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220510 マルセイユにて。Ⅲ ~旧港、マルセイユ大聖堂~

“Ⅱ” はこちらから↓



 旧港へと向かう途中、水を買うべくMONOPRIXへ。

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アーティチョークのペーストを発見、興奮。

 アーティチョーク、お主、そんな使われ方もするのか... 意外と汎用性が高いな?以前アーティチョークの写真を送り付けたところ一緒に盛り上がってくれた友人のために、帰国時には必ず購入しようと心に決めた瞬間だった。
 セルフレジで会計を終え、いつものように足元のゴミ箱にレシートを捨てたのだが、ここで問題が発生。どうやら、レシートのバーコードをかざすとゲートを通れる仕組みらしく... 通れない。じゃあ何故あそこにゴミ箱を置いた???普通あんなところにゴミ箱あったら誰だってレシート捨てて良いと思うだろ?????と心の中でぼやきつつ、訝しげな眼差しでこちらを追う店員さんを尻目に、クシャクシャになったレシートを取り戻し、即退散。

 人混みを掻き分け、進むこと約5分。ついに旧港に到着!!!!!

青い空に、青い海。
良い。

 小さく揺れながら光を反射させる波とそこを行き交う船の様子を、2~30分ほど無心で眺めていた。普段は好んで忙しなく生きている方だが、たまにはそんな過ごし方も悪くない。

 旧港を後にし、またもや行く宛もなく歩く。

右手に見えるのはMuCEMだが、残念ながらこの日は休館日。

 少しすると、ハッとした。日本人は愚かアジア人さえ殆ど見かけないこの地で、母国語ほどではないが耳に馴染みのある “あの” 言語が飛び交っているではないか。声がする方に自然と身体は向く。相手もこちらの存在を認識していたようで、すれ違いざまに穴の開くほど見つめられる。어머!! 만나서 반갑네요~ とは思いつつ、声をかけられないまま姿は遠ざかってしまった。

リゾート地感が強い、そんなことない?

 この辺りまで来ると、だいぶ人通りも少なかった記憶。

素敵な絵が目に入って、思わず1枚。

 デンマークでもそうだった記憶があるが、外壁に絵を描くのは、ヨーロッパでは割と一般的なことなのだろうか?観るに楽しく、私はとても好きだ。

ナイスショット...!!

 ひと通り写真を撮り終えたところで、目に留まった聖堂へと向かう。

Cathédrale de la Major、通称マルセイユ大聖堂。

 ローマ・カトリック教会の聖堂で、その規模はフランス最大級なのだとか。

中は広く、高い。

 聖堂には初めて足を踏み入れたが、その特有の神秘的な何かは、私にも分かる。
 ここでもまた、無心で佇む。

細かな筆遣いで彫像の台を修繕する女性。

 諸行無常も芸術、それに抗うも芸術。そんなことが頭を過ったり。

 一層スッキリとした気分で大聖堂を後にすると、時刻は午後2時30分過ぎ。
 もう1箇所、2時間後の列車に乗って帰る前に寄りたい場所があり、足早に向かう。



 続く。

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