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[1枚でVFD朱雀]電脳堺について


 初めまして。Tと申します。今更ですが電脳堺というデッキについての記事を書いてみたいと思います。自身は2021年4月に真竜皇VFDが禁止にならなかったため、そこから現在まで使い続けています。無料部分では電脳堺のテーマの強みや構築の解説を行っています。最新で使った電脳堺の構築や1枚の展開については有料部分で記載しております為、ご了承ください。

また、文章の簡略化のために以下の略称を使用します。

電脳堺鱗-鱗々→鱗々 その他電脳堺モンスターも同様 灰流うらら→うらら 増殖するG→増G  原始生命態二ビル→二ビル 緊急テレポート→緊テレ 通常召喚→ns 特殊召喚→ss 効果→ef

目次

1.電脳堺とは

2.構築について

3.新倉敷csでの構築および展開紹介

4.終わりに


1.電脳堺について

簡単にではありますが電脳堺というテーマの解説をしていきます。

電脳堺とは一部のモンスターを除いて以下の共通効果を持っています。

(1):このカードが手札に存在する場合、自分フィールドの「電脳堺」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードとは種類(モンスター・魔法・罠)が異なる
「電脳堺」カード1枚をデッキから墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。
(その後~それぞれの固有効果を行うことができる)

・固有効果 鱗々→追加墓地送り 老々→墓地蘇生 豸々→エンドフェイズ墓地モンスター回収 瑞々→サーチ ※要約しておりますが電脳堺が対象です。一例で鱗々の写真を貼っておきます。

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また、カテゴリの魔法罠で電脳堺門とよばれる墓地効果を持ったカード群が存在し、展開をサポートします。

・青龍→永続魔法 場ef:墓地の電脳堺除外で表モンスター無効 墓地ef:自身除外で電脳堺モンスターサーチし自分の手札を1枚墓地送り

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・朱雀→永続罠 場ef 除外の電脳堺を2枚デッキに戻し場のカード破壊 墓地ef:自身除外し自場の電脳堺モンスターの星を3UP or 3DOWN

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・玄武→永続罠 場ef 自場に他の電脳堺門があれば場のモンスターの表示形式変更 墓地ef 自身除外し自墓地の電脳堺モンスターを効果無効でssし自手札を1枚墓地送り

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・九竜→通常魔法 デッキから電脳堺門を表側で自場に置く。その後自場の電脳堺門の数で追加処理 墓地efは無 ※追加処理については画像を参照。

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電脳堺モンスターは☆3or☆6で構成されておりチューナーも存在するため☆6シンクロ、☆9シンクロを絡めて最終的にVFD+朱雀の成立を目指します。

電脳堺の強みとして以下です。

①VFDの存在。基本的に回りさえすれVFDは成立します。圧倒的な制圧力を持つVFDでモンスター主体のデッキは大体何もさせずに勝つことが出来ます。

②効果無効に強い。電脳堺の共通効果は1連の処理であるため、ヴェーラーや無限泡影等の影響をほとんど受けずに展開が可能です。

③展開の再現性の高さ。共通効果を持つ電脳堺モンスターの効果が通れば青龍墓地efから全ての電脳堺モンスターにアクセスすることが出来、展開の再現性が他のデッキよりも高いです。

④後続確保のしやすさ。1度回ってしまえば豸々や青龍で返しの後続を確保することが出来、継戦能力が高いです。

⑤朱雀がとにかく強い。デッキ内のリソース回復、誘発の止まりどころ、使い減りしない小回りの効く妨害手段。電脳堺を使う1番の強みであると思っています。このカードのおかげで展開デッキにありがちだった永続罠での詰みや誘発でグダッた試合の拾いやすさが段違いです。

⑥後手の手数の多さ。起動できる共通効果持ち電脳堺+青龍のサーチの分だけ後手から攻めていけます。九竜によって青龍を持ってくれば相手の制圧系のモンスターを無効化することが出来、モンスターでの妨害に強いです。MAXで九竜+名前の違う電脳堺4枚+召喚権で6手の攻め手段があります。

