこと、楽しいことを思いっきりやればいい。わがままに行こう。勉強なんかあとでどうにでもなる。なる。なるんだけど、、、

僕の場合、勉強の楽しさに気づけなかったことが後悔かな。勉強が苦手で逃げたんじゃない。勉強をやる前からつまらないと決めつけて逃げ続けた。
今村さんの体験談を借りれば、教育は特別な権利だ、受けられない子だっている。
こんな特権を使わないなんてもったいない。
高校時代の僕にあえて言いたいこと、、

勉強しろ!(勘違いしないでね)

勉強しなさい。でもね、定期試験のためじゃないよ、受験のためでもないよ。
結局浪人した1年間、僕は死ぬ気で勉強した。それで気づいたことは、勉強ってマジで楽しい!でも、その楽しさに気づくためには勉強と本気で向き合わなきゃいけないんだよね。向き合うことで自分にとって楽しい分野、本当にダメな分野(高校時代の僕へ、やっぱり数学はダメだ、、笑)が絶対見えてくる。そういう可能性を広げるために、とりあえず10分、勉強してみようぜ。以上。

続く



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