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音楽百景セッションズ001「鈴木恵TRIO | かなかも」スタジオライヴMV。

ついに「音楽百景」の自主企画映像、音楽百景セッションズの第一弾が公開となりました。

まずは、僕が最も映像として残したい曲をやろう、と決めておりまして、それがこの「かなかも」でした。

映像には主に「桜の下のTRIO」が流れます。5月に桜ってのもなんだか季節外れ感があるかもしれませんが、そこはあまり気になさらずに。このフィルムは、僕らの2021年のリアルを残した映像。未曾有のコロナ禍で僕らがどんな姿でどんな活動をしていたか、のドキュメントでもあります。スタジオでのライヴ映像、マスク、同じシチュエーションに2人現れない散策風景。これらの全ては2021年のリアル。そんな中、例年より早く、まるで僕らを励ましてくれるように咲きほこる桜の力強さに、大自然の生命力に心を奪われました。この映像は、ずっと残していくので2021年の春はこんなだったんだ、って記憶に、記録に残していくのです。

ディレクションは、久納くんと僕でやりました。監督、とか、そんな大袈裟なことではないのですが、僕らの新潟チームがいろんなロケで思い思いの映像を撮り、「こんなの撮れたので送ります→こんな場所の映像はないですか?」のやり取りをひたすら行いました。そのうちにロケを探すのも楽しくなってきて、少しずついろんなアイディアが浮かんできます。リアルとドリーミーな雰囲気が行き来する、これが音楽百景セッションズの裏テーマですから、そこはブレないように注意しながら雰囲気作りをやって行きました。あとは、タイトルバックに、とっても抜けの良い信濃川の映像が出てきます。信濃川は、長野の千曲川へとつながる日本一の水系。距離は離れているけど繋がってる松本の久納くんと僕らの友情の証を現しています。僕のちょっとしたこだわりポイントです。

スタジオ演奏でのカメラマンには、菊池さんに入ってもらい、その一部始終をおさえてもらいました。(冒頭のヒロミの丼占い?も込みで)

演奏の方は、皆様にライブをお届けしたいという思いから、今回は音も画もスタジオ一発録り。CDと比べ、イケてないところ多々ありますが、逆にイケてないところってのはいわゆる「レコーディングの妙」ってやつで何とかなってる部分なので、良くも悪くもこれが素のTRIOです。今時の言葉を借りれば、実に「エモい」演奏。
今回は、TRIOの3人に加え、トロンボーンのyanさんがチカラを貸してくれました。アルバムバージョンでは「秘密のミーニーズ」の渡辺くんが素晴らしいオブリガードを弾いてくれているのですが、まずオブリを譜面に落とし、そのフレーズを基調として少しだけトロンボーンらしいアレンジを加えながら、書き直しています。実際、ペダルスティールのフレーズをトロンボーンで吹くこと自体難しく、いわゆる馴染みのない動き、スケールの中でフレージングいて行くのは目に見えない難事だったことと思います。ここで改めて称賛したいと思います。yanさん、ありがとう!

それでは、僕らの元気な姿をどうかご覧になってください。

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