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初めて「推しが死ぬ」という事を経験した話【キミガシネ】

皆様、「キミガシネ ―多数決デスゲーム―」というゲームをご存知でしょうか。そして同時に、推しが死ぬというご経験があるでしょうか。

こちらのゲームはタイトルの通りデスゲームもので、個性豊かなキャラクター達が生き残るために時に協力を、時に敵対をしながら脱出・生存を試みるトークアクション・レトロホラー作品です。

まだ未完の作品ですがボリュームもあり(2020年4月11日現時点で推定プレイ時間なんと10〜11時間)、未プレイの方はぜひプレイしてみてほしい作品です。

↓プレイはこちら(PC・スマホどちらからでも無料でプレイできます)↓

そしてこの記事は、推しが死ぬという経験なんてそうそうないだろうと思っていたオタクの一部始終を今更ながら綴ったものになっております。

※この記事には作品のネタバレしか含まれておりません。閲覧の際はご注意ください。

(思うままに書いていたらオタク特有の長文になってしまいました。本題は目次の「そして推しが死んだ」をご覧ください。)


・キミガシネとの出会い

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まず、題名にもある推しとはこちらの左側キャラクター、影山蘭丸くんです。右側は主人公の千堂院紗良(チドウイン サラ)さんとなっています。作中では名前がカタカナで表示されるので今後は記事内でもカタカナで書いていきます。

そもそも私がキミガシネを知ったきっかけなのですが、YouTubeでランマルがサムネの動画がおすすめ表示されたことがきっかけでした。

なんだか気になるキャラクターがいるな...と思ったもののなんとその動画はパート40、そこにたどり着くまでの道のりが軽い海外のドラマみたいな長さをしています。また、タイトルも相まって一体どんなゲームなんだ…と一瞬で惹かれました。

とても気になる。しかしそこまでが長い...と思いつつも合間合間に動画を見つつ、徐々に作品にハマっていきました。

何を隠そうこのキミガシネという作品、デスゲームものなのに要所要所にギャグが盛り込まれていて、シリアスながらも笑いどころがあるというなかなか類を見ない作品になっています。

元々シリアスとギャグが同居する作品が好きだったこともあり、序盤から一気にのめり込んでしまいました。

ランマルが登場するのは終盤頃なのですが、序盤中盤も様々なキャラクターとの出会いや別れ、面白い謎解き、シリアスなシーンに愉快なギャグといった飽きることなくひたすらに楽しい空間が続いていました。

そうしてやっとランマルが登場する回になり大歓喜して動画を見ていた頃、コメント欄に気になる書き込みを見つけました。

「実況者さんと違うルートだとランマルがヤンデレになる(要約)」



え!?

推しがヤンデレになる!?!!!!!?

そのルート、やるっきゃねえ!!!!!!!


こうして自分でキミガシネをプレイすることに決めました(そもそも自分でプレイするという決断がとても遅くて製作者様、関係者の皆様、ファンの方々に土下座して回りたいですね)。


・分岐ルートがすごい

キミガシネというゲームは複数のルート分岐が存在します。

例えばこちらの画像のような分岐。

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かわいい

ギンくんという大変可愛らしい癒し系少年と何をして遊ぶか選ぶことができます。

このような選択肢は選んだものによって見られる会話、スチルが変わりますが、どれを選んでも最終的には同じ会話・展開に収束します。


次にこちらの画像。

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こちらには多数決で誰を殺すかという選択肢が表示されています。

この時点では上段真ん中の女の子(カンナ)に3票、上段右側の男性(ソウ)に3票、下段左側の女性(ナオ)に2票入っています。

諸事情により左上の男性(ケイジさん)には投票できませんが、なんと他の3人誰に投票するか選ぶことができます。もちろん、投票した相手は死にます(投票に役職ルールがあるのでナオを選ぶとエンディングになりますが)。

そう、ストーリーを進めるためにはカンナかソウを選ぶ必要があります。

カンナを選んだらカンナが死にソウが生きる。

ソウを選んだらソウが死にカンナが生きる。

どちらかを選ばないと先に進むことができません。

そしてどちらを選んだかによってその後の展開が大きく変わります

その後のキャラクターの生死にすらこの選択肢が関わってしまいます。

細かいものから重大なものまで分岐の多さが凄まじい。何周もして色々な会話を回収するのが本当に楽しいです。



ちなみにランマルが本格的に登場するのは最終章なのですが、なんとこのキミガシネ、初めてプレイする際にも一章・二章・最終章どこから遊べるか選ぶことができるのです。シンプルにすごくないですか?


