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これからのコロナウイルスとの付き合い方

 感染者数が再増大しています。その一方で、稽古事やイベントは積極的に開催されます。各個人はどう対応すれば良いのかわからなくなる状況です。主催者の考え方、参加者の考え方。それぞれの立場でどのような考え方があるのか、説明してみます。そして、考える事、そこに正解はあるのかについても考えてみます。

1、主催者の考え方
 主催者の考え方としての基本は、『「場を設ける」ことで、ある文化を守る』という考えが、コロナの状況如何に関わらずあります。たとえ感染者が増えていても、参加者の自己責任の上で活動を継続するという考え方です。
 この考え方の利点は、ある活動を熱心に継続したい人に活躍の場が確保できる、その文化がコロナの影響で消えてしまわないというところです。
 欠点は、一定数のコロナウイルス感染者が出て、参加者の健康や生活に影響を及ぼすというところです。

2、参加者の考え方
 参加者の考え方としての基本は、『場があれば、感染予防対策に協力して、できるだけ参加する』というものです。しかし、現在のように、感染者が増加していて、身近に感染者が出たにも関わらず、主催者が場を閉じようとしない時、参加者は自らその態度を考える必要が出てきます。第5波までは、主催者、行政、事業者など、自分以外がどうすべきかを示してくれましたので、それに従えば良い状況でした。しかし、その状況が3年目に入り、このままの状態を続けていると、主催者らは責任を果たせないところまで来たのです。どんな状況でも、できる限りは活動を続け、「場を設ける」、その覚悟をこの2年で主催者たちは固めたのです。さて、参加者はどういう考えでその場に臨めば良いでしょうか?

参加する利点:これまで通りに好きな稽古事を続けられて、稽古の成果が出る。人と直接に交流できる。参加することで元気になれる。

参加する欠点:感染する可能性がある。感染すると健康上問題を抱えることになる。感染すると家族・職場・学校など自分の周りに影響を与える。

 他にもいろいろな考え方があると思います。流行しているウイルスの特徴、ワクチン接種の状況、家族構成、職場環境、職業、健康状態。さまざまな要素を総合して、今、どうするかを自分なりに判断することになります。

3、正解は?

 ありません。たとえ何を考えたとしても、予想通りにことが運ぶ保証がありませんので、後悔することになる可能性は、参加したとしても、参加を控えたとしても、場を設けても、場を設けるのを控えたとしてもあります。どの位置に立とうとも、正解ではない。自分がどうありたいかが、考えとしてある。そして、主催者と参加者がよくコミュニケーションをとり、それぞれの立ち位置をわかりあい、労わりあい、お互い様の精神を高めること。それが、今、われわれに出来ること。正解はありませんが、考えること、行動すること、失敗してもめげずに次に向かうことがわれわれにはできます。

 コロナウイルス感染症の流行に終わりは必ずあります。今は、半分くらいのところにいるのかもしれません。刻々と状況は変化します。これまでの2年の経験をもとに、われわれも変わり続けましょう。旬の美味しいものをたくさんいただきながら。

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