抹茶メイプル

大学生。本を書いたことがあります。 Noteも色々書いてる途中です。

抹茶メイプル

大学生。本を書いたことがあります。 Noteも色々書いてる途中です。

最近の記事

「本を読んでいる」自分が大嫌いだった。

昔から本を読むことが好きだった。 お小遣いをもらうと、真っ先に向かうのは本屋さんだった。月のお小遣い一千円。同級生たちがお菓子やジュースに使う中、当時小学生の僕はそのほとんどを本、特に小説に費やしていた。重松清、森絵都、恩田陸、百田尚樹… 本を手に取るときはいつもワクワクした。美しく彩られた表紙、新品の本の香り、ページを捲る度にそよ風が吹く。本はいつだって僕の友達で、僕は読書を愛していた。 だからこそ、僕は今、「本を読んでいること」を鼻にかける自分が大嫌いだ。 大学生

    • ある天才科学者の発明と教訓

      あるところに、天才科学者がいた。そう、彼は紛れもなく天才だった。おまけにルックスも良かった。人類の歴史に残るような偉大な発明もした。非の打ちどころのないような人物かもしれない。しかしながら、彼にはある「欠点」があった。 著名な医者の両親のもと生まれた科学者は、恵まれた環境で育った。物に満たされ、両親にも愛され、おまけに頭も飛び抜けて良かった。天才ゆえ受験ではほとんど苦労せずに有名な大学に入ったが、華の大学生活は科学者に遊びを教えた。ギャンブル、お酒、女の子。40歳近くになる

    「本を読んでいる」自分が大嫌いだった。