・ランマルという男

実はランマル、主人公であるサラやその仲間たちに会う前にすでに死んでいます

この物語の初めに、最初の試練という与えられたミッションをこなすというイベントがサラたちにもあったのですが、ランマルはその試練にクリア出来ず道半ばで息絶えてしまったデスゲーム参加者の1人です。

推しが死ぬとか以前に出会う前に推しが既に死んでました

(それでもこの記事は一応タイトル詐欺じゃないので見捨てないでくださいお願いします)

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それなのに上の画像のようにランマルが普通に主人公らと話し、接している理由。実はこのランマルは本人を元に作られたAIを搭載したロボットです。

ランマル以外にも最初の試練をクリア出来なかった人々のほとんどがこのAIを搭載したロボットとなり「ダミーズ」という総称で再びデスゲームに参加させられています。

生存者とダミーズは1体1でペアを組むのですが(お察しの通りサラとランマルはペアです。青春だね)、お互いの目的は違います。

生存者はフロアマスター(デスゲームの主催者側の人物)を殺さないと全滅してしまうため、フロアマスターの命を狙います。しかしダミーズはフロアマスターが死ぬ前にペアを殺さないと自分たちが死んでしまうということで秘密裏にペアの命を狙います。

ただ、ランマルは共に行動を続けていくうちにサラに情が移ってしまい、サラに手をかけることができなくなってしまいます。

その代わり、

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サラ以外は殺せるそうです。


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ちなみにゲームオーバー時のイベントではサラに「死ぬな」と言ってくれます(死んでしまいますが)。ランマル的にはサラが死んだほうが助かるのに死ぬなと言っているあたり仲良し具合が分かりますね。青春だね


分岐によってランマルがヤンデレ化するとありますが、前述の投票で誰を生かし誰を殺したかによってヤンデレ化します。

ランマルのヤンデレ化条件は多数決でカンナを選び、ソウを生き残らせることです。

分岐の詳細としてはまず、当初サラと一緒にデスゲームに参加したジョーという親友がいました。しかし序盤の投票で死んでしまい、サラはジョーの幻影に悩まされることになります。

そしてカンナ・ソウの多数決でカンナを選ぶことによりソウはカンナを殺したサラを恨むようになります(投票の段階でこの2人はお互いを庇いながら周りに「自分に投票してくれ」と呼びかけていました)。

ソウは復讐のため、ジョーがサラを責め立てるようなAIを起動させそれを見たサラが壊れてしまい、ジョーに関する記憶を無くしてしまいました

実はサラはAIによる事前シュミレーションの結果で味方がいた方が弱くなるということが解明されていました。実際にAIのサラが他の参加者を殺害しようとする様子、人の死を利用するようなシーンも見られます。

そのためジョーの記憶を無くしたサラは他人を殺してでも生き残ろうという思考になりつつあります。そしておあつらえ向きに、サラとランマルは「他の参加者を全員殺せばデスゲームが終わる」(=優勝して脱出する)ということを探索中に知ってしまいました。


こうして他の参加者を殺して2人で生き残る道を選ぼうと提案するランマルに対してサラは

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笑みを浮かべながら答えます。

私には仲間を殺せない。わかってる、オレが全部やる。

ランマルを傷つけたくない。大丈夫、上手くやるよ。

相手が自分の思い通りの言葉を紡ぐように誘導していきます。

その後ランマルが仲間の名前を呼んだ際にサラの中に残っている僅かな仲間想いの心に触れたのか、やっぱり皆で一緒に生き残るんだという結論でこの場は収まりました。

しかしランマルはまだ諦めていませんでした。

単独行動をし始めたランマルはなんと参加者を罠にかけ殺害します。

再びみんなで生き残ろうと決心したのもつかの間、新たな犠牲者が出てしまったことに絶望するサラに対しランマルは

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ランマルの後ろがややショッキングなため一部加工しています。

もさもさ度マシマシサラのために全員殺すモードになっていました。

その後もサラたちの前に立ちはだかる敵の方に加勢したり、参加者を殺そうと画策したりと完全に闇堕ちしてしまいました。通称覚醒ランマル。

ヤンデレ、助かる。


・そして推しが死んだ

これ、今から推しが死ぬという状況です。

ランマルが覚醒していようとしていまいと、ダミーズ+生存者の中から挑戦者1人を生死の淵に立たせることでフロアマスターを倒すチャンスを得るというイベントが起きます。

全部で9個の箱から1つずつ選んでいき、その中にフロアマスターが入っていれば生存者の勝利です。ただしやっぱりこのゲーム、そんな簡単には終わりません。

選ばれた箱には下から上までドリルが貫通し、中に入っていたダミーズもしくは挑戦者は木っ端微塵になります。しかも箱を選ぶのは生存者だけでなく、フロアマスター自身も箱を選ぶことができるというルールです。