電脳堺の弱みを上げるとすると、

①事故を起こすと基本的に何もできない。共通効果持ちで電脳堺で青龍に触ることが出来れば基本回りますが、所詮2枚初動です。共通効果持ちはMAXで入れられても3×4の12枚の為、若干の初動不足を感じます。

②魔法罠を止める制圧モンスターを用意できない。☆3or☆6の決まったレベルのモンスターしか存在せず、☆9シンクロやランク3,6,9の汎用プールには魔法罠を止められるモンスターがいません。(縛りありならレッドデーモンアビスやトーテムバードはいます)。そのためVFD+朱雀で構えても罠を複数枚置かれて捲られることが偶にあります。

③二ビルが若干重い。アルティマヤツィオルキン+クリスタルによってどうにかできる事はあるものの展開の要求値が高く、二ビルを直撃することは少なくありません。朱雀で妨害を残す、豸々や青龍でリソースを残すことでごまかしは出来ますが重いです。

④電脳堺ミラーのプレイがほとんど出ない。基本VFD朱雀をされると捲れず事故を祈る、誘発が直撃して止まってくれることを願うだけです。

強みと弱みをざっと上げましたが強みの部分が多く、事故率に目をつぶっても使う価値があると判断して現在も使い続けています。


2.構築について

自身が使った構築を並べていきます。

3/28 オービス杯 チーム戦 5-1 優勝

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4/11 鬼ヶ島杯 チーム戦 4-2 ベスト4

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4/25 新倉敷cs チーム戦 2-1-1 予選落ち

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6/27 オービス杯 チーム戦 5-1 優勝

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7/22 新倉敷cs チーム戦 4-2 2位

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いずれのcsも勝ち越すことが出来、通算20-7-1で好成績と言えます。

直近の7/22の新倉敷cs以外は構築がほとんど同じであり、以下の確定枠に環境に合わせて自由枠を選択して採用してデッキとしていました。

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確定枠(メイン)

・共通効果持ち電脳堺モンスター3×4+娘々2

強みの部分で解説したように共通効果持ち電脳堺さえ起動すればある程度の展開が行えます。ここを減らすと更に事故が増えます為、MAXまで採用が望ましいです。※3/28オービスで老々2ですが、老々起動から入っても損した気分になっていた為です。事故負けよりマシと思って感謝して老々を起動するようになりました。

・増G1 うらら3 墓穴の指名者2 抹殺の指名者3

展開にssを絡めるデッキの為、増Gが重いです。それを弾けるうらら、指名者類は積めるだけ積みましょう。

・電脳堺門 九竜3 青龍2 朱雀2 玄武1

九竜→朱雀から共通効果持ち電脳堺モンスターの発動が最も強い動きであるため 最大まで積みましょう。朱雀は場に置く用と、墓地からの☆変動による展開補助があるため2枚は必須です。玄武も墓地効果で展開を補助するため1枚は必要です。

・緊急テレポート2

瑞々or娘々をリクルートすることが出来、共通効果持ち電脳堺を起動しやすくなります。チューナー非チューナー選べて小回りが利くため2枚推奨です。

確定枠(エクストラ)

・電脳堺狐 仙々1

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☆9シンクロ 永続効果で場だけマクロ、墓地蘇生効果と攻撃時除外のモンスターを墓地に戻します。VFDの素材筆頭候補ですが出すだけで詰む対面もあり場に残す事も多くあります。1枚は必要です。

・電脳堺獣 鷲々1

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☆6シンクロ 条件付きの戦闘効果破壊耐性、自墓地の種族属性同じモンスター2枚除外で場のカード墓地送り。☆6シンクロで電脳堺ネームを残し相手の場に干渉しつつ展開できるので必須です。

