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「未知なる生物界への扉!階段に現れる虫たちの謎解き」17 ”シバスズ”

あなたの住まいの階段を使って新たな冒険に出発しませんか?

私は健康のために階段を使っていますが、階段で目を凝らすと、ふと動く小さな虫がいることに気が付きます。そして昨日いた虫は何処かへ行き、別の虫が現れ、入れ替わっていくのです。

実はこの無機質な階段には驚くべき生命の多様性があります。

本記事では、私たちの日常生活に潜む小さな虫を探索し、階段に毎日現れる虫の正体に迫りたいと思います。

前回出現した虫はルリチュウレンジハバチでした。
一瞬ハエかとも見えるメタリックな瑠璃色でした。

今回の来訪者はどのようなムシに出会うのか。

いつものように階段を下りていくと、階段の壁に小さな虫が目に留まりました。

コオロギ系?

とても小さい。

早速、グーグル先生に確認をとります。

うーん、難しい。

写真が一枚しかないので、全く見当がつかないので、ピタリと合致するのが見つかりません。

ヒットした中では長翅型のシバスズによく似ています。シバスズであることを前提に調べていくことにします。

シバスズ (Polionemobius mikado)

バッタ目、コオロギ科、ヒバリモドキ亜科の昆虫で、オスは「ジー・ジー・ジー」と鳴くことが知られています。

平地の草地でふつうに見られますが、小さいのでよく探さないと見かけることはないです。むしろ、鳴き声でその存在を知ることができます。

鳴き声について

シバスズはエンマコオロギやスズムシのように優雅な鳴き声ではありませんが、よく鳴いています。

文字で示すと「ジーーーーー、ジーーーーーー」と表現するしかなく、とても地味ですが、耳を澄ましてみましょう。きっと聞こえるはずです。

普段姿を見ることはほとんどありませんが、今回偶然、階段に迷い込んできたので、小さかったけど目立ってしまいました。

短翅型と長翅型が存在し、長翅型はよく飛ぶので灯火に集まることがあります。

写真では明らかに長翅型なので、飛んで階段の袋小路に迷い込んだのだろうと想像できます。

シバスズ 2023年7月6日撮影

鳴く虫は主にオスが鳴きます。

鳴き声を主に縄張り主張求愛に利用しています。鳴き方も種によって様々で、求愛に用いる鳴き声は趣深いものがあります。

でも、シバスズの鳴き声は「ジーーーーー、ジーーーーーー」としか聞こえず地味ですが、私たちには分からない深い意味があるに違いありません。

階段にいると鳥たちの餌食になるので早く本来の芝に戻ってほしいものです。

今回の来訪者はシバスズでした。

次はどんな虫に出会うのでしょうか。
どんなふうにワクワクさせてくれるのか
次の来訪者に期待したいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

※虫の同定(自然科学で、分類上の所属を決定すること。)は本来難しいので、間違っていたらご指摘頂けますと修正しますのでコメント頂けますと嬉しいです。


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