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「分からないことを聞く」なぜ難しいのか

 「分からないことを聞く」というと当たり前じゃんと思いますよね。でも、仕事や日常のシーンをよくよく振り返るとできていなかったり、想像以上に難しいと感じました。そんな日頃の当たり前と思われる事柄を考察してみたいと思います。

 コミュニケーションをとるシーンで分からないことが生じた場合、2パターンあるかと思います。1つ目は、その事柄を分からないと自分で認識できているケースです。例えば、話し相手が「この発想はコペルニクス的転回だ」という発言をした場合に、コペルニクス的転回の意味を知らなければ、「コペルニクス的転回とは何ですか」と聞くことができます。 
 とはいえ、コミュニケーションは言葉のやりとり以外にも様々な要素で構成されるため、分からないことを聞くのが難しい状況もあります。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥ということわざもありますし、分からないことを聞くのがもちろんよい方法ですが、相手との関係性やシチュエーションでその場で聞くことが難しかったり、あえて聞かないことが最適な場合もあると思います。

 2つ目は、そもそも分かっていないことを自分でも認識できていないケースです。例えば、仕事で上司に「次の会議で使うプレゼン資料を作っておいて」と言われて「はい、分かりました」と答えた場合。自分としては分かったつもりで回答していても、よく考えると分からないことや確認したい事項が出てきます。「次の会議とは新しい商品開発のプロジェクトの会議でいいのか」「会議の出席者は誰なのか」「会議のゴールは何か」「与えられた時間はどの位なのか」など、ここまで極端でなくとも、よくよく噛み砕くと自分でも分かっていないことが表出するケースもありますよね。自分で認識していないことに気づくことは難しいです。

 2つ目のパターンへの対応方法は、相手の話を傾聴すると共に、自分が分かっていないことは何かを把握しておくことです。先程の例で言えば、「次の会議とは、新しい商品の会議でいいですか」「会議の出席者はどなたですか」「プレゼン時間はどのくらいですか」「プレゼン資料はいつまでに作れればいいですか」など作業を進める上で必要だけど分かっていないことは何かという視点を持った上で聞くことがポイントになると思います。
 5W2Hなど様々なシーンで使用できるフレームワークがありますから、自分の頭の中で照らし合わることで分かっていないことを俯瞰的に把握できると思います。私も後々これ分かっていなかったとやりがちなので、気をつけていきたいです。

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