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「波乗り型」コミュニケーションを極めるには

 前回「話し方のスタンスについて 〜「綱渡り型」から「波乗り型」へ〜」というテーマでnoteを執筆しました。
 「綱渡り型」コミュニケーションとは、声に発する前に頭の中でシュミレーションを行い、話しても問題ないと確認してから声に出すスタイルのことです。まるで「綱渡り」をしている時のように一歩一歩安全を確かめてから話している様子です。
 一方の「波乗り型」コミュニケーションは、話す時にある程度間違えることを前提に思ったことをストレートに、まるで「波乗り」するかのように話していくスタイルのことです。正解かどうかを考えるのでなく、感覚に身を任せて話していくのです。

 この「波乗り型」コミュニケーションを意識して日々の仕事や活動の中でいい感覚を掴めつつあるので、どうすれば定着するのか考察してみたいと思います。
 1つ目のポイントは、考えがまとまっていなくても声にすることです。まずは、声に出してみて、その中で思考をまとめていくのです。綱渡り型中心にとってみれば、考えがまとまっていないのに話始めることは怖いことでもあります。ただ、声に発する時点で自分なりの違和感だったり意見がある訳なので、その感覚に身を委ねることが大事です。また、一言一句間違えずに言おうとする意識が働いてしまうことが問題だと思います。まずは感じていることを伝えてみて、相手の反応を見ながら補足したり、修正すればいいという意識を持つことが必要です。

 2つ目のポイントは、短い文で区切ることです。綱渡り型コミュニケーションは相手の反応をすごく気にしているので、言い切るのが怖いです。なので、「〜でして、〜みたいな、〜で」のようないい回しが多くなってしまいます。ただ、これでは何を伝えたいのか分からなくなります。相手のことを慮るせっかくの気持ちが台無しになってしまいます。だから、最初は怖くとも「〜です。〜になります。〜としました。〜と考えています」と短くいい切ることが大切です。
 さらに、波乗り型は綱渡り型とは異なり、思ったことを言葉にするので、そんなにまとまっているわけではありません。区切らずに話すとダラダラ話してしまうことにもなります。だからこそ、短く区切ることは意識していきたいのです。

 コミュニケーションの型に限らず、自分が当たり前にやっていた習慣を変えることは簡単ではありません。自分の感覚をあえて変えることは違和感や感情、恐怖との戦いもあります。ですが、上記のポイントを意識しながらいい方向にコミュニケーションスタイルを変えていけるよう引き続き頑張っていきたいと思います。

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