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ネームバッジ制作について

こんにちは、麻呂です。最近会社を辞めました。
今日は表題について、コミッションでお受付しているネームバッジ制作について制作過程を記事にしてみようと思います。暇なので。
過去私にネームバッジをご依頼いただいた方がご覧になって「へー」と思っていただけたり、そのうち依頼しようかなと思ってる人が「ふーん」とおもっていただけたり、これから自分のキャラのネームバッジを作ってみたい人なんかが「は〜ん」と思ってヒントになったりしたら嬉しいです。
百舌鳥くん写真の使用許可ありがとうございます。

ネームバッジ制作の流れ

そもそもなんでネームバッジって言うんですかね?名札でよくないですかね。とろまろ工房ではネームバッジは大体次の工程を踏んでお作りしています。

  1. デザイン・下書きを作って提出・ご意見頂いて修正

  2. 絵の清書と調整

  3. 印刷・切り出し

  4. ラミネート

大仰に書いた割に普通ですがこの記事では各工程で実際に気をつけていることとかを過去の作例の画像も交えてご紹介できればと思います。

1)デザイン・下書きを作って提出・ご意見頂いて修正

ご依頼をいただいた段階で、どんなポーズがいいか、どんなイメージか、その子はどんな性格のキャラなのかをお伺いして、下書きを作っていきます。
今回は「あざとく照れ笑い」のご指定でスタート。

きゃぴ⭐️って感じにしようと思って書き始めた
(※””照れ””笑い要素忘れてた)
すこーしカメラを見上げてる感じとかどうかなと試行錯誤したり
んでけっきょくピョコンと足を跳ね上げる感じに

個人的にこの子【マカロ】は「腰の細い感じとかちょっとフェミニンでありつつボーイッシュさも残る感じをどうにか出したいな〜〜〜」とおもいつつコネコネして、画像3枚目の段階でご依頼者さんに一度お目通しいただき、OKをいただいたので次の行程に進みました。

デザインするときに気をつけていること

ご依頼いただいた以上「いい感じ」のネームバッジを作りたいですし、ネームバッジがかわいいとテンションあがるじゃないですか。私がデザインするときに気をつけてることとかをいくつか挙げてみます

■見切れを恐れるな😡💙

たぶん一部のデザイン書とかでもよく言われてるんじゃないですかね?
ネームバッジに限って言えば「名前」の部分なんですが、私の場合はわざと・積極的に絵に被せていくようにしています。

キャラクターがこぢんまりして見える感じがしません?
なんとなくまとまり感が増した感じがしませんか?


これなんかは依頼じゃなく趣味で作ったものなんですが、ほとんど名前は見えません。
(知名度もあるキャラなので名前見えなくてもあんまり問題ないかなと思って作ったところはあります)

ということで文字の置き方でなんかしっくりこない人は思いっきりキャラと被せてみるとちょっと違った印象になる・可愛くなるかもしれないですよ😡💙
案外、イベント中って名札はひっくり返っちゃってたり、名札してても「なんて子ですか^^」って話しかけられるじゃないですか。
(しかもしゃべって答えますよねだいたいは)
なので私は同じ面積の中で絵の割合を多くして、「可読性」よりも「まとまり・それっぽさ」優先にするのが好きでついこういうデザインが多いですね。

■見せたい模様はモチーフとして置いちゃう😡💘

キャラクターによっては、背部や大腿部に特徴的な模様や印象的な模様があって、そこを書きたいこともあると思います。
ただデフォルメには限界があるので全部が全部「魅せ」ポーズでレイアウトするのは難しいので、そういうときは枠外にモチーフとして書いちゃいましょう😌💚

背面にも正面にも印象的な模様が多い子だったので、背面の模様はモチーフとしてあしらいみたいな感じで置かせていただきました😃


あとこれデザインとあんまり関係ないんですけど頭身が低い絵を書くのに苦手意識がある方はケロロ軍曹(ケロン人)の絵を書くといい感じにアタリをとれる気がします。


2)絵の清書と調整

下書きにOKをいただいたら次はいよいよ清書です。
色々過程を吹っ飛ばしますが、今回はこんな感じの仕上がりに。

今回はいつもとテイストをかえてパステルカラー風に仕上げてみました
お気に召していただけたのでこれで進めることになりました。
※今後はご依頼いただくときに「いつものやつ風」「パステルカラー風」選べます笑
これいつもの風です。

