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よつばと!

これまでいくつか好きな漫画について記録しましたが、

漫画を読み漁っていた中高時代とは別に
大学の頃出会った好きな漫画の記録です。
ここ2,3日で15冊読み返しました。

漫画をよく読む方ならきっと皆さんご存知でしょう
「よつばと!」。
最近はなかなか新刊が出ないことでも有名ですが、
なんともう20年以上続いている作品です。

作者あずまきよひこさんといえば、
個人的に「あずまんが大王」を先に読んでいて好きだったのですが
なかなかこちらを読む機会がなく。
大学1回生の頃に3回生の先輩が
就活に疲れて「よつばと!」を大人買いして貸してくれたのがきっかけで読み、
私も社会人になってから集め出しました。

20年も前に始まった作品なので、
今と少し価値観の違う描写もありますが
逆に、当時を生きてきた人間からするとしっくりきます。
昨今の不寛容なポリコレガチガチキャンセルカルチャーにはうんざりしているので、
こういう作品で時々心を浄化しています。

読んでいると2分に1回くらい
「よつば可愛い…」とにっこりしてしまいます。

この作品に対してはよく
"悪い人が出てこない"という表現をされてる気がしますが、
全員ほどよいテキトーさでそこまで深い関わりがないので
僻みや妬みや憎しみなどの黒い感情が出てこない
穏やかな日常の切り取りという感じです。
人と人が関わるのにほどよい距離感。
重めのドロドロした話も大好きですが
(秘密とカレカノが好きな時点で言うまでもありません)
このくらいの関係性が理想です。

よつばちゃんの実の親ではないとーちゃんは、
子育てのままならなさに
イライラしすぎたりがっかりしすぎたりせず
まぁこんなもんやろ
の精神で育てているあっさりさもあって、
過保護に肯定しまくるわけでも全否定もしない、
きちんと一人の人間を責任持って面倒を見ているのが見ていて心地良いです。

子育て経験はないですが
言っていることが支離滅裂だったり
言ったこととやっている事が違ったり
大人同士のコミュニケーションだったら腹が立つことも
子供が育つ上では必要な過程です。

子育てに正解はないと思うのですが
一切怒らない仙人のような親なんて怖いですし
イライラを溜め込んだら親のほうが折れてしまいそう。
親も完璧じゃないからこそ子供にも完璧は押し付けない、
肩肘張らない子育てで周りにも気軽に頼れるとーちゃんの育て方は
なんだか良いなぁと思います。
お隣(綾瀬家)や友人(ジャンボ)にも恵まれているとは思いますが
そこはとーちゃんの人柄とよつばの愛らしさあってこそかなと。

日々沢山の経験をさせて、色んなことを見て感じて欲しい
という純粋な気持ちが根底にあるような日常の楽しみ方も、
日本の良いところをぎゅっと詰め込んだような作品です。

最新巻(といっても3年前に出ました)のラストは
これまでなかった
"成長するよつばを見て泣くとーちゃん"の場面があり
初めて読んだときは思わず涙しました。
父親としての自覚、という話を男3人でした時の回想シーンと
小さい頃のよつばを思い出すのも
よつばとでは珍しい描写だなと思いました。
なかなか時間が進まないですが、
よつばちゃんが大人になるまで見届けたいくらいです。

個人的には車を見るのが好きなので、
ジャンボがRENAULTでとーちゃんがFIATを買おうか迷ったり
最終的にMINIを貰うのも好きです。
キャラクターではわかりやすく、
あさぎちゃんとやんだが好きです。

そろそろ最新巻出ないでしょうか…

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