見出し画像

Maison Francis Kurkdjian

香水の話です。

コロナ禍直前くらいから
香水好きの友人に連れられて色んな百貨店の香水売り場を巡り、
それぞれのお店で嗅がせていただき、
京都の香水のセレクトショップでも色んなニッチブランドも嗅がせていただき、
いつの間にか一人でも調べて集めるようになりました。

年々ブームが広がってるように思う香水。
ただ、これほどまでに好みが分かれるものもなかなかないなぁと思います。

ファッションや音楽は好みが分かれても、
生理的に無理なものってそんなに無いと思うんですが
"香害"という言葉を使われるくらい
匂いって無理な場合もあると思います。

更に言えば体調や気温によって感じ方も異なりますし
肌に乗せたら体温や体臭によっても
香り方が違うのが難しいところだなと思います。

真夏に電車で若い子から匂うどフローラルや重くて甘い系の匂いは
おえっとなってしまいますし、
逆に綺麗な人からふわっと清潔な良い香りがすると
益々素敵!と思ったり。
その人を印象付けるという意味でも難しい。

一方で、香水の面白さは
"香り"というどこまでも抽象的なもので
更に抽象的な設定や物語を表現しようとしているところにもあります。
シンプルなものでいえば
東京の街をイメージ、夜明けのNYをイメージ、夜のパリをイメージ
など想像しやすいものから
歴史上の人物、マルキ・ド・サドやヘミングウェイをイメージした香り、
架空の人物、品位と忠誠心にあふれ、伝統を重んじる名門の家長をイメージする香り(ペンハリガンのポートレイトより)など
かなりファンタジーな設定まで香りで表現しようというのは面白い。
ワインなんかもそうですが、
味や香りにストーリーがあるのって夢があります。

私は数年かけて色んなディスカバリーなどを集めて何が自分にピンとくるかを探していたのですが、
探している中で感じたのが
季節によってつけたい香りが違う。

大きいボトルのほうがインテリアとしてはオシャレなのですが、
それを毎日つけるよりも
気分や気候によって変えたいタイプです。

そんな中で色々試して、
はじめはニッチ系が良いかなと思っていたのですが
ここ何年か1番好きなフレグランスブランドが
メゾンフランシスクルジャンです。

かなりざっくりと分けると、
春はAmyrisのようなフローラル
夏はAquaシリーズ
秋冬はOUDやGrand Soirのような重くてしっかりめ
という感じで使い分けています。

猛暑に大活躍したセレスティアのオードパルファム

クルジャンの好きなところは
とにかく品がある…
季節によって変えられるくらいのバリエーションがあるのも良いです。

あとは、
季節に関係なく1番ときめく香り(かつ、つけていると良い匂い!と言われる)のは
Baccarat Rougeです。
あのふわっと香る甘酸っぱい香りがきゅんとするので
大事な現場(コンサートや舞台)や良いホテルに行く時などにつけていくことが多いです。

香りは、嗅ぐとそれに付随した思い出も蘇るのがまたドラマチックで良いなと思うところです。
ムスク系の香水に男性の体臭が混ざった独特の香りを嗅ぐと
ヨーロッパの景色を思い出したり…
ちょっと苦手な香りなのに景色が浮かぶと許せます。

他にもラルチザンやフレデリックマルなども好きで使うのですが、
そちらはまた今度書くかもしれませんし、書かないかもしれません…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?