こだわりとまで言うつもりはないですがポイントとして文字は必ず手書きで書き直す(あえて汚い線にする)ようにしています。
そのほうがかゎEもん💚
早速印刷してラミネートしていきたいところですが、
ここで依頼者さんには模様の塗り間違いチェックをしていただきます。
※本当に危ないんです。これが。
なお、デフォルメの都合上肉球はわざと省略することがあります。
マカロは本来だと黒い肉球がありますが野暮ったい感じになってしまったので省略しています。

また、データの段階で「ラミネートするときの台紙の色」もシミュレーションしておきましょう

迷った時は次の色にしておけばダサい感じにはならないと思います
✅瞳の色に近い系統の色
✅印象的な装飾物と同じ色(首輪・アクセサリーなど)
✅最強・黒
何個か試して、今回は瞳の色寄せで「青系」にしようと思います。

3)印刷・切り出し

さあ!セブンイレブンで印刷したらいよいよ切り出しだ!!
誕生日プレゼントはインクジェットプリンターでお願いします!!!

後述しますがとろまろ工房ではネームバッジの裏面に
SNSアカウントのQRコードをお入れすることをおすすめしています
(2個印刷してるのはしくじった時用の保険です)

切り出し線はフリクションボールペンで書き込むといいです。ラミネーターの熱で消えるので。

どんどん切り出していきましょう。

このくらいまでやってからミスすると本当に叫びたくなります

文字とキャラの隙間などの細かい部分は、
私はできるだけ攻めるのが好みです。
仕上がったときより一段と締まる気がします。

このくらいやってもやらなくても一緒だろ!なんて思わずに、
めんどくさがらずにしっかり抜きましょう

そしたら今度は台紙のほうも一回り大きく切り出していきます。
同様にフリクションボールペンで下書きを書いていきま

ちょっと待った!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

実はフリクションのインクって、消えてるわけじゃなくて「熱に反応して白くなっている」んですよね。
なので、表側に思いっきり下書きをすると、ラミネーターに通した後も完成品に白い線が残ってしまうことがあります。
なので、型をとる時は反転して裏側に書き込むようにしましょう。

万事OK


ちなみに、台紙の方は細かい隙間まで攻めなくて大丈夫です。
ラミネートフィルムがどうしても浮いてしまうので、接着強度が落ちるうえに、貼り付かなくなった部分が白くなって汚くなってしまうんで><


また、前述の通り、裏面にはSNSアカウントをQRコードにして載せるようにしています。
✅イベントで「写真どこに送ればいいですか😃」と聞かれたときに見せる
✅紛失したときの生還率を上げる
目的です。
材料を全部切り出したら、いよいよ完成間近です。


4)ラミネート

材料がそろったらいざラミネートです。
台紙に、切り出した素材をスティックのり等で貼り付けていきます。

ノリは、できるだけ全面につけるようにしましょう。
「え?ラミネートで固定されるんだからチョン付・仮止めくらいでいいんじゃないの?」と思ったそこのあなた。
ラミネートで接着されるのは外周だけなので、真ん中に挟んでる紙同士がある程度しっかり接着・固定されていないと、折れたり曲がったりするうちに中空になってぐにゃぐにゃになってしまうのです。

そしていよいよラミネーターに通すわけなんですが、
私は正直この瞬間の気持ちよさがたまらなく好きでネームバッジ製作を承っていると言っても過言ではないです。
今回は録画したので特別にみなさんにもお見せしましょう。

この、ニュルーーーーーっとつやつやな完成品がラミネーターから出てくる瞬間が気持ちいいんですよ。動画だとあんましですが。

ちなみに金具?は、最近は全部これを使っています。
ハトメとか色々やり方ってあると思うんですけど、
私はこれが一番しっくりきました。

接着については、Gクリアを使っています。
材質的にはアロンアルファでいけるんですが
アロンアルファは瞬間的なひっぱり・衝撃に弱いので
イベント会場とかで不意に引っかかってブチッといっちゃう危険がある
ネームバッジには向かないと思ってます。


そんで切り出して完成。
よし、今回も可愛くできたゾ💕

ということでこんな感じで完成してお届けしています。

どなたさまのご依頼であっても私の絵を名札代わりにお使いいただけることは大変光栄に思います。ありがとうございます。

下記のツイートの通りに現在引き続きご依頼お受付中なので
最後に宣伝をさせていただいてこの記事を終わろうと思います。
冒頭に書きました通り、自分で作ってみようかなと思っている方にも何かヒントになれば不幸中の幸い極まり無いです。
最後までお読みいただいてありがとうございました。


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