日記:神[2020/12/01]

この世に神がいるのなら。

そう思うことがないわけじゃないけれど、実際のところ私は特にそういった第四者みたいな存在を「存在」と認識していたことはおそらく一度もないし、信仰心はかけらも身につけてない。

けれど、この世に神がいるのならなどと思う先より、これまで幾度となく神頼み的な、そういう、これからやることなすこと全てまるっとうまくいきますようにみたいな、神社へ来てみたし一応世界平和とか願っておけば、なんか、いいかな、みたいな、そんななんとなく神羅万象天地創造への「敬い」めいた気持ちは常にあって、存在も非存在も言及できない「何か」に漠然とした「幸福:ラッキー」を願って来たわけである。


この世に神はいなくても、あの世が存在しなくても、この世に今いる人間ともういなくなった人間、この2種類だけは常にこの世に存在していて、それは当たり前なんだけど、けれどそれでも自分が今この世に平然と存在していることの違和が、違和が、こう、違和がこう・・・何なんでしょうね。寄り添ってくるとでも言うんでしょうか。こっちはそんなこと望んじゃいないのに違和の方から勝手にすり寄ってきてずっと側にいるですよね。傍観しているんですよね、こちらをずっと見てるんだよね、お前は、お前が今こうしてるのは何にも当たり前なことなんか、ただの一つだってないんだぞと、わざわざ静かにしていてけれど確実に汽笛を鳴らしてじっと注意喚起してくるわけなんだ。なんなんですか。


「三十歳」が手を振って近寄ってくる。

「二十五歳」より先の人生の想像がつかない。


あの世ってあるのだろうか。あるんだったら禁煙じゃないといいな。

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