生存者、フロアマスター、生存者、フロアマスター…と交互に箱を選んでいくため、当たりを引くまでひとりずつ誰かが粉砕されていきます。

このイベントは謎解きを行い導き出した答えがあっさりと覆され、また推理をしてはまた食い違いが出て…となかなかに謎が謎を呼ぶ超展開が繰り広げられます。そもそもの仕様上最後の最後までフロアマスターを引くことができません。

どんな選択肢を選んでも生き残れるダミーズは1人だけ(挑戦者は無事なので生き残れるのは計2名)。中には謎解きの途中で確実に死ぬ事が決まっているダミーズもいます。

そう。

ランマルは確定死でした。

箱を選んだ瞬間、その選んだ箱に入っていた人が先程の画像のように映し出されるのです。ある者は死にたくないと叫んだり、ある者は残された仲間に想いを託したり……。

そして私はこの画面を見た瞬間ブラウザを消しました。
無言でブラウザを消しました。

衝撃を処理するために一旦寝ようと思い寝室に向かいましたが、その後ガチめに2時間くらい眠れず虚無の時間を過ごしました。

推しが死んだ瞬間の私のツイートです。忘れられる訳が無いだろ


推しが死ぬとガチめにリアルに精神的ダメージを食らうんだなということ、人って理解できないことが起こると本当に言葉が出てこないんだなということを身をもって学びました。

ここに来るまでに命を落とした仲間もいますし、特にダミーズが死んでもそこまで驚かないなと当初の私は思ってました。というより、なんならこのイベントに至るまでに要所要所でダミーズが死ぬ分岐もありました。その数々の分岐を乗り越えて遂に生を勝ち取ったと思っていたのですが、マジでそんなこと無かったです。

あ、別の選択肢を選べばランマル死なないんじゃない!?と思って試しましたが無駄でした。
前述通り最後の最後までフロアマスターを当てられない仕様のためいくら死に抗おうとしてもそもそも抗えませんでした。

よりによって主人公であるサラと親しかったキャラクターを確定死にするのか〜!!!キミガシネ、最高だ〜!!!と何回も天を仰いでいました(クソデカ感情ジェットコースター)。

それでもなんとか次の日には気持ちを整理してようやくランマルの今際と向き合う覚悟を決め、先に進むことにしました。

ちなみにキミガシネはオートセーブではないのでブラウザを消したことによりもう一度このシーンを見る必要が出てきました。この2日間に二度、つまり1日1回ペースで推しの死を摂取しています。過剰摂取でこっちが死にそう


覚醒してないランマル
覚醒ランマル

死を受け止める覚悟をしたものの、ランマルの最期の言葉は覚醒していてもしていなくても、どちらでもサラへの想いが込められていてそこでまた心が折れそうになりました。覚醒ランマルはそもそもサラのために皆を殺そうとしていましたし、また道半ばで終わってしまうんだなと思うとなんともなんとも……。

それでもなんとかイベントを進め、推しの死というものに幕を閉じたと思った瞬間。

まさかランマルの死と同じくらいか、それ以上に衝撃的で理解し難いことが起こるとは思ってもいませんでした。

衝撃展開の怒涛の畳み掛け、流石だ……
こちらはリアル30秒くらい画面を見て固まってました。
人って理解できないことが起こると本当に言葉が出てこないんだなということを身をもって学びました(2回目)。
この衝撃展開はぜひネタバレ無しで皆様にも体験して欲しいです。



ちなみにランマルが覚醒した状態で間違った推理をするとランマルが嘲笑してくれますありがとうございます!

先述通り、この確定死イベントよりも前にランマルが死ぬ分岐ルートもあります。最初はランマルが死ぬルートに行ってしまったけど、今度はランマルが死なないルートに来れたぞ!と思っていた矢先にこの確定死イベントが来た場合本当の地獄ですね。


・推しの死を経験して

キミガシネを通して推しの死を、もっと言うと既に死んでいる推しの死というあまり他にない経験をしました。

それまで推しが死ぬような作品には触れてこなかったので(死ぬとしても正規ルートなら生きているとか、ゲームオーバーの時だけ死ぬとか)、ようやく推しが死んだ時の喪失感・脱力感といったものを身をもって学びました。オタクとしてなにかランクアップした気がします。

この推しの死を経験してから実は半年以上は経つのですが、今でもふとした瞬間になんとも言えない感情になる時があります。推しが死ぬことの影響力、恐るべし。

キミガシネはまだ未完の作品となっていますが、今後更新された際、完結した際にもランマルとの出会いや別れの事を思いながら進めていくんだろうと思います。

徐々に完結に向かいつつあるキミガシネ、皆様もぜひプレイして推しの死を経験し、一緒にラストを待ち望みましょう。
↓プレイはこちら!(PC・スマホどちらからでも無料でプレイできます)↓


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