・真竜皇VFD 1

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ランク9 相手の場属性変更+その属性のモンスター効果発動封じ+攻撃抑制。とりあえず出しておけばターン返ってくるため最強です。電脳堺を使う意味でもあるため必須。

・セイクリッドトレミスM7 1

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ランク6 自分相手問わず場or墓地のモンスターバウンス。共通効果持ち電脳堺で落とした別の電脳堺を拾って展開を伸ばしたり、増Gを止めたうららを拾って妨害準備、相手のモンスターをバウンスしてワンキル補助等役割多くあり確定枠と考えています。

・飢鰐竜アーケティス 1

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☆9シンクロ 素材の非チューナー分ドロー、手札2枚捨てて場のカード破壊、手札の数攻守アップ。青龍や玄武で手札コストが必要なデッキでそのコストを補ってくれます。VFDが利かない対面には仙々+アーケティス+朱雀で返すことが多く、替えの効かないカードの為必須です。

・灼銀の機竜 1

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☆9シンクロ 自分の墓地or手札のチューナー除外で場のカード破壊、効果破壊されると自除外のチューナー回収。後手で相手の面に触れつつ妨害踏んでも後続を残せ、レアケースですが禁テレで出した瑞々を除外しつつ自身を破壊して瑞々を回収し展開することがあったりと役割多いです。1は必要です。

・浮鵺城 1

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☆9シンクロ 自墓地の9モンスターつり上げと☆8以下の攻撃抑制。仙々を朱雀で☆3downさせ☆3チューナーと混ぜることでランク9につなげることが出来ます。VFDを出すパターンが増えるため必須です。

・スターダストチャージウォリアー 1 

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☆6シンクロ 1ドローとssモンスターに全体攻撃可能。展開の中継点で手札コスト確保できます。全体攻撃効果も後手ワンキルで使うことがあり便利なカードであるため1は必要です。

・コーラルドラゴン 1

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☆6シンクロチューナー 自手札捨てて相手場のカード破壊、墓地行くと1ドロー。スターダストチャージウォリアー のチューナー版のような役割。面触れつつ展開を伸ばせるため1は要ります。

・アルティマヤ・ツィオルキン1 クリスタルウィングシンクロドラゴン 1

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セット枠 実質☆12シンクロ 魔法罠セットするとモンスター効果無効を無効をおけます。ほぼ6+6でしか出しません。このセットがないとVFDまで二ビルを溜められるため、二ビルを貰いに行くのに必要です。昔の構築には入っていませんが、電脳堺を使ううちに欲しい場面が多くなり現在は必須枠と考えるようになりました。

自由枠(メイン)

・PSYフレームギアガンマ2  PSYフレーム・ドライバー1

電脳堺門を対象に共通効果持ち電脳堺を起動した際のうららや増殖Gに対して投げることが出来ればゲームが決まるほどのパワーがあります。後手でも誘発として強く、ミラーのVFDに抗えることが出来、強力です。このカードの採用が流行れば抹殺の指名者で弾く用にも採用すると思います。

・原始生命態二ビル1、アーティファクトロンギヌス1 増殖するG2枚目

パワー高い誘発ですが対面によって腐ることもあります。上記のPSYフレームセット同様に環境でこれらの手札誘発が流行った際に抹殺の指名者で弾く用に採用を考えていました。増G2枚目は強欲で貪欲な壺での飛んだ際に抹殺の指名者で弾けなくなることを考慮すると2枚目はほぼ確定枠と言えます。

・電脳堺嫦-兎々 1 電脳堺姫-娘々3枚目 青龍3枚目

採用することで共通効果持ち電脳堺を起動しやすく出来ます。兎々は電脳堺がダブついた際にそれらをコストにしてssすることが出来たり、ロンギヌス化でもVFDを出すパターンがあるため娘々の3枚目よりは優先順位が高いと考えます。青龍は後述の強欲で貪欲な壺でのデッキ内の飛びを考慮すると3枚目の優先度はかなり高いです。

