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具体と抽象のバランス〜具体的に話す重要性〜

 自分の思考や話し方を振り返ってみた時に、抽象的になりがちだと気づきました。例えば、ある事柄をインプットする時に、エッセンスは掴めるのですが、具体まではあまり考えないため、少し時間が経つと何だっけと忘れてしまうこともあります。人に説明する時に具体による手触り感がないため、納得感が生まれない時もあります。そんな時に考えたのが、「具体と抽象」のバランスです。行きつまりを感じた時にはどのレベル感で考えているのかまず意識してみて、話す内容に反映させていくのがいいと思います。私の場合は抽象的に考え、話しがちなので、意識的により具体的に考えていくのがよいと思っています。

 具体的に考えて話すには、どうすればいいでしょうか。まずは、何か考えた際にセットで具体例を出すのがいいと思います。例えば、「理想のシニアは?」と聞かれた際に、「自分の立場や考えに囚われずに、後輩が出てきた時にもリスペクトできる人」と答えるだけでなく「ひふみんのような方」と具体的に答えた方がイメージが鮮明に伝わります。
 またインプットとして「やめるのが難しいことが始めるハードルを高くしている」という教訓を聞いたとしたら「自分の周りでいうと、会社の部署を超えた改革推進チームがそうだな。一度手を挙げると辞められないよな」と自分ごとに置き換えて具体例を出してみるのです。一つ何か答えを出したり、インプットする時に、具体例まで落とし込むクセをつけることが思考のトレーニングになるかと思います。

 また私は人に分かりやすく話したり、説明することが得意ではないです。どこから話そうかとかポイントは何だっけとなり、話し始める時にしどろもどろになってしまうこともあります。そのような時にも具体化することが大切だと思います。具体化とは、実際に話している時の様子を忠実に再現してみることです。シミュレーションということなのですが、その場にいるかのように一つ一つのシーンを徹底的に再現することにこだわります。「本日は新規事業プロジェクトの進捗を報告します。事業の全体像と現在位置はこちらの資料を御覧ください。それでは説明にはいります。・・・」というように一言一句再現してみるのです。そうすることで言いたいことは何かあるんだけど、どう話そうという状態を乗り越えることができると思います。

 しっくり来ていないと感覚的に思った時には「具体と抽象」のバランスが取れていない可能性があると思います。なので状況を一歩引いてみて、どのレベル感で考えているのか冷静に分析することが大事かと思います。私の場合は抽象的に考えるクセが強いので、相手に具体を共有できていないケースが多いです。だからこそ、具体例で考え話す習慣を身につけられるようにしていきたいです。

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