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授業作り 超基礎 ~導入作り~

私は授業の導入作り=疑問作りだと考えています。

疑問を持つ。つまり「なんで?」という思いを生徒に持たせることが大切なのです。

例えばみなさんも「なんで地球は丸いの?」と思ったら

その答えを知りたくなりませんか?

(すみません。なぜかは知りません(笑))


つまり疑問を持つと知的好奇心が生まれるわけです!!

だからより大きな疑問を持つと、より知的好奇心が刺激され

「えっ、なんで?先生はやく教えてよ!!」となるわけです。

こうなったら教師は

「まあまあちょっと待ちなさい。今から一緒に考えていこう(ニヤリ)」となるわけです!


ということで疑問の作り方ですが・・・


大体、教科書に疑問がのっています!教科書やっぱりすごい!

(授業が上手な先生は、自分で疑問を持たせるような導入を作るのがめっちゃ上手です。)

ただし、このまま使うと小さな疑問のまま授業が始まってしまうので

これをできるだけ大きな疑問に変えていくわけです。

その作業手順は

①教師が疑問を見つける。

②生徒のスタートラインをならす。

③生徒が自分で作業する。

④みんなで予想する。

です。


では先ほどの琉球王国のページでこれをしていきましょう!

①教師が疑問を見つける。ですが

もう教科書にのっている男の子が疑問を言葉にしてくれています。

「琉球の首里城正殿と中国の宮殿で似ているところはどこかな?」

今回は、これをそのまま使います。

教科書には、疑問(授業の切り口)になるようなところがきちんと準備されています。あせらずゆっくり探してみましょう。

次に

②生徒のスタートラインをならす。ということですが

知識を持っていない子を同じスタートラインに立たすというイメージを持ってください。

この中でいうと「琉球」とか「首里城」とか「明」とかわかってない子にとっては疑問の前に「???」状態なので

「琉球って現在の言い方でいうと何県?」

「首里城っていうのはね・・・」

「明は、現在でいうとどこの国?」というように最低限必要な知識は

みんなで確認したり、説明したりします。

知っている子は大体喜んで挙手してくれます。

③生徒が自分で作業する。

なぜ生徒が自分で作業するのが必要かというと

「自分で見つけた疑問は、自分で解決したい」という欲求が強くなるからです。

人に見つけてもらった疑問は解決しようという意欲もわきにくいです。

自分で疑問を見つける。もしくは見つけた。という思いにさせていきます。

ここでは、実際首里城と明の宮殿で似ている箇所を探してもらいましょう。

「時間制限○分以内で○個以上見つけよう!」という課題を加えることで

ゲーム性も上がります。

今回であれば生徒の状況にもよりますが、

大体「2分で5個以上似ている箇所を探そう!」というのがちょうどいいと思います。(ちょっとだけハードルが高めの方が生徒もやる気がでます。)

そのあと生徒に意見を出してもらうと多分5個以上でます。

ここまでの①②③の流れで

「一見、関係のない(と思われる)沖縄の首里城と中国の宮殿がこんなにも似ている!なんでなんだろう?」

というように問いかけてあげると疑問が大きくなっていきます。

④予想する。

そして大きくなった疑問について、生徒に予想してもらいます。

おそらく

「琉球は中国に支配されていた」や「琉球と明は仲が良かった」などの答えがでてくると思います。

もしくは塾で習っていたり、教科書を見るのがはやい子は

「貿易していた!」とでるかもしれません。

しかし、それが全ての答えではないです。また、このあとの授業展開では

「中継ぎ貿易にはどのようなメリットがあったのか」という

新たな疑問にもつなげることができます。

ここでは「本当にそうかな。みんなで一緒に今から考えよう!」という展開で、教師側もあせらず授業を進めていきましょう。


ちなみにですが、今回は予想したことと答えにあまりギャップはないです。

というかほぼ正解。

しかし、ここで予想を裏切るような答えが後からでてくると

生徒の知的好奇心はまた強くなります。

予想と答えにギャップがあると、知的好奇心は強く刺激されるからです。

授業の上手な先生は、こうして疑問を持たせて解消!でもそこに予想とのギャップがあって「へえ~そうなんだ~」とするのがすごく上手です。

このことを覚えておくと、そんな授業の上手な先生と目指すことができると思います!

では次回は導入作り~実践編~です!



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