・強欲で貪欲な壺 3

単純に打つと手札が増えるため初動の電脳堺にアクセスしやすくなります。デッキ内のリソースも朱雀と娘々で回復できるためデメリットもほぼありません。ダブっても青龍で捨てることが出来MAXまで採用したほうがいいです。打っても確実に初動にアクセス出来るわけではない、エグイ飛び方した時の印象が強くて自由枠に置いていますがほぼほぼ確定枠です。

・金満で謙虚な壺1~2

上記の強欲で貪欲な壺に比べてデッキを捲れる枚数多く、初動にアクセスしやすいです。しかし、スタチャやアーケティスのドロー効果を破棄することになり強い展開が行いにくくなります。事故負けが嫌なら2枚までは採用してもいいと思います。

・三戦の才 1~3

壺系統や共通効果持ち電脳堺にうららや増Gを打たれた際に強く打てます。嚙み合い系のカードなので採用分かれます。12獣や鉄獣等のメインフェイズで効果を使うデッキが多ければ複数枚採用しても問題ないと思います。自身は誘発をもらっても勝てるように自由枠の中では三戦の才の評価を高くしていました。

・おろかな副葬1~2

青龍を落として電脳堺にアクセスできます。手札2枚で1枚サーチの為あまり強くありませんが事故よりマシと思って最初の構築では入れていました。

自由枠(エクストラ)

枚数多いためよく入っているものだけ解説します。

・電脳堺凰-凰々 

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ランク6 場と墓地の表側のカード除外 実質除去耐性持ち。後手で強い電脳堺ネーム持ちです。半確定枠ですが使用頻度は少ないです。

・迅雷の竜騎士ガイアドラグーン

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ランク7 大体トレミスか凰々の上に重ねてアーゼウスの素材になります。素材使い切ったエクシーズが妨害手段になるため枠あれば入れた方がいいカードという印象です。

・天霆號アーゼウス

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ランク12 エクシーズが戦闘を行ったターンに自エクシーズモンスターの上に重ねられ、素材2個で自身以外の全体墓地送り。自場カード破壊されると素材埋める。2ターン目以降エクシーズを妨害に変換できます。凰々で面を捲った後ガイドラ→アーゼウスと繋ぐことで返しを準備できます。エクシーズを使用するこのデッキでは半確定枠と考えています。

・幻影騎士団ブレイクソード

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ランク3 自場と相手場のカードを1枚ずつ破壊します。これも後手用のカードです。自分の場の電脳堺門を割って相手の場に触ることが出来ます。ランク3の中では1番マシなカードですが正直使用頻度は少ないです。

・No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ

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ランク6 素材使わず相手の場の全モンスターの攻撃力を0にできます。強引な1キルを狙うときに重要で、このカードとスタチャの全体攻撃効果で相手の面に関係なく8000を削る場面があります。後手で増Gが直撃した試合でワンチャンを狙えるためのはこのカードだけの為、自身は自由枠の中では1番必須枠に近いカードであると考えています。

・幻子力空母エンタープラズニル

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ランク9 相手の手札場墓地デッキトップのカードいずれか1枚を対象を取らない除外を使えます。当初は二ビルに対してこのカードのハンデス効果で踏めると考えていましたが、相手が割り切ってVFDまで溜められた場合それほど効果がないことが分かり評価を下げました。VFDが効きにくい罠デッキに対してはハンデス→ターン返ってくれば場除外と2枚のリソースを削れるため、採用の余地は十分にあります。

3.新倉敷csでの構築および展開紹介

今回の本題です。7/22の新倉敷csで使用した構築を再度貼ります。

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それまでの構築との違いとして、バスターギミック及びエクストラにハリファイバー、アウローラドン、ルイキューピットを搭載しています。

これによって、緊急テレポート、ワンフォーワン、サイキックリフレクターの計4枚の1枚初動で「VFD朱雀+α」という電脳堺で目指すべき盤面を形成することが出来ます。以下に展開を紹介します。

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